袖 ひ ち て むすび し 水 の こ ほれる を 春 立 つけ ふ の 風 や と くらむ。 駆け出し百人一首(39)袖ひちて掬びし水の凍れるを春立つけふの風やとくらむ(紀貫之)|吉田裕子(国語講師)|note

和歌・短歌の意味

袖 ひ ち て むすび し 水 の こ ほれる を 春 立 つけ ふ の 風 や と くらむ

山の尾根に沿ってアカマツが あり,庭にもクロマツと共にアカマツが植えてあります。 京都に人が住むまではシイ, アラカシその他の常緑広葉樹が多かったが,都となってからはこれらの林を伐ったの でアカマツが多くなり,またマツタケも採れてそれが秋には名産となりました。 アカ マツは,紅葉も落ちてしまった正月には冬にめげない緑が好まれ,門松や松竹梅の床 飾りとされ,庭の雪持ちの姿も取り分け美しい。 カンツバキ 秋に咲くサザンカに近い種で,正月を中心に冬に咲きます。 花は散りやす いが,寒中に赤い大きな花を沢山開く,丈夫な常緑低木です。 雪が積もると,葉の緑 と,花の赤と,雪の白とが際立って美しい。 中国原産のものを,わが国において改良 したものです。 京都の冬は底冷えがすると云われていますが,それでもこの木はぎり ぎりに耐えて,冬の京都の街を華やかにします。 ナンテン 正月に緑の葉があって,美しい赤い果実を鈴なりに付けるので,床飾りとし ます。 庭や生垣にもあって,雪を綿のように被って,赤い実が覗いている姿も美しい。 葉は羽状複葉で小葉の質が堅く,切っても長く生き生きしているので,赤飯や魚を進 物にするとき,それらの上に載せます。 中国から伝来したもので,中国では南天と書 きますが,わが国では俗に難転ナンテンと解し,食あたりをしない呪マジナイとします。 東海 道地方から九州までの石灰岩地帯などにあります。 小鳥がその実を食べてその糞によ って繁殖します。 マンリョウ 緑に光った葉の下に,小さい赤い実が鈴なりに寄り集まっています。 万両 マンリョウとは昔は大変な価値でしたので,縁起を担いで喜び,同じく常緑で冬に赤い実の 付くアリドウシ(蟻通し)と共に,「万両ありどう」となる訳です。 マンリョウは夏 に白い小花が開き,冬に赤い実が熟しますが,実は夏まで落ちません。 小鳥がその実 を食べてその糞によって繁殖します。 関東地方以西から中国までの暖帯林内に野生し ます。 京都においては北野天満宮の梅が最も人気があり ます。 ウメは中国江南の原産で,古くから観賞し,果実も利用しました。 それがわが 国の古代に伝来し,「万葉集」においてはサクラよりウメの歌が多く,江戸時代まで 花ではウメの絵が最も多い。 京都では散歩しますと香りがするので気が付き,花も美 しいので見とれて,こうもウメの多いのに驚きます。 梅干として広く愛用されますが, 欧米においてはウメも梅干も利用されていません。 ウメは長命で古い品種が残りやす く,多くの名品種があります。 梅の花にほふ春べはくらふ山 闇にこゆれどしるくぞありける(古今集) 紀貫之 大空は梅のにほひに霞みつつ くもりもはてぬ春の夜の月(新古今集) 藤原定家 ワビスケ ワビスケはツバキに近いが,種子が出来ないので接木により殖やします。 長 命で,千利休遺愛の株が大徳寺の総見院に生きています。 京都にはこの分身が多く, 庭木になっています。 花は小さいが茶花に適し,花の少ない二月に昔から重宝がられ ました。 花は淡紅紫色で花弁の先が白いが,花弁の白いシロワビスケもあります。 ワ ビスケに極近いウラクツバキは高台寺の月真院ガッシンインの庭にあり,織田有楽斎ウラクサイ 遺愛のものを云います。 二月から咲きます。

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Notebook

袖 ひ ち て むすび し 水 の こ ほれる を 春 立 つけ ふ の 風 や と くらむ

「黒=原文」・ 「赤=解説」・ 「青=現代語訳」 作者:紀貫之(きのつらゆき) 春立ちける日よめる 袖ひちて むすびし水の 凍れるを 春立つけふの 風や解くらむ ける=過去の助動詞「けり」の連体形、接続は連用形。 る=完了の助動詞「り」の連体形、接続はサ変なら未然形・四段なら已然形。 直前が四段動詞の已然形だから完了・存続の助動詞であると判断できる。 受身・尊敬・自発・可能の助動詞「る」の接続は未然形。 連体形であるのは直後に「歌」が省略されているから。 立春の日に詠んだ歌 ひち=タ行四・上二段動詞「漬つ(ひつ)」の連用形。 水につかる、濡れる。 下二段活用になる時は「水につける、濡らす」となる。 四段と下二段とを使い分ける動詞があり、下二段の時は「使役」の意味が加わる動詞がある。 むすび=バ行四段動詞「むすぶ(掬ぶ)」の連用形。 手ですくう。 し=過去の助動詞「き」の連体形、接続は連用形。 凍れ=ラ行四段動詞「凍る」の已然形 る=存続の助動詞「り」の連体形、接続はサ変なら未然形・四段なら已然形 けふ(今日)=名詞、この日、本日、今日 や=疑問の係助詞、結びは連体形となる。 係り結び。 らむ=現在推量の助動詞「らむ」の連体形、接続は終止形(ラ変なら連体形)。 係助詞「や」があるため連体形となっている。 係り結び。 夏の日に、袖をぬらして手ですくった水が、冬になって凍っているのを、春が始まる今日暖かい風が今ごろとかしているのだろうか。 lscholar.

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古今和歌集「袖ひちてむすびし水の~」解説・品詞分解・現代語訳

袖 ひ ち て むすび し 水 の こ ほれる を 春 立 つけ ふ の 風 や と くらむ

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