いみじ 意味。 「いみじくも」の意味と正しい使い方!類語や誤用表現も徹底解説

複数の意味を持つ『いとをかし』と『いとあはれ』の意味一覧《原文/訳付き》

いみじ 意味

《名詞「 忌み」の形容詞化だが、原義たる「聖なるもの・不浄のものを 忌避する」感覚は薄く、「極端に悪い」または「極端に良い」という両極端の程度の 甚だしさを力説する語なので、脈絡を読んで 肯定的/否定的の方向性に応じて訳語を考える必要がある。 》 〔形シク〕 {じから・じく/じかり・じ・じき/じかる・じけれ・じかれ} 1 〈(しばしば連用形「いみじく」またはウ音便「いみじう」を副詞的に用いて)程度が 甚だしいことを示す。 〉 並々ならず。 たいそう。 甚だしく。 著しく。 激しく。 非常に。 すごく。 とても。 2 〈(肯定的に強調する形で)賞賛や喜びの気持ちを表わす。 〉 素晴らしい。 嬉しい。 見事だ。 優秀だ。 喜ばしい。 めでたい。 3 〈(否定的に強調する形で)困惑・非難・悲嘆・恐怖などの気持ちを表わす。 〉 大変だ。 ひどい。 悲しい。 恐ろしい。 どうしようもない。 とんでもない。 けしからぬ。 情けない。 むごい。 あわれだ。 可哀想だ。 惨めだ。 presented by 論理よりも感覚に走ることの多い日本語の中でも、極めて日本語らしい展開を経て「超~~**!」の突き抜け言辞として古文で乱発されたのが「いみじ」(形容詞)&「いみじう」(副詞)である。 語源的には「いみじ」はまず「忌み(いみ)」に発する。 この「忌み」とは正反対に、「神聖にして超絶的なるもの」を前にして「恐れ多くて触れられない」という敬遠の心情を意味する「斎み(いみ)」もまた、「いみじ」の中には含まれている。 こうした「不浄/清浄」双方の「忌み/斎み」を意味する「いみじ」は、それゆえに、「ひどく悪い」&「大変素晴らしい」の両極端を行き来する語となったわけである。 受験生としては、脈絡を頼りに「ケナシ」か「ホメ」かを見極めねばならぬ厄介な(できれば「忌避」したい)古語というわけだ。 そうして、この「最低!」と「最高!」が、一切の論理的判断を度外視した感情的叫びとして用いられる性質は、昔も今も同じである・・・そこから、「いみじ」の連用形「いみじく」やそのウ音便「いみじう」が、「そりゃあもう***ったらないのさ!」(Absolutely, Totally, Simply, etc, etc. )なる副詞として用いられることにもなったわけである。 ちなみに、現代日本語に於いて辛うじて残る「いみじ」の 末裔は、副詞形の「いみじくも」のみであり、その意味は「実に見事な表現で描写したことには」である。 誉め言葉であるから「斎み」系とは言えるが、原初の宗教的畏怖はどこかに消し飛んだ感じのこの表現、筆者なら、その絵画的描写力のもにゃもにゃした巧みさに敬意を表して「image(イミッジ)雲」あたりのイメージ当て字で表現したいところである・・・ え?それって横文字じゃん/仮名漢字変換入ってるじゃん、って?・・・いいじゃん、意味は通じるし、どうせ感覚語なんだし、日本語なんて 所詮 えぇ加減な横滑り言語なんだからさー。 ———-.

次の

いみじ【いみじ】〔形シク〕

いみじ 意味

「いみじくも」は、文章や日常のやり取りでも身近に接する表現ですが、日本語には似たような別の言い方もあり、間違った使い方をしやすい言葉でもあります。 例えば 「くしくも」「いやしくも」といった言葉があります。 どちらも一見「いみじくも」と語感が似ていますが、意味合いはまったく異なります。 「くしくも」は漢字で「奇しくも」と書くように、「奇妙なことに」「不思議だ」といったニュアンスを持ちます。 「偶然にも」「何の因果だろうか」と、その出来事や状況を不思議がるイメージの副詞です。 例えば「先生は奇しくも誕生日に亡くなった」などと使います。 また、 「いやしくも」は漢字では「苟も」と表記します。 これは「もしも」「仮にも」といった意味のほか、後ろに打ち消しの言葉を伴って「いい加減に~しない」「おそろかに~しない」といった表現でも用いられます。 「苟も上に立つ者のすることではない」などです。 これらを混同して、例えば「いみじくも、ここであなたに会えるとは!」や「いみじくも、それが事実なら大変なことだ」といった用い方をするのは誤用となりますので、注意が必要です。

次の

「いみじき」の意味は間違いやすい?その語源や由来も解説!

いみじ 意味

『いとをかし』『いとあはれ』の意味と使い方について紹介していきます。 平安時代の文学においては、「をかし」と「(ものの)あはれ」が重要な概念とされています。 「をかし」は明るく知性的な美と言われるのに対し、「もののあはれ」はしみじみとした情緒の美と表現されます。 平安時代の文学の代表として『源氏物語』や『枕草子』があります。 これらの文学において、「をかし」と「(ものの)あはれ」は重用な概念とされています。 『源氏物語』は「あはれ」の文学であり、『枕草子』は「をかし」の文学であると言われ、「をかし」は明るく知性的な情緒と言われるのに対し、「あはれ」はしみじみとした情緒と表現されます。 また、「をかし」と「あはれ」にはたくさんの意味があることをご存知でしょうか? ここでは、 ・いとおかしの「いと」の意味 ・「をかし」の意味 ・「あはれ」の意味 ・「をかし」と「あはれ」の違い についてご紹介しますので、復習も兼ねてぜひ覚えてください! また、清少納言の「枕草子ー春はあけぼの」と紫式部の「源氏物語」の原文と口語訳も載せていますので、古文の学習の参考にしてください。 いとおかしの「いと」の意味 『いとをかし』『いとあはれ』は、『いと+をかし』『いと+あはれ』にわけられ、 『いと』、『をかし』、『あはれ』にはそれぞれ意味があります。 「いと」というのは副詞にあたり、強調するための意味を持ち、次のような意味があります。 非常に、とても、大変 「をかし」に対して「とても・すごく」と、「おかし」の意味を強調するために使われます。 それほどでも、たいして(打ち消す言葉を付け加えて) 打ち消す言葉を加えることで「それほどでもない」という表現になります。 これは英語で言うところに『very』と同様に考えるとわかりやすいでしょう。 『いと』の意味一覧 原文 意味 いと とても 非常に すごく 誠に 実に 大変かも 大いに 大変 ひどく あまり …ではない 全然 …でない それほど …でもない) 十分に まったく まさに 「いと」の例 例えば 「源氏物語」の一番最初の章 「桐壷」に、次の文章があります。 いとやんごとなき際にはあらぬがすぐれて時めき給ふありけり。 現代語にすると、次のようになります。 それほど高貴でない身分の方で、特に帝の寵愛を受ける女性がおりました。 ここでの「いと」は、「いとやんごとなき」の部分。 打ち消す言葉は「際にはあらぬが」の、「あらぬが」の部分。 「それほど高貴な方ではない」と、女性の身分が低いということを表しているんですね。 2つの意味があるので、続く言葉に注意して意味を確認しましょう。 『をかし』の意味 『いとをかし』は「おかし」とも書かれることがありますが、現代語仮名遣いで表記した語「をかし』と書くのが正しい書き方のようです。 『をかし』は、平安時代の美的理念の1つで、興味が引かれて面白い、美しくて心が引かれる、素敵だ等々のたくさんの意味を持ちます。 現代の言葉でいうと「おかしい」「すごい」「美しい」「見事な」などのたくさんの意味が含まれているます。 『をかし』の意味一覧 原文 意味 をかし 趣(おもむき)がある 風情がある おもしろ 興味がある 美しい 愛らしい かわいい 素晴らしい おかしい すごい 見事な こっけいな いいな 素敵だ 可愛らしい いとおしい 「いとおかし」を使った歌の原文/訳 「美しい、きれいな、愛らしい」を使った表現 『源氏物語 若紫』 けづることをうるさがり給 たま へど、をかしの御髪や 【現代語訳】 髪をとかすのを嫌がるけれど、美しい御髪ですね 「すばらしい、優れた、見事な」を使った表現 『更級日記 大納言殿の姫君』 笛をいとをかしく吹き澄まして、過ぎぬなり 【現代語訳】 笛をとても見事に吹き鳴らして、立ち去ってしまったようだ 「趣(おもむき)がある・風情がある」を使った表現 『枕草子 春はあけぼの』 また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし 【現代語訳】 また、ただ一つ二つと、かすかに光って飛んでいるのも趣がある 「興味がある」を使った表現 『徒然草』 また、野分の朝 あした こそをかしけれ 【現代語訳】 また、大風の翌日は興味深いものがある 「おかしい・こっけいな」を使った表現 『今昔物語集』 妻、をかしと思ひて、笑ひてやみにけり 【現代語訳】 妻は「こっけいだ」と思って、笑って 夫を責めるのを やめてしまった 「あはれ」という言葉 「あはれ」は「しみじみとした趣、寂しさ、悲しさ、愛情、情け」というようなとても感動的であるさまを表す語です。 現代語でいうところの「あわれ」は「かわいそう」の意味ですが、古文の「あはれ」にも、かわいそうの意味がありますが、しみじみとした趣という意味がほとんどです。 素晴らしいと思う、感動する、かわいそうに思う、悲しい、恋をする、美しい など、これらは全部「あはれ」の訳です。 あはれは、文脈に合わせて訳すことができる単語です。 また、「あはれ」の文学で代表的な作品は紫式部の恋愛小説「源氏物語」です。 恋愛ということですので、心が強く動く表現として「あはれ」という言葉を多用するのも納得できます。 『あはれ』の意味一覧 原文 意味 あはれ しみじみとした思いだ。 趣深く感じる。 悲しい しみじみと心打たれる。 すばらしい。 恋しい、いとしい どうしようもなく悲しい。 身につまされて悲しい。 もの寂しく、心引かれる。 かわいそうだ。 気の毒だ。 しみじみとかわいい。 いとしい。 尊く、ありがたい。 「あはれ」を使った歌の原文/訳 「しみじみとした趣」を使った表現 『徒然草』 もののあはれは秋こそまされと人ごとに言ふめれど、それもさるものにて、いまひときは心も浮き立つものは、春の気色にこそあめれ」 【現代語訳】 しみじみとした趣は秋がすぐれているとだれもが言うようだけれど、それももっともなこととして、さらにいちだんと心がうきうきするものは、春の景色であるようだ。 しみじみとした思いを使った表現 『枕草子』 蜘蛛(くも)の巣のこぼれ残りたるに、雨のかかりたるが、白き玉を貫きたるやうなるこそ、いみじうあはれにをかしけれ 【現代語訳】 蜘蛛の巣が壊れずに残っているところに、雨が降りかかったのが、白い玉を(糸で)貫いたようであるのは、なんともしみじみとした思いで興味深い。 「しみじみと心打たれる。 すばらしい。 」を使った表現 『徒然草』 かくてもあられけるよとあはれに見るほどに 【現代語訳】 このような(寂しい)ありさまでも住んでいられたのだなあとしみじみと心打たれて見ているうちに。 どうしようもなく悲しい。 身につまされて悲しい。 を使った表現 『源氏物語 若紫』 いとはかなうものし給(たま)ふこそ、あはれにうしろめたけれ 【現代語訳】 とても幼くていらっしゃるのが、どうしようもなく悲しく気がかりだ。 もの寂しく、心引かれる。 を使った表現 『徒然草』 あやしき家に夕顔の白く見えて、蚊遣(かや)り火ふすぶるもあはれなり 【現代語訳】 粗末な家(の塀)に夕顔の花が白く見えて、そして蚊遣り火がくすぶっているのももの寂しく心引かれる。 『かわいそうだ。 気の毒だ。 』を使った表現 『枕草子』 得たるはいとよし、得ずなりぬるこそいとあはれなれ 【現代語訳】 (思いどおり官職を)得たのは大変よいが、(官職を)得ないでしまったのは、ひどく気の毒である。 『しみじみとかわいい。 いとしい。 』 を使った表現 『更級日記 大納言殿の姫君』 例の猫にはあらず、聞き知り顔にあはれなり 【現代語訳】 普通の猫のようではなく、(人の言うことを)聞き分けるようでしみじみとかわいい。 『をかし』と『あはれ』の違い 平安時代の文学においては、「をかし」と 「もののあはれ」は、どちらの言葉も「趣がある」と訳されることがあるので似ていますが、本質的には違った概念です。 「をかし」は落ち着いた明るい性質の優美、「あはれ」の「しみじみとした趣」というのは、もっと深く、心に響くような、心に残るような、強い感情をあらわしています。 「をかし」の代表である清少納言の「枕草子」では「 趣がある、風情がある」と訳されることが多く、現代でも同じように認識している人が多いです。 一般的には 「いとをかし」=「非常に趣がある」=「とてもおもしろい」 と訳されます。 一方、紫式部「源氏物語」で多用される「あはれ」は 「あはれ」=「しみじみとした趣、寂しさ、悲しさ、愛情、情け」 同じ時代の「をかし」と比べると、優美にかかわる点など類似した面をもつ一方、「をかし」の明るい、軽い、ライトな性質に対して 「あはれ」は哀感を伴う、重たい感じ のように考えるといいでしょう 受験で出てくるのは、「いとおかし」「もののあはれ」 どちらも 「趣がある」 の意味だけど、違いは、 「いとおかし」 : 「明るく知的な美に対して趣きがあること」 「もののあはれ」: 「しみじみと情緒的な美に対して趣きがあること」 となります。 まとめ 「をかし」とは、平安時代の『枕草子』などで多くみられる、美に対する感嘆、称賛などを明るい感じで表わす言葉です。 そして 「もののあはれ」は「源氏物語」などで多くみられる、 しみじみとした情緒の美と言われるように心に響くような気持ちを表現する時に使う言葉と言うことでした。 どちらのことばも『趣がある』で統一されていますが、文脈によって様々な意味があり、様々な解釈ができるということがわかりました。 これらを知っていると、古文を学ぶときに、理解が深まりそうですね。

次の