急性 膵炎。 急性膵炎診療ガイドライン 2015

急性膵炎とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル

急性 膵炎

更新日時:2017年7月7日 急性膵炎 とは 急性膵炎とは、膵臓の急性炎症で、他の臓器にまで影響を及ぼし得るものです。 急性膵炎の2大原因は、アルコールと胆石です。 急性膵炎の最も多い症状は、上腹部痛ですが、背部まで痛みが広がることもあります。 ほか、嘔吐、発熱などの症状や、状態が悪化すると、意識障害やショック状態など重症化することもあります。 急性膵炎は、血液データと造影CTにより診断、さらには重症度判定が行われます。 急性膵炎の治療は、絶飲食による膵臓の安静と、十分な量の輸液投与を行います。 腹痛に関しては、鎮痛剤を適宜使用し、膵酵素の活性を抑える目的で蛋白分解酵素阻害薬も使用します。 重症膵炎においては、集中治療が必要ですので、対応可能な部署や施設に、患者さんを転送し、輸液管理に加え、臓器不全対策、感染予防、栄養管理などが必要となります。 急性期が過ぎると、しばしば膵仮性囊胞(膵液などの液体が入った袋状の貯留物)が発症したり、膵臓や膵臓周囲の組織が壊死化し、感染が生じることがあります。 仮性囊胞は、感染や出血が生じた場合、囊胞の内容液を吸引するドレナージが必要です。 また、感染した壊死組織は、壊死組織を除去するネクロセクトミーが必要です。 近年、内視鏡的治療の向上により、両治療とも内視鏡的に行われることがほとんどですが、内視鏡的治療が困難あるいは難渋した場合は、外科的治療が必要なこともあります。 慢性膵炎とは 慢性膵炎とは、膵臓の正常な細胞が壊れ、膵臓が線維に置き換わる病期です。 慢性膵炎の原因は、男性では飲酒が最も多く、女性では原因不明の特発性が多くみられます。 慢性膵炎では、膵液の通り道である膵管が細くなったり、膵管の中に膵石ができたりして、膵液の流れが悪くなり、痛みが生じると考えられています。 慢性膵炎の初期段階では、膵臓の機能は保たれており(代償期)、腹痛が主な症状です。 慢性膵炎が進行すると、次第に膵臓の機能が低下し(移行期)、さらに進行すると、膵臓の機能は著しく低下し(非代償期)、消化不良をともなう下痢や体重減少、糖尿病の発症や悪化が生じます。 慢性膵炎の治療は、禁酒、禁煙を行い、腹痛に対しては鎮痛剤や蛋白分解酵素阻害薬を使用します。 膵管が細くなっている場合は、内視鏡を用いて膵管を広げたり、膵石がある場合は、内視鏡による除去や体外衝撃波結石破砕術を併用することもあります。 これらの治療を行っても、痛みが治まらない場合は、手術を行います。 慢性膵炎に対する手術は、膵管ドレナージ手術と膵切除術に分けられます。 膵管ドレナージ手術は、拡張した膵管を切開して腸管とつなぎ、膵液を腸管に流して膵管内の圧を下げる手術です(下図)。 また、膵管の拡張がない場合は、膵管の狭窄が最も強い部位の膵切除術を行うこともあります。

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あなたは想像できるか!?急性膵炎の入院生活「大部屋編」

急性 膵炎

急性膵炎とは? 急性膵炎は膵臓という臓器に炎症が起きる病気なのですが、膵臓と聞いてイメージが湧く人は多くはないと思います。 膵臓は上腹部にあり、胃や十二指腸と接しています。 膵臓は食べ物を消化する 酵素を分泌し、また 血糖値を下げる インスリンという ホルモンを分泌するなどの役割を担う重要な臓器です。 膵臓が正常に機能している時は、消化酵素を含む膵液が膵臓自体を消化しないようになっています。 しかしアルコールや胆石などの影響で膵液が膵臓やその周りを消化してしまうことがあります。 これが急性膵炎という病気です。 急性膵炎は、軽症の場合には数日の入院で良くなることもありますが、重症化すると長期間の入院治療が必要になります。 急性膵炎の初期の症状はみぞおちなどを中心とした痛みが主です。 その他にも炎症が影響して腸の動きが悪くなりお腹が張った感じ(腹部膨満感)などの症状が現れます。 腸の動きが弱くなると腹部膨満感の他に吐き気や嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。 心窩部痛などは心臓の病気や血管の病気、胃や腸の病気でも起こりうるものです。 急性膵炎の症状は比較的急に起きることが知られていますが、症状が何時何分と言えるぐらい明確に突然起きた場合は心臓や血管の病気の可能性を十分に考えないといけません。 心臓や血管の病気は急性膵炎にもまして一刻も早く診断し治療を開始しなければいけません。 急に強い症状が現れた場合には身体に深刻な問題が起きている可能性が高いので速やかに受診してください。 心臓の病気の症状については「」、「」を、急性膵炎の症状についてさらに知りたい人は「」も参考にして下さい。 血管の中の水分が少なくなると心臓がそれを補うために脈を打つ回数を多くするので脈が早くなります。 身体をめぐる血液の量が足りなくなると血圧が低下してふらつきや冷や汗などの症状が現れます。 血管の中の水分不足は点滴で補います。 炎症が強いと点滴をしても水分がどんどん周りにしみ出していくので大量の点滴が必要になることがあります。 点滴で補う水分の量は血圧や呼吸の状態を見ながら調整します。 なぜなら大量の水分を補うと肺に水分が溜まってしまい呼吸状態が悪くなるなどの影響もあるからです。 急性膵炎では治療とともに全身の状態を観察することにも注意を払わなければなりません。 難しい言葉が多いので解説します。 膵臓で作られた膵液は、膵管という管を通って十二指腸に出ていきます。 膵管の出口には膵管を締めたり緩めたりする筋肉がありOddi括約筋といいます。 食べ物が十二指腸に流れ込むとその刺激でOddi括約筋が緩んで膵液が分泌されます。 刺激がないときにはOddi括約筋は締まって膵液を出さないようにしています。 しかしアルコールを大量に飲むとOddi括約筋が痙攣していまい、食べ物が流れ込んでも緩んで膵液を出すことが出来なくなります。 行き場をなくした膵液は膵管内に溜まり続けてしまいそのため膵管の圧力が上がってしまいます。 膵管内の圧力が高くなると膵液が活性化してしまい膵臓を溶かし始めてしまい急性膵炎が起こります。 別の説では、アルコールを大量に飲むと膵管内に固形物ができてしまいそのため膵管の圧力が上昇し膵液が活性化するというものや、アルコールそのものが膵プロテアーゼ(タンパク質などを分解する酵素)を活性化してしまい急性膵炎を起こすというものもあります。 どの説でも、アルコールの大量摂取による急性膵炎の発症を完全には解明できていませんが、事実としてアルコールの大量摂取と急性膵炎の発生は明らかに続いて起こる関係があります。 過去の調査によると1日4ドリンク(エタノール48g)以上の飲酒を習慣とする人は膵炎を発症する危険性が高まるとされています。 1ドリンクがどれくらいのアルコールに相当するかは、「」を参考にしてください。 喫煙者はアルコールをよく飲む人が多いので、喫煙とアルコールのどちらが影響しているかは見分けにくいのですが、アルコールの影響を差し引いても喫煙は急性膵炎を増やすことがわかっています。 ただ喫煙がどのようにして急性膵炎を引き起こすかのメカニズムについてはまだ不明です。 もし禁煙を考えているのであれば実行することをお勧めします。 喫煙は他にもいくつかの病気の危険性を上昇させることがわかっていて、禁煙をするとや、の危険性を下げることも期待できます。 禁煙を達成するのは難しいことがあるので、禁煙外来などの利用も検討してみて下さい。 禁煙外来を行っている医療機関は「」で調べることができます。 急性膵炎の原因になる腫瘍はとIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍(Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm))が知られています。 もIPMNも膵臓の中にある膵管という場所に発生する腫瘍です。 は 悪性腫瘍ですが、IPMNは悪性のことも 良性のこともあります。 膵管内に腫瘍ができるとなぜ急性膵炎が起るのでしょうか。 膵管は膵液を通す管で、膵液は膵管から腸に出るとタンパク質や脂質を消化する働きをします。 腫瘍が大きくなり膵管が閉塞すると膵管内で膵液が活性化してしまい膵臓を溶かしてしまうのではないかと考えられています。 についてさらに詳しい情報は「」を参考にして下さい。 IPMNについてさらに詳しい情報は「」を参考にして下さい。 免疫は数多くの種類の細胞によって担当されています。 免疫は身体を守るために大切なものなのですが、有害に働いてしまうこともあります。 つまり何らかの原因によって免疫が自分の身体を攻撃してしまうのです。 これを 自己免疫疾患といいます。 自分の免疫細胞が膵臓を攻撃してしまう病気が(じこめんえきせいすいえん)です。 免疫細胞が膵臓を破壊するので腹痛や腹部不快感などの症状が強く出ることがあります。 の治療では、免疫による攻撃を抑えるために主に ステロイドという薬を用います。 についてさらに知りたい人は「」を参考にして下さい。 以下ではそれぞれの先天異常について説明します。 は膵管と 胆管の合流する場所に異常がある状態です。 正常なら膵管と胆管は十二指腸乳頭部という場所で合流します。 膵管には膵液が流れ、胆管には胆汁が流れます。 十二指腸乳頭部ではOddi括約筋(オッディかつやくきん)という筋肉の働きにより胆汁や膵液の流れが正常に保たれていて、逆流したり違う管に流れ込んだりしないようになっています。 では胆管と膵管が十二指腸乳頭部より手前で合流しています。 するとOddi括約筋の働きが及ばなくなり胆汁や膵液の逆流が起きてしまいます。 は急性膵炎だけではなくなどを起こす危険性を上昇させることが知られているので胆汁や膵液の流れを正常化する手術が検討されます。 胆汁は胆道という道を通って膵臓の中を通過し、十二指腸に流れ込みます。 十二指腸と胆道のつなぎ目はファーター乳頭といい胆道は膵液が流れる膵管と合流します。 胆汁は濃度が高くなったりすると固形化して石の様になることがあり、こうしてできたものを胆石といいます。 胆石は症状を起こさないこともあるのですが、胆道に詰まってしまうと腹痛などの症状が現れます。 胆石が詰まる位置によっては膵液の流れにも影響してしまいます。 胆石によって膵液の流れが滞ると膵液が流れる膵管の圧力が上昇して、膵液が活性化して急性膵炎が起こります。 胆石が原因の膵炎は胆石性膵炎といい、治療には 内視鏡を用いて胆石を除去します。 胆石が取り除かれれば膵液の流れは改善して急性膵炎も回復に向かいます。 胆石性膵炎の治療については「」で解説しているので参考にして下さい。 内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP: endoscopic retrograde cholangiopancreatography)や内視鏡的乳頭括約筋切開術(ES: endoscopic sphincterotomy)がこれに当たります。 内視鏡の治療や検査では造影剤という薬を膵管や胆管に注入するのですが、その際にかかる圧力などが急性膵炎のきっかけになっていると推測されています。 このため膵臓や胆道を内視鏡で調べた後には血液検査や 超音波検査などを用いて急性膵炎が起きていないかを調べます。 急性膵炎が起きた場合には、食事を中止するなどの治療が行われます。 内視鏡検査・治療後の急性膵炎の治療は他のものが原因の場合と同じです。 「」を参考にして下さい。 これらの検査を用いて腹痛などの原因を調べ、急性膵炎と診断した後にはその重症度を判断します。 急性膵炎は軽症の場合には食事を一時的に中止して膵臓を休めてあげることで数日で回復することもあります。 一方で重症化した急性膵炎は全身に影響が及び治療に苦心することも珍しくはありません。 重症化する可能性を見逃さないためにも急性膵炎と診断された後に検査などで状態の変化を把握することが大切です。 例えば診断時に軽症とされていても重症化の傾向がある場合には、しばらく食事を開始する時期を伸ばすこともできますし、急性膵炎が全身に影響したことを予想して治療の準備を進めることもできます。 急性膵炎の検査や診断基準の詳細は「」で解説しているので参考にして下さい。 軽症の場合:絶食・輸液療法など 軽症の場合は炎症が膵臓に留まっていて全身への影響は少ない状況です。 軽症の場合は急性膵炎を悪化させないことが治療の目的になります。 急性膵炎は膵液が活性化してしまう異常が起こり自分の膵臓やその周りを消化してしまう病気です。 膵液は胃や十二指腸に食べ物などが入ってくる刺激によって分泌されます。 したがって、膵液の分泌を抑えるには胃や十二指腸を刺激しないことが大切です。 具体的には食事を一時的に中止して膵液の分泌を抑えます。 また、急性膵炎では主に2つの理由で体の中の水分量が不足する状態に陥りやすくなります。 1つは絶食の影響です。 膵臓を休めるために絶食をすると当然ながら水分の不足が起きてしまいます。 また急性膵炎で激しい炎症が起きている部分には全身から水分が集まってきます。 そのため身体全体に行き渡る水分量は少なくなってしまいます。 この2つの理由で急性膵炎が起こると脱水の状態に陥りやすくなります。 脱水の状態が続くと身体の維持に必要な水分が不足してしまい臓器の機能や意識状態が低下してしまいます。 このため脱水はすみやかに改善しなければなりません。 脱水は点滴で水分を血管の中に注入して治療をします。 また症状を楽にすることも大切です。 急性膵炎は軽症の場合でも強い痛みを伴うことが多いです。 痛みがあるといっそう不安になってしまうこともありますし、痛みによるストレスによって病気の状態そのものが悪化することも懸念されます。 可能な限り痛みはとる必要があります。 急性膵炎では激しい痛みが出ることも多いので、痛みをとるにはがん性 疼痛などに対して用いられる麻薬性鎮痛薬なども必要に応じて使います。 軽症の場合の治療について解説しました。 治療のポイントは以下の3つになります。 すると血管の中の水分が少なくなります。 つまり血液の量が少なくなってしまいます。 血液の量が不足してしまうと全身へ酸素や栄養を届けることが出来なくなり臓器機能の低下などにつながります。 血管の中の水分の不足は点滴などによって補われますが、血管の中に水分を入れても外にしみ出しやすい状況は変わりがありません。 このためにかなり大量の水分が必要になります。 点滴で補う水分の量は血圧や脈拍、呼吸などの状態を見ながら調整します。 大量の水分を補うと肺に水分が溜まってしまい呼吸状態が悪くなるなどの影響もあるからです。 特に問題になるのが腎臓の機能の低下です。 腎臓は身体にとって不要な物質を尿にする役割を果たしています。 腎臓の機能が低下すると身体に不要な物質が溜まってしまいます。 例えばカリウムという物質が身体に蓄積します。 カリウムの濃度が正常範囲を大きく超えて溜まると致死的なが起こる原因になりとても危険です。 腎臓が機能しているかどうかは尿量を目安にします。 尿量が少なくなった時は腎臓の機能が低下していることを想定して詳しく調べます。 腎臓の機能が低下していることがわかった場合は腎臓のキノの代わりをする透析治療という方法を用いて血液の中から不要な物質を取り除きます。 日常生活で行うべきこと 日常生活の中にも再発予防に期待ができるものがあります。 最も重要な点として、アルコールの大量摂取は急性膵炎を引き起こす恐れがあるので避けなければなりません。 どの程度にアルコールを制限するべきかの見解ははっきりとしていないのですが、急性膵炎の発症と関係がある1日4ドリンク(エタノール48g)以上の飲酒は控えるべきでしょう。 1ドリンクが実際の飲み物でどのくらいに相当するかは「」を参考にしてください。 ただし急性膵炎での膵臓のダメージは人それぞれなので、もっと厳格に制限が必要な場合もあるかもしれません。 急性膵炎が治った後には自己判断で飲酒量を決めるのではなく膵臓の状態をよく把握している医師に意見を仰ぐようにしてください。

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入院1日目―急性膵炎?腹痛と眠れなさと。

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Contents• 入院して間もなくの事 入院して間もなくは、余り記憶がありません。 ずーっと寝ていた気もしますし、見舞いに来てくれた両親や妻と、病気の事について話していたような気もします。 当然というか、重病で入院をしたことが初めてだったので、実感がわかなかったのが正直な感想でした。 しかし、半日も経てば事の重大さは体が示してくれました。 絶食絶飲しないと治らない まず、急性膵炎を治療するには大前提の行為です。 これは例外ないみたいです。 すい臓の機能が原因な為、 炎症を起こした膵炎を休ませる 為すい臓の働きをやめないといけません。 これは水を飲む事も含まれます。 特効薬はありません。 治療にはどうしても時間がかかるのです。 栄養失調にならないの?空腹にならないのか?とお思いでしょうが、 点滴で常に栄養を補給するため栄養失調になることもありません。 そして不思議な事なのですが、全く空腹も感じられないのです。 急性膵炎は何も食べられない。 飲められない。 これを守らないと再発の危険性がある! 点滴はトイレが近くなる 水分を取っていないのに、点滴のせいで トイレが近くなります。 まるでお酒を飲んだかのように、頻繁に尿がでます 点滴は四六時中投与されるので、寝ているときも尿意で目が醒めます。 そう、まずこれで眠ることができないのです。 環境が変わりすぎて眠れない ただでさえ、トイレで眠ることができないのに、慣れない環境で更に眠ることができません。 いつ退院できるのだろう、早く治さなきゃ…という焦りが余計に眠りから遠ざけます。 家族が来ているときは良いのですが、一人ぼっちになると、不安で仕方なくなります。 もしかしたらもう二度と治らないんじゃないかと不安にもなりました。 悩めば悩むほど深く考えてしまい、それを無理やり押し殺そうとしても現実に戻される。 何かをしていれば気は紛れるのですが、急性膵炎はそれすらもさせてくれない重病だったのです。 お腹が痛くて何もできない 入院中はゆっくり本でも読めばいい…。 入院する前はそんな一時の休息的な生活を想像しました。 しかし、 急性膵炎はさせてくれません。 最悪なのが、尿意とは別にお腹が痛くて起きてしまう、または眠れないことです。 お腹の痛みを和らげる薬は中毒性のある薬の為、頻繁に投与することができないのです。 看護婦からは、 「本当に我慢ができなくなった時にしか使えない」と言われましたが、本当に我慢できなくなる腹痛は普通に来ます。 この為、起きてる時でもお腹が痛く、何かをしようとする気力が出ません。 中途半端に眠く、たたボーッとしかできません。 そして、自分はいつ起きたのか、寝たのかがわからなくなり気持ちがぐちゃぐちゃになりました。 広告 大晦日を病院で過ごす悔しさ 毎日家族はお見舞いに来てくれます。 とても嬉しく、早く治したいという気持ちが強くなります。 平凡な日常がこれほど愛おしいものだったとは…。 そんな気持ちになります。 でも、ずっと私に付き添うわけにはいきません。 妻は家の事や子供の面倒を見ないといけないのですから。 大晦日はいつも、妻と12時まで起きていて、今年1年を振り返ったりなんでもない会話で年を越します。 今年(入院中)はそんな当たり前の事もできず、 一人で大晦日を過ごすのだ…と思うと、悔しくて仕方ありませんでした。 除夜の鐘どころか、なんの音も無く年は越えました。 大部屋は治るものも治らない 年が越え2017年。 いつもは「あけましておめでとうございます」や「おせち料理」を食べていた正月が今年はありません。 淡々と医者が検診を行います。 私は複数人が入院する、いわゆる「大部屋」に移動が決まりました。 個室では1日に付きお金がかかります。 ここで私はもし、次回入院する事が合ったとしても、 必ず個室を選択します。 それは、自分を含めてお互いに気を使ってしまうため、私個人では 落ち着いて治療に専念ができなかったからです。 始めに断っておきますが、これは仕方のないことだと思います。 他人は自分の習慣と異って当然です。 病院の消灯時間は決まっていますが、就寝する時間は人によって異なります。 そういう中で「もしかして相手に迷惑をかけているんじゃないか…?」とか、「となりの人、いつまでもTVを見ててうるさいなぁ」とかはお互い様で仕方がないと思います。 そういった事に敏感な方は、できるだけ早く個室に移動したほうが良いと思います。 別の要因でストレスが貯まり、治療に専念ができなくなると思います。 眠れない深夜徘徊 まず、私が圧倒的に迷惑をかけていた事。 上にも書いたとおり、点滴によりトイレに行く回数が非常に多いのです。 それは24時間関係が無く、ひどいと一時間置きにトイレに行きます。 病室からトイレは近いのですが、ベッドから起きるのでどう頑張っても音が出てしまいます。 点滴で体の動きが制限されているのでなおさらです。 また、あまりにも眠れないので、病室から外に出て病棟を一周してベッドに入る…という事を頻繁に繰り返していました。 本当に人からすれば大迷惑の何者でもないのですが、本当にそうしていないと 自分が生きている感じがしなかったのです。 寝られない、水は飲めない、お腹が痛い…。 私にできる事は、歩くことだけだったのです。 だから、歩いて…、早く治るために今日一日を消化しようと、歩いたのです。 お正月のTV番組 とは言え、人間起きっぱなしはできないので、いつかは眠くなるときが来ます。 たまたまお腹も痛く無く、ぐっすり眠れそうだと感じた夜の9時。 隣りから声を殺した笑い声が聞こえました。 お正月だから初笑い系の特番が放送されていたのです。 相当ウケているようで、笑いが止まることはありません。 当然大部屋なのでイヤホンで音を聴いているのですが、いかんせん笑い声が大きくて周りにだだ漏れでした。 特番なので、終わるのは多分最低でも11時。 もしかすると12時かもしれません。 寝るチャンスを失った私は、いつものよう、病棟の深夜徘徊に出かけるのでした…。 いびき 対面のおじいちゃんのいびきが眠れないほどうるさかったのです。 しかしこれは仕方ありません。 自分も当時は太っていたのでいびきがうるさいと言われていたし、自分でコントロールできないことなので、ここを攻めるのはお門違いです。 念を押しますが、これらは 起こりうり誰のせいでも無いと思います。 自分も何かしら迷惑をかけています。 「気になる」と「気にさせている」事が我慢できない方は、再度申しますが、 一刻も早い個室への移動をオススメします。 個室を希望するには 看護師さんに、「個室に行きたい」と言えば、個室さえ空いていればその日や翌日に入れますよ! お正月、娘のお願いに涙 今まで何度も「早く治したい」「二度とこんな事は起きたくない」と思いましたが、決定的に決意したのは娘のお願いがきっかけでした。 毎日のように、お見舞いに来てくれた家族ですが、娘からこのように言われました。 「ねぇ、パパ、ばぁばの家にいっていい?」 私は泣きました。 「ばぁばの家」とは、妻の実家の事です。 県内なので大型連休の際には必ず帰省していました。 娘、息子とお義兄さんの子供達とは年も近くいつも仲良く遊んでいました。 単純に遊びに行きたい気持ちもあったのでしょうが、娘はこうも言いたかったのだと思います。 「実家に泊まっている間、パパのお見舞いこれないけどいい?」私はいったい何をしているんだ…娘にこんな心配をさせるなんて、なんて不外がなかったのだと…。 私は、一層「早く治したい」「二度と起きたくない」と強く思いました。 絶対に飲めない水 水すら飲めない生活から一週間。 点滴で栄養は取れているものの、喉が乾く事は抑える事はできません。 また「水を飲む行為」を自ら禁止しなければならないという非日常を耐えなければなりません。 そして極めつけは「口を濡らしてもいい」という唯一許された行為。 水を口に入れるのはOK。 それを飲み込むことは許されない。 そんなバカなことがあるでしょうか? 私は一度、本当に一度だけ水を一口飲み込んでしまいました。 しかしそこで得られたのは「飲んでしまった」という後悔。 あれだけ治すと誓ったではないか。 喉が潤ったという確かな幸せを後悔で無理やり押し殺し、またいつもの深夜徘徊へ向かうのでした。 同僚のサプライズ訪問、絶水の解禁 「明日から水は飲んで良いですよ」 この言葉を聞いたとき、私は幸せに包まれました。 たかが水を飲むだけの行為なのに、人間らしさを取り戻したと思いました。 寝て起きて、お腹が痛くてトイレに行くだけ…という、「なんのために生きているかわからない」状態が一週間も続いたので、些細な出来事にもこれだけ大げさに感じることができたのです。 そして、その嬉しかった日、仕事始めの日に同僚がサプライズでお見舞いに来てくれたのです。 年齢は私より上ですが、とても気さくな同僚で同年代の友達のような感覚で一緒に仕事をしています。 そんな彼が、「大丈夫ですか?」と心配して来てくれたのです。 私はまた涙をしました。 あまり人前で泣く事はありませんでしたが、前述水が飲める事の喜びと相まって、色々感情が爆発しちゃったのでしょう。 本当に感謝です! 個室への移動を決意 水が飲める宣告とタイミングは偶然なのですが、ちょうど個室への移動も決まっていました。 周りの環境音も気になってはいたのですが、私の場合「自分の深夜徘徊が超迷惑をかけている」ので、これ以上は迷惑をかけられないと思い個室への移動を希望しました。 (正直、深夜徘徊をやめられる自信がなかった。 ) 当然、一日の入院費が増えるので、今度は金銭的な問題へ置き換わりますが、それでも治療以外の部分で気を使いたくありませんでした。 今でも個室に移動した事は正解だったと思います。 個室の料金について 料金は病院によって異なりますが、私の場合は一日+5,000円 しかも、 治療に必要がない個室の場合は自己負担となり保険の適応外になるので、万が一入院することになった場合は、ご自分の保険を見直しましょう! 朝日が私の生きがいだった 入院してから十日間ぐらいは、本当に生きている気がしませんでした。 家族のお見舞いがあったものの、ずっと一緒にいるわけではなく、帰ってしまう時はいつも寂しい気持ちになりました。 自分にとって、人との繋がりを断ち切られるのが、こんなにつらいことだとは思いませんでした。 私はいつしか、毎朝の朝日を見るのが生きがいになっていました。 それは、朝日が昇るとみんなが動き出します。 同じ朝日を見ることで、自分もみんなと一緒に動いている事が実感できたからです。 病気は、今まで当たり前だと思っていた事が失われます。 そうならない為にも、日頃からの健康管理が大切だと思いました。 趣味の話は? なに、この「急性膵炎の闘病生活日誌」みたいなの?と思った方。 「これ、趣味紹介のブログじゃないの?」と思った方 すいませんwww 本来ならそうなのですが、趣味を語る上で急性膵炎は外せない出来事なので、もう少しお付き合いください!(この退院後、ランニングやクロスバイク、PCゲームの趣味が増えるので…) ということで、次回は個室編!お楽しみに!.

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