アンテベート軟膏。 虫刺されにアンテベート軟膏は使える?

アンテベート軟膏の効能と強さ 使ってはいけない部位があります

アンテベート軟膏

ベタメタゾンというステロイド成分が配合されており、抗炎症作用と収れん作用(=組織や血管を縮める作用)の2つの効果があります。 そして、主に次のような症状に効果があると言われています。 皮膚炎(手湿疹、脂漏性皮膚炎など)• 乾癬(かんせん)• 虫さされ• ケロイド• 水疱症 また、次のような症状には禁忌とされています。 細菌・真菌・ウイルスなどの皮膚感染症• 動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)• 湿疹性外耳道炎(鼓膜に穿孔(せんこう))• 皮膚の潰瘍• 熱傷や凍傷(第2度深在性以上) アンテベート軟膏は、全身性の副作用が起きにくい工夫のされた アンテドラッグでもあります。 アンテドラッグについては、次の副作用のところで詳しく説明します。 アンテベートの副作用 ステロイド軟膏のような外用薬は、内服薬と違って局所に塗るので、全身への副作用は出にくいと言われています。 アンテベート軟膏は、さらに アンテドラッグと呼ばれる副作用を抑えるための工夫をした薬です。 アンテドラッグとは、皮膚に塗ったときの効果は通常のステロイドと同様に強力ですが、ステロイド成分が血管内に吸収されるときには、有効成分が分解、代謝されて薬の作用が弱まります。 そのような原理で、ステロイドが血管を通して全身に回って起こる副作用を抑えようとするのが、アンテドラッグです。 ただし、アンテベート軟膏はアンテドラッグなので、副作用の心配なく長期的に大量使用できるという意味ではありませんのでご注意ください! 塗り薬のタイプでも 長期間に 大量を連続して使用した場合は、内服薬と同様に全身の副作用が出てしまう可能性があります。 ステロイド軟膏はどんなタイプでも一日に1~数回、患部に薄く塗るのが基本です。 アンテベート軟膏が処方される部位は、大人の場合は体幹、子供の場合は腕や足で使用限度は大人と違い数回程度です。 また、ステロイド軟膏は、赤ちゃんのオムツのように 密閉される部分に使用してはいけません。 実際の使用期間や使用量は部位や症状によっても変わります。 医師の指示が基本ですので自己判断は禁物です。 アンテベート軟膏の使用による 局所的副作用には以下の様な症状があります。 皮膚萎縮• 毛細血管拡張• 多毛症• かぶれ• 皮膚線条(皮膚割れ)• 酒さ様皮膚炎(赤ら顔)• 患部の免疫低下による感染症 また、ステロイド軟膏を使用中に、患部から粘り気のある浸出液が出て、黄色い膿が出た場合は、細菌感染の可能性が高いので、直ちに使用を中止して医師の診察を受けることをおすすめします。 ステロイド軟膏による 全身性の副作用は、ほとんど無いと言われていますが、以下の様な症状が考えられます。 糖尿病• 高血圧• 骨粗しょう症• 感染症にかかりやすくなる• ムーンフェイス(顔が丸くふくらむ)• 眼圧亢進• 白内障や緑内障 アンテベート軟膏は、短期的に使用しても、副作用が出る可能性は少ないと言われています。 しかし、長期的に大量使用していると、上記の様な重大な副作用が生じる可能性もあるので注意しましょう。 では、この薬をニキビに使えば、どうなるのでしょうか? 実際に薬の説明書を見ると、その効能の中に 脂漏性皮膚炎と記述があります。 これを見る限り、ニキビへ効果があるってことだと思いますよね? 実際、ベタメタゾンの抗炎症作用によって、炎症を起こしたニキビの赤みを鎮める効果はあります。 しかし、一方で 禁忌の項目には 細菌感染と書いてあります。 ニキビの原因はブドウ球菌やアクネ菌といった細菌です。 そして、ステロイド薬を使用する上で最も基本となる禁忌が細菌感染だということを考えたら、アンテベート軟膏はニキビを治す薬ではなく、かえって悪化させる可能性の方が高いと言えるでしょう。 また、ステロイドは 免疫力を抑制させる作用があるので、細菌が原因となるニキビにとっては、 免疫力の低下=細菌感染の症状が悪化と考えられます。 そして、吸収力の強いステロイドを顔に使った結果、その副作用として 酒さ様皮膚炎(赤ら顔)が出る可能性があります。 つまり、ニキビへの効果を期待してアンテベート軟膏を使うと、「最初は赤みが引いてきたけど、結局副作用で症状が悪化して、赤ら顔にもなってしまった!」となるかも知れません。 以上のことからも、アンテベート軟膏は目先の効果を期待してニキビの治療にはおすすめできません。 アンテベート軟膏は、全身性の副作用が起きにくいように工夫されたアンテドラッグでもあります。 ステロイド軟膏の禁忌や副作用から考えても、アンテベート軟膏はニキビの治療に使うべきではありません。

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アンテベート軟膏はニキビに効果?顔に塗っても副作用はないの?

アンテベート軟膏

ベタメタゾン:アンテベート スポンサード リンク 成分(一般名) : ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル 製品例 : アンテベート軟膏0. 湿疹や皮膚炎の治療に用います。 作用 【働き】 ステロイドの外用薬です。 ステロイドには炎症をしずめる強い作用があります。 短期間で皮膚炎をおさえることが可能で、腫れや赤みをすみやかにとり、かゆみや痛みをやわらげます。 このため、アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)をはじめ、さまざまな湿疹・皮膚疾患に広く使用されています。 症状をとる対症療法薬ですので病気の原因そのものは治せませんが、皮膚をよい状態に導き、かきむしりによる悪化の悪循環を断つという意味でも有用です。 【薬理】 副腎から分泌される代表的なホルモンにコルチゾルがあります。 コルチゾルは、糖や脂肪の代謝系に働いたり、体液の維持、免疫系の調整など大事な役目をしています。 病院では、このコルチゾルの仲間を習慣的に「ステロイド」とか「副腎皮質ホルモン」と呼んでいます。 実際の治療には、抗炎症作用を強めた合成のステロイド外用薬が使われています。 この系統は速効性にすぐれ、目先の皮膚症状に非常によい効果を発揮します。 患部に直接作用するので、飲み薬のような全身性の副作用がほとんどないのも利点です。 【臨床試験】 ステロイド外用薬の急性期における短期的あるいは対症療法的な有効性は明らかで誰もが認めるところです。 そこで、ここでは中・長期的な臨床試験に着目します。 はじめに取り上げるのは、アトピー性皮膚炎の維持期におけるステロイド間歇外用療法の有効性を検証した2つの試験です。 2つとも内容はよく似ています。 1つはアメリカで、もう1つはヨーロッパで実施され、試験期間は5ヵ月〜6ヵ月間、参加したのは中等症から重症のアトピー性皮膚炎の患者さん合わせて748人です。 試験開始にあたり、まず全員がステロイド(フルチカゾン)を1ヶ月間毎日外用し皮膚炎を抑え込みます。 その後くじ引きで2つのグループに分かれ、一方のグループは維持療法として保湿薬にくわえ週2回ステロイドを外用、もう一方のグループは実薬の代わりにプラセボ(にせ薬)を外用します。 そして、維持期に皮膚炎が再発しなかった人の割合を比較するのです。 その結果、ステロイドを週2回外用したグループでは8割近くの患者さんが皮膚炎を再発せず安定した皮膚状態を維持できました。 一方、プラセボのグループつまり保湿薬のみの人達で維持できたのは3割から4割にとどまりました。 ステロイドを週2回外用したほうが、皮膚炎の再発が抑制され よい状態が保てる割合がはるかに高いことが確かめられたわけです。 その一方で別の見方もできます。 すなわち4割近くの患者さんはステロイドを使わなくても保湿薬によるスキンケアだけで比較的長期間 寛解を維持できることが示されたのです。 スキンケアの重要性が読み取れます。 次はもっと長期の試験です。 小規模になりますが、14人の中等症から重症のアトピー性皮膚炎の子供を対象に、3年から10年間(中央値6. 5年)にわたりステロイド外用療法の有効性と安全性を経過観察するという内容です。 通常は弱めのステロイド外用薬を、悪化したときは強めのステロイドを外用して皮膚症状をコントロールします。 その結果、長期にわたり安定した効果が得られ、健康な子供と比べ大きな副作用や障害もみられず、副腎機能の抑制も認められませんでした。 ステロイド外用薬を年単位という長期間でも有効かつ安全に使用できる可能性が示されたわけです。 以上のように、中・長期的な有効性についても期待できるところですが、これらは専門医により厳格に処方され、そして適正に用いられたことにより得られた結果であることに留意する必要があります。 また、10年以上の長期使用時、あるいはその後の将来にわたる安全性や予後改善効果については今後の課題といえるでしょう。 対症療法的な有効性ではなく、ステロイドが不要になった時点を治癒とみなしての比較試験、あるいは非治癒例や成人型アトピー性皮膚炎への移行を評価するための質の高い長期臨床試験ないしは疫学調査(コホート、症例対照研究)は残念ながら見当たりません。 特徴 よく処方される代表的なステロイド外用薬です。 ステロイド外用薬の強さは、もっとも強い1群から、弱い5群の5段階にランク付けされますが、このお薬は2群[非常に強力]に入ります。 かなり強力なので、症状の重いときに用いるほか、苔癬(たいせん)化した湿疹など皮膚が厚くなっている部分に適します。 一般的に、顔など皮膚の薄いデリケートな患部には使用されません。 そのほかの特性として、局所作用が強いわりに全身性副作用がでにくいという点があげられます。 ステロイド外用薬のなかで、以下のような特徴があります。 2群:very strong[非常に強力]• ハロゲン系ステロイド• 局所抗炎症作用と全身性副作用の分離が大きい 注意 【診察で】• 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。• 安易に漫然と使用することなく、そのときどきの症状に応じたきめ細かな指導を受けてください。 【注意する人】• 細菌やウイルス、真菌(カビ)などによる皮膚感染症には原則用いません。 とくに、皮膚結核、梅毒性皮膚疾患、単純疱疹(口唇・顔面ヘルペス、カポジ水痘様発疹症、性器ヘルペス)、水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹などは禁忌とされます。 また、重いやけどや皮膚潰瘍、切り傷には不向きです。 これらにステロイドを用いると、かえって症状が悪化したり、治りが遅くなるおそれがあるためです。• 皮膚が薄い顔や首、陰部などは薬が効きやすく、また体内に吸収されやすいです。 このような患部に対しては、ステロイドのランクや使用回数・期間などをよく勘案のうえで用います。• 赤ちゃんの皮膚もデリケートなので、重症度に応じて薬の強さや、使用量、使用期間を医師が慎重に検討したうえで処方します。 とくに乳児期アトピー性皮膚炎では膿痂疹(とびひ)を合併しやすいので、適切に対処する必要があります。 オムツで覆うと、局所作用や副作用が強まり、さらに体内に吸収されやすくなりますので気を付けてください。• 高齢の人は皮膚代謝が遅く薬剤の残留時間が長いので、薬が効きやすく副作用もでやすいです。 このため、薬のランクを低めにするなど慎重に用いるようにします。 長期大量使用あるいは広範囲の密封法(ODT)においては特に注意が必要です。• 妊娠中は、全身への影響がでるほどの長期にわたる大量使用は避けたほうがよいでしょう。 通常量の範囲でしたらまず心配いりません。 下記妊娠の項も参照ください。 【使用にあたり】• 症状により用法・用量が違いますから、医師の指示どおりにしてください。 大事なのは決められた十分量を用いることです。 副作用を心配するあまり自己判断で減らすと、かえって治療期間が長引いてしまうかもしれません。• 使用前後に手をよく洗いましょう。 そして、指先に適量をとり、あまり強くこすらないで、指の腹でやさしく延ばすように塗り付けてください。 健全な部位にむやみに塗り広げないようにしましょう。• 使用回数は、通常1日に2回ないし1回です(朝、夕または入浴後)。 一般的には、急性期は2回とし、その1〜2週間後に重症度の評価をおこない改善したなら1回に減量、またはより弱いものに切り替えるようにします。 段階的に減量し、最終的に中止できれば理想的ですが、アトピー性皮膚炎などでは維持療法として少し長めになるかもしれません。• 病気そのものが治るわけではありません。 対症療法薬ですので、止めるとぶり返すおそれがあるのです。 とくに長期大量使用中に、急ににやめると重い反発症状を起こすおそれがあります。 ですから、きれいになったからと自己判断でやめてはいけません。 指示された期間根気よく続けてください。 中止するときは、医師の判断で段階的に減らしていきます。• 目のまわりはできるだけ避けますが、用いる場合は目に入らないように注意しましょう。 大量に入ると、眼圧が上昇し緑内障を引き起こすおそれがあります。• 決められた範囲内で使用してください。 よく効くからと、ひげそり後や化粧下に代用してはいけません。 なお、ステロイド外用薬全般の注意点については、下記備考も参考にしてください。 【妊娠・授乳】 妊娠中は、飲み薬よりも安全な外用薬が用いられるものです。 ステロイド外用薬の一般的な用法・用量でしたら、体内への吸収量は無視できるほどで、おなかの赤ちゃんに影響することもありません。 ただ、万全を期すのであれば、長期にわたる大量使用は避けたほうが無難です。 長期とは数カ月以上、大量とは両腕全体への使用あるいは1日に10gチューブを使い切るような量です。 それ以下の通常の範囲でしたらまず心配いりません。 【備考】• ステロイド外用薬の強さは、強い順に1群から5群の5段階にランク付けされます(6段階のことも)。 「最強(strongest)、非常に強力(very strong)、強力(strong)、中程度(medium)、弱い(weak)」といった分類です。 これらを、症状や部位、年齢などに応じ適切に使い分けるようにします。 ヒルドイドや尿素軟膏など保湿剤と混ぜて調合することもよくあります。 この場合、濃度が薄まりますので、そのぶん少しマイルドになります。 分類例をあげると、[最強]デルモベート、ジフラール、ダイアコート。 [非常に強力]トプシム、フルメタ、リンデロンDP、アンテベート、マイザー、ネリゾナ、テクスメテン、メサデルム、パンデル。 [強力]ボアラ、ザルックス、リンデロンV(VG) 、ベトネベート(N)、リドメックス、フルコート(F)。 [中程度]アルメタ、ロコイド、キンダベート、レダコート。 [弱い]コルテス、プレドニゾロン、メドロール、デキサメタゾン といった具合です。• すばやく炎症をしずめることが治療の第一歩なのです。 強いからとこわがって躊躇してはいけませんし、中途半端な使い方もよくありません。 医師から指示される十分量をためらわずに使用してください。 その後、維持療法に向け順次弱いものに切り替えれば大丈夫です。• 顔は皮膚がうすくステロイドに敏感なので、とくに必要とする場合を除き安易に使用しないことが望ましいとされます。 火消し役としてどうしても必要な場合でも、よりマイルドなものが適当です。 一般的には[強力]ないし[中程度]以下のランクとし、1〜2週間で炎症がひいたなら、漸減ないしはさらに弱いものに切り替えます。 とくに赤ちゃんや子供の肌はデリケートで薬が効きやすいので、ランクを一段下げるなど薬剤の選択や使用期間を慎重に検討する必要があります。 逆に、足の裏や苔癬(たいせん)化した湿疹など、皮膚が厚く硬くなっている部分は、より強力なステロイドでないと効きません。 そのような部位は、副作用の心配もほとんどないのです。• ステロイド皮膚症は、強力なステロイド外用薬の安易な長期大量使用時に発症しやすいです。 とくに顔や首は要注意。 毛細血管が浮き出て赤みをおび、まるでお酒飲みの赤ら顔のようにみえるので そう呼ばれます。 さらに、皮膚感染症を引き起こすおそれもあります。 皮膚の抵抗力が低下し、細菌やウイルス、真菌などの微生物におかされやすくなるのです。 そして、皮膚が強くステロイド依存しているそのようなときに急に中止すると、免疫の急回復(再構築)にともなう激しい症状(再燃・悪化あるいはカポジ水痘様発疹症の発現)に襲われるおそれがあります。• おもな大学病院を対象に、アトピー性皮膚炎が悪化して入院した319例の原因調査がおこなわれています(日本皮膚科学会'99)。 これによると、ステロイド自体の副作用による悪化が3例だったのに対し、脱ステロイド療法によるものは64例にものぼりました。 疑わしい民間療法に惑わされ、むやみにステロイドを中止することが非常に危険な行為であることを示しています。 同時に、長期大量使用時におけるステロイドからの離脱の難しさ、リバウンド(反発的に急回復する免疫反応)のこわさを物語っているのかもしれません。 いずれにしても、自分だけの判断でやめないで、医師から指示された期間きちんと続けることが大事です。 ステロイド外用薬は安易に漫然と使用することなく、重症度の評価を頻繁におこなってもらい、そのときどきの症状に応じたきめ細かな指導を受けるようにしてください。 そうすれば、大丈夫です。 効能 湿疹・皮膚炎群(手湿疹、進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、虫さされ、薬疹・中毒疹、痒疹群(ストロフルス、じん麻疹様苔癬、結節性痒疹を含む)、紅皮症、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)、ジベル薔薇色粃糠疹、掌蹠膿疱症、扁平紅色苔癬、慢性円板状エリテマトーデス、肉芽腫症(サルコイドーシス、環状肉芽腫)、特発性色素性紫斑、(マヨッキー紫斑、シャンバーク病)、円形脱毛症、肥厚性瘢痕・ケロイド、悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)、アミロイド苔癬、水疱症(天疱瘡群、ジューリング疱疹状皮膚炎・水疱性類天疱瘡)。 用法 通常、1日1〜数回、適量を患部に塗布する。 医師の指示を必ずお守りください。 副作用 外用薬ですので、1〜2週間使う程度でしたら ほとんど副作用はありません。 まれに接触皮膚炎(かぶれ)を起こすことがありますので、しばらく続けても少しもよくならないときや、かえって悪化するときは早めに受診してください。 症状が改善しないまま、漫然と続けることは好ましくありません。 顔面、ことに目の周囲に使用する場合は、緑内障に念のため注意が必要です。 目に大量に入ると、眼圧が上昇し緑内障を引き起こすおそれがあります。 なお、アトピー性皮膚炎に合併するアトピー白内障は、目をこするなど外傷によることが多く、ステロイド外用薬の影響は少ないと考えられています。 長く続けていると、ステロイド特有の皮膚症状がでることがあります。 なかでも多いのが皮膚萎縮です。 皮膚が白く薄くなり静脈が透けて見える、てかてか光る、へこんだ感じ、しわができるといった症状です。 とくに肌がデリケートな顔や首、また皮膚代謝が衰えている高齢の人に起こりがちです。 ほかにも、人によっては赤ニキビや白ニキビのようなものができたり、うぶ毛が濃くなることがあります。 ただ、これらは可逆性で治療が終われば徐々に元に戻ります。 さらに、顔面に数ヶ月以上、年単位で連用することにより生じるのが酒さ様皮膚炎です。 顔の潮紅、小さな赤いぶつぶつ、毛細血管の拡張、皮膚萎縮などをともない、まるでお酒飲みの赤ら顔のような感じになります。 アトピー性皮膚炎などが混在していることも多く対処が少し難しいのですが、中止または適切な処置により少しずつ回復しますので、気になるときは医師とよく相談してください。 タクロリムス(プロトピック軟膏)への変更も一案です。 ステロイドには抗炎症作用の裏返しとして、微生物に対する抵抗力を弱める性質があります。 細菌やウイルス、真菌などが増殖しやすくなり、それらによる皮膚感染症が発現したり悪化するおそれがあるのです。 具体的には、黄色ブドウ球菌感染による膿痂疹(とびひ)、ウィルス感染による単純疱疹(ヘルペス)や伝染性軟属腫(水いぼ)、真菌によるカンジダ症や白癬(水虫)などです。 また、ステロイドにより抑えられていた症状が、急な中止により悪化・顕在化することもありえます。 その重症例として考えられるのが、中止後に急激に発症するカポジ水痘様発疹症(単純疱疹の一種)です。 長期連用中に自己判断で急に止めてはいけません。 飲み薬のような全身性の副作用はまずありませんが、長期にわたり大量に用いている場合など、まったくないとはいえません。 使用部位や使用法にもよりますが、長期大量とは数ヶ月以上毎日10gチューブを使い続けるような量です。 とくに顔面使用時や広範な密封法(ODT)において要注意。 きわめてまれなケースとして、大人では糖尿病や高血圧、骨粗しょう症、後嚢白内障の誘発や悪化、また赤ちゃんや子供では副腎抑制にともなう感染症や成長障害、クッシング症候群などが起こりえます。 多くは不適切な長期大量使用にもとづくものですが、治療上やむおえないときは定期的に副腎などの検査を実施するようにします。 適正に使用するかぎり問題ないでしょう。 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください• 目の重い症状(緑内障、白内障など)..見えにくい、かすんで見える、まぶしい、視力低下、目の痛み、頭痛、吐き気。 【その他】• 過敏症、接触皮膚炎(かぶれ)..発疹、発赤、かゆみ、刺激感、かえって症状が悪化。• ステロイド皮膚症..皮膚が白くなる、萎縮し薄くなる、てかてか光る、しわ、潮紅、毛細血管拡張、乾燥肌、酒さ様皮膚炎(赤ら顔)、紫斑、ニキビ、多毛。• 皮膚感染症の誘発・悪化..発赤、かゆみ、痛み、腫れ物、できもの、水ぶくれ、じゅくじゅく、黄色いかさぶた、赤黒いかさぶた。• 長期大量使用による副腎障害など全身症状..副腎皮質機能抑制、糖尿病、高血圧、骨粗しょう症、緑内障、後嚢白内障、感染症、成長障害、クッシング症候群など。 いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。 まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。

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アンテベート軟膏0.05%の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典

アンテベート軟膏

アンテベートは皮膚科でよく処方されるかゆみや炎症に使用される処方薬です。 アンテベートは処方箋が必要な薬で、同じ成分を使用した市販薬または類似の市販薬は現在販売されていません。 (2018年2月現在) アンテベートはステロイド製剤であり、ステロイドの中でも比較的強い「Very Strong」に分類される薬です。 市販で販売されているステロイドの強さは「Strong」「Medium」「Weak」の3段階のみであり、「Very Strong」に該当する薬は市販されていません。 湿疹やかゆみが出ている状態でステロイド薬を使用したい場合、病院を受診しましょう。 病院にすぐに行けない場合などは、「Strong」や「Medium」の市販薬で代用してください。 アンテベートと同じような効果を求めて「Strong」の市販薬を多めに塗ったとしても吸収率は同じです。 効果が高くなることはないので、くれぐれも適量を使用してください。 ここでは「Strong」と「Mediam」の市販薬をご紹介します。 「Strong」の塗り薬は、すべてステロイドに加えて抗生物質が入っており、赤み・かゆみがある皮膚炎・かぶれの初期症状から、悪化したジュクジュクした患部や、かき壊して化膿をしている症状にも適しています。 ステロイド成分のみの塗り薬を使用する場合は、「Mediam」から選びましょう。 ステロイド「Strong」の市販薬 ステロイド成分「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」を配合したアンテドラッグタイプのクリーム。 炎症をおさえる「ステロイド成分」とかゆみをすばやく感じにくくさせる「局所麻酔成分」の両方が配合されていることです。 かゆくて眠れないときなど、すばやく効いてほしいときに向いています。 アンテベートは皮膚の炎症をおさえる働きがあり、赤み、はれ、かゆみ、炎症などの症状を改善するステロイドの塗り薬です。 アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)をはじめ、さまざまな湿疹・皮膚疾患に広く使用されています。 軟膏・クリーム・ローションの3タイプがあり、患部の位置や症状によって使い分けられます。 アンテベートの成分とステロイドの強さ アンテベートには「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル」というステロイド成分が入っています。 ステロイド外用剤(塗り薬)は、体内への吸収度の違いにより、以下の5段階に分けられています。 Strongest(ストロンゲスト) もっとも強い VeryStrong(ベリーストロング) 非常に強い Strong(ストロング) 強い Medium(ミディアム) おだやか Weak(ウィーク) 弱い アンテベートのステロイド成分であるベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルは「VeryStrong」に分類されており、比較的強めの薬です。 ステロイドと聞くと副作用を心配する人もいますが、アンテベートは病院でよく処方される塗り薬です。 医師の指示どおり用量用法を守り使用すれば問題はありません。 ステロイドが怖いからといって使用を避けて、かき壊して炎症がひどくなったり、ストレスによって悪化してしまうと、その後の治療がかえって大変になります。 アンベートは適切に使用すると、高い効果が期待できる薬といえるでしょう。 アンテベートには軟膏・クリーム・ローションの3つのタイプがあります。 いずれも中に入っているステロイド種類・濃度とも同じで、タイプによって薬の効き目が変わることはありません。 医師が診断し患部の状態、場所、広さなどによって使い分けられます。 参考までに軟膏・クリーム・ローションの違いを説明します。 軟膏タイプ べたつきがある油脂性基剤の塗り薬です。 皮膚を保護する作用が強く刺激性が少ないため、あらゆる症状に使用できます。 かきこわして悪化した湿疹やジクジクと化膿しているような皮膚炎などにも使用でき、特に乾燥してカサカサしている状態のものに適しています。 べたつき感があるため洋服に薬がついてしまったり、肌から洗い落としにくいという欠点があります。 クリームタイプ 水と油を混ぜ合わせてつくられている乳剤性基剤の塗り薬です。 軟膏に比べてのびが良く、さらっとしています。 しかし、軟膏より刺激が少し強いため、ひどく悪化している症状にはおすすめできません。 軟膏のベタつき感が苦手な人はクリームタイプを選んでも良いでしょう。 ローションタイプ ローション剤は乳剤性ローション、溶液性ローション、懸濁性ローション3種類あり、アンテベートローションは白色の乳剤性ローションです。 水と油を混ぜ合わせてつくられており、クリームよりさらっとしています。 頭皮など軟膏やクリームが塗りにくい場所に使用されます。 アンテベートは赤ちゃんの湿疹や皮膚炎などで症状がひどい時に使用されることがあります。 赤ちゃんに湿疹や皮膚炎がでた場合は、まずはワセリンやヒルドイドソフトなどの保湿薬が使用されます。 次にかゆみをおさえる抗ヒスタミン成分が入った塗り薬を使われます。 それでも炎症やかゆみがひどい場合には、ステロイドが出されます。 まずはロコイドやキンダベートなど比較的マイルドな塗り薬を選びますが、症状がひどい時や皮膚が硬い部分にはアンテベートが出されることがあります。 赤ちゃんに使用する際には、できるだけ湿疹や炎症がある場所のみに使用し、広範囲に長期的に大量に使用することは推奨されていません。 アンテベートを使用するときは、医師の指示のもと用量用法を必ず守って使用するようにしてください。 また、アンテベートはおむつかぶれにも使用することもありますが、こちらも医師に指示された使用方法を守ってください。 妊娠中・授乳中の方が使うとき 妊婦もしくは妊娠の可能性のある方、授乳中の方にもアンテベートは使用されます。 しかし、大量または長期にわたる広範囲の使用を避けることとなっています。 医師の指示のもと、用量用法を守って使用してください。 また、授乳中の方は、薬が赤ちゃんの口に入らないように気を付けてください。 赤ちゃんが薬を手で触れて、その手を口に運ぶこともあり、くれぐれもご注意ください。 アンテベートはまれに副作用が起こることがあります。 主な副作用として、毛のう炎・せつ、刺激感、ざ瘡様発疹、皮膚萎縮、白癬、皮膚乾燥、そう痒などが報告されています。 なお、まぶたや目の周りに使用した場合、眼圧亢進、緑内障、 白内障などが起こり、目の痛み、かすみ、まぶしいなどの症状がでる場合があります。 このような症状がでた場合は、担当医もしくは薬剤師に相談してください。 「こんな症状が出ているので、前に病院で処方されたアンテベートを使っていいですか?」とよくご質問があります。 アンテベートは処方箋が必要な薬で、市販では類似薬は販売されていません。 その理由は、アンテベートをはじめとするステロイドの強さが「Very Strong」以上の塗り薬は、医師の診断や経過観察のもと、適切に使用しなければならないからです。 そのため、残ったアンテベートは医師の診断なしに使用しないでください。 特に、わきや陰部のデリケート部分や顔面などの皮膚がやわらかいところに使用すると、症状を悪化させてしまう恐れもあり注意しましょう。 処方薬アンテベートの類似薬は、現在のところ薬局やインターネットで購入することはできません。 それは、ステロイドの強さが医師の診察や経過観測が必要なレベルだからです。 そのため、アンテベートが残っているからといって自己判断で使用せずに、皮膚科を受診してください。 もし、病院に行く時間がないときなどはご紹介した市販薬で対応して経過を見ましょう。

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