原発 性 アルドステロン 症 診断。 手術で治る高血圧「原発性アルドステロン症」:必ず役立つ 治療と検査のプランX:日経Gooday(グッデイ)

手術で治る高血圧「原発性アルドステロン症」:必ず役立つ 治療と検査のプランX:日経Gooday(グッデイ)

原発 性 アルドステロン 症 診断

原発性アルドステロン症は厚生労働省の指定する 特定疾患に指定されています。 原因 副腎皮質に 腫瘍ができる、または 過形成(全体がはれて大きくなることのようです)が原因となるようです。 通常は片方の副腎に腫瘍ができ、そこからアルドステロンが多量に分泌されます。 一方、過形成の場合は、片方の副腎、もしくは左右の副腎全体からアルドステロンが出てきます。 病気の原因が片方の副腎なのか、両側の副腎なのかにより治療法が異なります。 そのため、 治療前にしっかりと時間を掛けた検査が必要になります。 症状 主な症状は、 高血圧と 低カリウム血症です。 高血圧は臓器障害(血管、心臓、脳、腎臓の障害など)を引き起こすので、無視することのできない症状と言えます。 原発性アルドステロン症の場合、降圧剤(高血圧の薬)を服用してもあまり血圧が下がらないことが多く、また、血圧が低下しても臓器障害が起きることがわかってきているようです。 ですから、血圧をコントロールするだけでなく、病気そのものを治す必要があるということです。 高血圧の薬の効きが弱いなと思ったら要注意 低カリウム血症は、原発性アルドステロン症になったら必ず見られる症状では無いようです。 低カリウム血症になると、筋力の低下、手足の脱力や疲労感などの症状が現れます。 低カリウム血症はとても危険です。 カリウムは筋肉を動かすことと関係があるようなので、重症になると心臓発作に至ることもあるそうです。 検査と診断 アルドステロンの分泌が過剰かどうかを確かめるため、血液中、尿中のホルモンを測定します。 本来アルドステロンは、腎臓から分泌されるレニンというホルモンによって調節されているのですが、アルドステロン症の場合、副腎から勝手にアルドステロンが出て来てしまう状態になっています。 アルドステロンが副腎から出てくると、レニンは働きを抑えてしまいます。 それで、診断のためには血漿レニン活性が抑制されているかどうかを確認します。 これらのホルモン値は姿勢によって変化するため、じっと安静にしてあお向けの姿勢で採血します。 寝返りも禁止です。 血圧の薬も飲まずに検査する場合がほとんどです。 腫瘍なのか過形成なのか、左右どちらの副腎に腫瘍があるのかなどの判断をするため、副腎近くの血管までカテーテルを挿入して、そこから採血する「副腎静脈血サンプリング」という検査が行われます。 治療 腫瘍による原発性アルドステロン症の場合は、その腫瘍を手術により摘出します。 摘出手術ができない場合や、過形成の場合は内服薬での治療となります。 服用する薬としては「セララ」が一般的です。 腫瘍が原因である場合は腫瘍摘出手術により血圧は徐々に低下していきます。 ですから、「手術で治る高血圧」ともいえます。 高血圧の発症から原発性アルドステロン症が疑われるまで 最初に血圧が高いと言われたのは、 32歳の冬です。 風邪を引いて病院に行って血圧も測ったら、血圧が140/100くらいでした。 日本高血圧学会によると、高血圧の世界基準は140/90mmHg。 その時は熱もあったので一時的なものだろうということで、特に治療などはしませんでした。 健康にいいことをしていたわけではありませんが、特に不摂生な生活をしていたわけでもなかったので、心配もしていませんでした。 その後も血圧を測ると135/90くらいで、少し高めの数値が出ていましたが、母親も高血圧だったので遺伝かな、くらいにしか考えていませんでした。 突然の血圧上昇 そんな調子だったのですが、 36歳のときに、頭痛がひどくてフラフラするので病院へ。 風邪ひいたかな、と思ったのですが、病院で血圧を測ってびっくり! 210/160mmHg! お医者さんもびっくりして、急いで降圧剤を出してくれました。 血液検査をすると、コレステロールが少し高いのですが、特に問題はなし。 血管年齢も調べましたが、むしろ若いくらい。 診断は「本態性高血圧」。 本態性とは、はっきりと 原因がわからないという意味らしいです。 塩分に気をつけること、運動をすることなどのレクチャーを受けましたが、とにかく降圧薬を飲み続ける事になりました。 30代半ばで高血圧の薬を飲み続けることになるとは・・・しかも、降圧薬は基本的に一生飲み続けるものらしく、ちょっとショックでした。 下がらない血圧 上記でも書いたように、血圧が140/90mmHgを超えると高血圧と診断されます。 降圧薬を飲んで正常域血圧まで持っていかないといけないのですが、きちんと 薬を飲んでいても160/110mmHg辺りをウロウロ。 健康診断などで血圧を測ると、看護師さんが「えっ!」といって、必ずといっていいほど再測定。 血圧高いんですか?と毎回聞かれるような状態でした。 こうした状態を 「薬剤抵抗性高血圧」と呼ぶそうです。 そして、体がだるい・・・午前中のしごとが終わると、午後はもうだるくてしょうがないという状態。 降圧薬が効かない病気がある? そんな話を友人にしたところ、テレビで降圧薬があまり効かない病気があるとやっていたとの情報をくれました。 原発アンドロイド症候群!?という、ウル覚えな名前を教えてくれました(笑。 ネットで調べると確かにそういう病気があり、 「原発性アルドステロン症」という病名を知ることになります。 病院へ 地元が仙台市なので、仙台周辺で原発性アルドステロン症の治療をしている病院をネットで探し、東北大学病院の腎・高血圧・内分泌科で受診しました。 これまでの経緯を説明し、血圧測定。 やはり高い血圧。 降圧薬が効かない。 それほどコレステロール値、中性脂肪値、血糖値が高くない。 若年であること。 多飲多尿、口渇、だるいなどの症状。 診察ガイドラインにバッチリ当てはまり原発性アルドステロン症が疑われるとのことでした。 検査に次ぐ検査。 原発性アルドステロン症と診断され副腎の腫瘍摘出手術に向けた準備 アルドステロン症は綿密な検査が必要なため、約一週間の検査入院が必要となります。 低カリウム血症 まずは血液検査です。 ここで先生が慌てます。 血液中のカリウムは体内で絶妙に調整されていて、3.7〜4.7mEq/lという狭い範囲で調整されているそうです。 何のことかさっぱりわかりませんが。 この数値を下回ると低カリウム血症、上回ると高カリウム血症というそうで、いずれも重篤な症状を引き起こしかねない危ない状態だそうです。 カリウムは筋肉を動かすことと関係があるらしく、低カリウム血症になると筋肉が動かずだるくなることがあるらしい。 それです!先生、それです! 血液検査ででたカリウムの数値は、 2. 5 えーっ!驚いた先生がいろいろな薬を処方してくれました。 カリウムは血中で微妙なバランスを保っている成分で、多くても少なくても危険な状態になります。 それで医師の観察のもと慎重に薬が処方されます。 CT検査 アルドステロン症の多くは、副腎に腫瘍ができ、それが原因でアルドステロンが多量分泌されてしまうことが原因となっているようです。 それでまずは、CT検査で副腎に腫瘍があるかを調べます。 その結果、やはり左の副腎に腫瘍らしきものがあり、更に詳しい検査へ進みます。 ここからはまさに、 検査に次ぐ検査。 大学病院での手術なので、いろんなデータがほしいということもあるんでしょうけれど、とにかく検査が続きます。 まずはアルドステロン症を確定するための検査です。 カプトリル負荷試験 カプトプリル錠という薬を使った検査で、一時間半寝っぱなしの検査です。 とにかく安静の状態で検査するというのが肝の検査らしく、仰向けに寝たら動いてはいけないので、結構辛いです。 最後の方は背中やお尻の当たりが痛くなってきます。 カプトリルはレニンという物質を活性化させる薬なので、カプトプリルを飲むと正常な人はレニンが上がります。 でも、アルドステロン症の人はアルドステロンがこれを邪魔してレニンが活性化しないようです。 つまりレニンの数値が上がらない。 ということだそうです。 正直何のことかよくわからないです。 蓄尿 24時間、おしっこを溜めつづける検査です。 溜めるだけなので身体的に辛くはないのですが、こんなに自分のオシッコを見たことがないので精神的にはやられます(笑 病院によっては自動蓄尿機のような物があって、とったオシッコを器械に入れるというものもあるようです。 わたしが検査した病院では縦長のでかいビーカーにひたすら溜めるという原始的なやり方でしたけど・・・結果、ほかの蓄尿している人をぶっちぎって、ビーカーの縁ギリギリまで大量に蓄尿するという偉業を達成。 結構恥ずかしかった・・・。 なんのための検査かは不明。 アルドステロン症と診断 CTに写っていた腫瘍やカプトプリル検査の結果、アルドステロンが異常に分泌されて血圧が上昇していることが確認され、 アルドステロン症と診断されました。 腫瘍が原因だった場合、手術で治る病気です。 早速腫瘍を摘出するための準備に入ります。 ここからは 手術のための検査が始まります。 定期的な血圧測定・採血はもちろん、CT、MRI、心電図、エコーなどあらゆるものをやりました。 大学病院なのでいろんなデータがほしいというのもあるでしょうけれど。 その中でもちょっとびっくりしたのがこちら。 ヨード造影剤を使った血管造影検査 副腎静脈サンプリングという大きな検査に備えて、下腹部から副腎までの 血管のルートを調べるために行われる検査です。 ヨード造影剤を使ってレントゲンやCT検査を行うと、細かい血管が鮮明に見えるようになるようです。 ヨード造影剤を使うときには同意書を書かされます。 たまにアナフィラキシーショックを起こす人もいるからだそうです。 説明では、ヨード造影剤が血管に入ると 体が熱くなる感じがすると言われました。 なにそれ!?と思いながら検査台に乗って、「造影剤入ります。 熱くなる感じがします」と言われると、 ぐわ〜〜〜!!と熱い感じがしてきました!結構ビビります。 鼻の中もちょっと違和感を感じて、変な臭がするような気がします。 安全だとは分かっていても、体に明確な反応が出る検査はちょっと怖いです。 副腎静脈血サンプリング 原発性アルドステロン症の検査には 副腎静脈サンプリングという検査が必須です。 副腎静脈サンプリングは足の付根の太い血管からカテーテルを挿入して副腎周りの細い血管から血液を採取するという検査です。 副腎の近くの血管内で血液を採取することで、左右どちらの副腎からアルドステロンがでているのかを明確にするために行うようです。 検査といっても ほとんど手術のような感じでした。 結構つらい検査だった・・・ まずは剃毛 足の付け根付近からカテーテルを入れるので、まずは付近の毛を剃ります。 しっかり剃らないと怒られます。 確認されて、怒られます。 しっかり剃りましょう。 尿道カテーテル 検査中、検査後はしばらくトイレに行けないので尿道カテーテルを入れます。 ここでとんでもないことが!ここは大学病院。 季節は5月。 新米の先生たちがベテラン先生のレクチャーを受け始める季節です。 ほんとに。 尿道カテーテルを入れるためにベテラン先生とやって来たのは、完全に新人の医師免許をとったばかりの自信なさそうな震える手をした若い先生! 先生。 ぼくも尿道カテーテルはじめてなんです。 検査室へ 検査中は全裸に薄いガウンのようなものを羽織っただけの状態です。 ストレッチャーに乗せられて検査室へ。 検査室と言っても、そこは手術室です。 ここからすでに辛い。 何が辛いってとにかく 寒い! 手術の経験がないので手術室に入ったのははじめてだったんですが、こんなに寒いんですか?言われるがままに手術台のようなところに寝転がり、3,4人の看護師が一気に準備を始めます。 カテーテルを挿入する部分をかなり丁寧に消毒。 ほぼ全裸。 寒い!! そのまま先生たちが何やら準備している機械のそばまで移動してちょっと放置。 検査開始 まずはカテーテル挿入部分に部分麻酔をします。 麻酔注射をブスブス刺されてすっかり感覚がなくなりました。 部分麻酔なので当然意識はありますし、カテーテル挿入部分は見えませんが、感覚が伝わってきます。 検査は、レントゲンのような巨大な機械に下半身が挟まれている状態で行います。 この機械を使うとリアルタイムに血管とカテーテルが見えるようですね。 カテーテルが血管に入ってくると、すぐにわかります。 くすぐったい感じがしたり、痛かったり。 副腎は腎臓の上にあるので、脇腹のあたりまでカテーテルが入ってきているのが分かります。 結構痛い。 左右両方の足の付根から順番にカテーテルを挿入して左右の副腎付近の採血をしていきます。 とにかく寒くて死にそう・・・ 検査終了 カテーテルが引き抜かれて、終わりましたと告げられて、止血が始まります。 止血が気絶するほど辛かったです。 ただでさえ寒くて死にそうになってるところに、カテーテルを入れていた傷口を先生が体重をかけて止血してくるもんだから、本当に気が遠くなりました。 傷口を巨大な綿のボールをあてがわれ、腰ベルトのようなもので固定して終了。 帰りはストレッチャーに寝たまま病室まで帰りました。 寒さからの開放・・・検査室の滞在時間は 約4時間。 長かった・・・ 本当に辛いのはここからだった!? 手術後などはみんなそうなのかもしれませんが、傷口が塞がるまで ベッドで動いちゃいけないというのが本当にきつかったです。 寝返りもうてないし、トイレもいけないし。 先生から止血の綿を取ってもらって、尿道カテーテルを看護師さんに引き抜いてもらって、動いてよくなったときの開放感は忘れられませんね。 副腎静脈血サンプリングの結果わかったこと 無事に検査が終わり、検査入院も終わり。 その後結果を聞きに病院へ。 診察室に入ると先生が渋い表情。 腫瘍なの?過形成なの? 先生の説明によると、副腎に腫瘍があり、おそらくそれが原因であろうと思い手術の予約まで入れている状態だったが、どうやら 腫瘍が原因ではないとのこと。 ぼくの副腎の腫瘍は左側の副腎にあり、もし腫瘍が原因であれば左側の副腎からのみ異常な数値が出るはずだけれど、検査の結果両方の副腎からアルドステロンがダバダバでている状態だそうです。 先生たちの判断は、アルドステロン症の原因は、 過形成 過形成とは、腫瘍のような外的要因でアルドステロンが異常分泌されているのではなく、 副腎自体が異常な動きをしてしまっている状態。 片方の副腎にある腫瘍を手術で取ったとしても、原因が取り除かれないので高血圧は治らない。 ガーン。 手術してさっさと治そうと思っていたので、結構ショック。 現在のところ原因は不明で治療法はなく、薬での対処療法しか無いとのことでした。 先生にとっても意外な結果だったらしいです。 手術の予定はキャンセル。 治らないのかあ・・・ふう。 処方薬とおまけでわかったことと面倒なこと 残念ながら 手術で治らないタイプの原発性アルドステロン症だとわかり、 薬での対処療法に入りました。 一生薬を飲み続けなければならない事になり、がっかり。 処方されている薬を紹介したいと思います。 処方されている薬 セララ 最近の研究の成果により、非常に良い薬が出ています。 それが セララ。 ファイザー製薬が出している薬で、原発性アルドステロン症の 特効薬とも言われているみたいですね。 アルドステロンの作用を抑える薬で、血圧を下げてくれます。 カリウムの流出を抑えてくれる効果もあり低カリウム血症を予防することもできるようです。 新しい薬のためジェネリックはありません。 もらっているのは50mg。 朝晩二回の服用。 アダラート 血圧降圧剤です。 セララを飲んでいるとはいえ、こちらも必要です。 これも一生飲み続けます。 ジェネリック薬があるのでニフェジピンCRをいつももらっています。 朝晩二回の服用。 リピトール 原発性アルドステロン症とは関係ないと思いますが、高脂血症もあるのでこちらも処方されています。 ジェネリック薬のアトルバスタチン錠をもらっています。 晩一回の服用。 セララを飲むようになって 体の怠さがほとんどなくなりました。 もちろん、アルドステロン症を治してくれる薬ではありませんが、治ったときと同じ状態にしてくれるありがたい薬です。 血圧降圧薬も効いているんだと思います。 セララとフェニジピンの組み合わせで服用していると血圧は 130/85くらいが平均です。 面倒な事 一回にもらえる薬の量が決まっているため、 定期的に病院に行かなければならないことが一番面倒です。 さすがに大学病院まで通うのは無理なので、近くのクリニックに紹介状を書いてもらってそちらで処方してもらうようにしています。 薬代も馬鹿になりません。 一年でいったいいくら払っているやら・・・。 手術で治る人が羨ましいです。 ついでにわかったこと 腫瘍摘出手術をする予定だったので、そのための事前検査も色々受けていたのですが、そこで他にも病気が見つかりました。 睡眠時無呼吸症候群 寝ているときに気道が塞がって息ができなくなるアレです。 全身にセンサーつけられて一晩検査した結果、一時間に呼吸が止まっている回数は38回、最長気流停止は80秒、酸素飽和度の最低は83!ほとんど死んでます。 睡眠時無呼吸症候群を放っておくと様々な病気を引き起こし、10年以内に約半分の人が死んでいるそうです。 CPAPという睡眠時の呼吸を補助してくれる機械につながれて寝るようになりました。 機械の違和感はあるのですが、前よりも睡眠の質が良くなり体が楽になりました。 甲状腺がん おとなしいガンとしても知られている甲状腺がんも発見されました。 検体を採取するのに失敗して甲状腺がすごい腫れて痛みがすごかったなど、すったもんだがありましたが手術で切除。 甲状腺も半分残ったので、ホルモンの異常などもなくとくに薬なども飲んでいません。 まとめ たくさんの人が知らずに患っていると言われる原発性アルドステロン症。 確かに、ぼくの場合のように 手術では治せない場合もあるようですが、手術で治せることがほとんどのようですから、同じような症状を感じている方はぜひ診察してもらうことをお勧めします。 もし手術できなくても、 効果的な薬を飲めば体調も良くなります。 それだけでも診察の価値はあるでしょう。 薬から開放されるって、いいですね。 羨ましいです。

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原発性アルドステロン症とは?ー高血圧の原因として重要な病気

原発 性 アルドステロン 症 診断

【原発性アルドステロン症とは】 原発性アルドステロン症(Primary aldosteronism: PA)とは、アルドステロン過剰分泌による二次性高血圧症の原因疾患の一つです。 二次性高血圧症とは何らかの原因があり、その症状の一つして血圧が上がっている状態であり、内分泌疾患としては原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫などがあります。 原発性アルドステロン症は二次性高血圧症の原因のうちで最も多く、高血圧症全体の3-10%と高頻度であること、適切な診断と治療によって治癒可能であることからスクリーニング、発見が重要です。 詳しくは日本内分泌学会「わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサス・ステートメント」をご覧ください。 本態性高血圧症と比べて、脳卒中、心肥大、心房細動、冠動脈疾患、心不全などの合併症が多いとの報告があり、適切な診断と治療によって治癒可能であること、原発性アルドステロン症は二次性高血圧症の原因疾患として一番多いことから、高血圧症の中で原発性アルドステロン症を適切に診断することが重要です。 スクリーニング検査として採血にてレニン活性、アルドステロンを測定します。 アルドステロンレニン比(Aldosterone to Renin Ratio: ARR) 200以上または血漿アルドステロン濃度(Plasma aldosterone concentration: PAC) 120以上の場合、原発性アルドステロン症を疑います。 PAC 120未満でも原発性アルドステロン症は完全には否定出来ないとされています。 高血圧症患者全例でスクリーニングが望ましいが、費用対効果は未確立であることから、原発性アルドステロン症高頻度の高血圧群における積極的なスクリーニング検査が推奨されています。 高頻度の高血圧群としては、低カリウム血症合併例(利尿薬誘発例も含む)、若年性の高血圧、II度以上の高血圧、治療抵抗性高血圧、副腎偶発腫合併例、40歳以下での脳血管障害発症例が挙げられています。 お茶の水循環器内科の方針としては、スクリーニング検査にて原発性アルドステロン症を疑った場合には、内分泌内科へ紹介する方針としています。 低カリウム血症は原発性アルドステロン症を疑う所見の一つですが、カリウム値正常の原発性アルドステロン症が60-90%もあると報告されていることからカリウムの値のみでは判断出来ないとされています。 採血は、体位や採血時間の影響を受けてしまうが、スクリーニング検査としては随時採血で良いとされています。 厳格には標準化条件における採血が望ましいとされており、具体的には早朝、空腹時、安静臥床後の採血が推奨されています。 機能確認検査として、カプトプリル試験、フロセミド立位試験、生理食塩水負荷試験、経口食塩負荷試験等があり、日本内分泌学会のガイドラインでは2種類以上の検査で陽性の場合を原発性アルドステロン症の確定診断としています。 局在診断として、エコー、CT、MRI、副腎シンチグラフィ、他、いくつかの画像診断法がありますが、thin sliceの造影CTが推奨されています。 さらに副腎静脈サンプリング(Adrenal Venous Sampling: AVS)という検査があり、手術を考慮する場合には推奨となっており、専門的施設で行います。 アルドステロン生成副腎癌(Aldosterone Producing Adrenocortical Carcinoma: APAC)の頻度は極めて少ないが、治療法が大きく異なるため除外診断が重要とされています。 お茶の水循環器内科の方針としては、スクリーニング検査にて原発性アルドステロン症を疑った場合には、内分泌内科へ紹介する方針としています。 詳しくは日本内分泌学会「わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサス・ステートメント」をご覧ください。 ・原発性アルドステロン症と確定診断がされ、片側性病変の場合には、原則、病側の副腎摘出術が推奨されています。 ・両側性病変の場合、患者が手術を希望しない場合、手術不能のなどの場合には、MR拮抗薬を第一選択とする薬物療法を行います。 薬物療法は原則として生涯に渡る継続が必要とされています。 いずれかの治療法の優越性を示す明確なエビデンスはなく、個々の症例ごとに判断しますが、片側性の原発性アルドステロン症であれば副腎摘出によりアルドステロン正常化、血圧正常化が期待出来ることから、原則として手術が推奨されています。 腫瘍のサイズと合併症の頻度等は明確な相関がないとのことから腫瘍サイズのみで治療法選択の主たる判断基準とすべきではないことが記載されています。 MR拮抗薬としては、アルダクトン(スピロノラクトン)とセララ(エプレレノン)があり、いずれかが予後に差があるというエビデンスはありません。 今後のPerspectivesとしては、病因遺伝子の解明、アルドステロン測定法、非侵襲的画像検査、分画別副腎静脈採血、片側副腎部分切除、病理学的診断などの記載があります。 詳しくは日本内分泌学会「わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサス・ステートメント」をご覧ください。

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原発性アルドステロン症

原発 性 アルドステロン 症 診断

病型には、片側性のアルドステロン産生腺腫 aldosterone-producing adenoma: APA (狭義のConn症候群)と、両側性副腎過形成による特発性アルドステロン症 idiopathic hyperaldosteronism: IHA が多くを占める。 典型例では、低カリウム血症やそれに伴う症状があるが、食塩バランスや薬物の影響により初診時に必ずしも低カリウム血症を示さない症例も多い。 施設により、スクリーニング対象が異なることから、本疾患の正確な頻度は不明であるが、以前思われていたより多いのは確かである。 発症年齢は、男女差は1:1. 3とほとんどなく、35-55歳に多い。 APAが、約80%を占め、IHAが8%程度を占める。 その他の病型は稀である。 この中で唯一病因が遺伝子レベルで明らかなのは、GRAである。 したがって、デキサメタゾンによりACTHを抑制すると、アルドステロン産生が抑制されることになる。 低カリウム血症がある場合は、口渇、多尿、多飲、筋力低下、四肢麻痺などを示すことがあるが、低カリウム血症を呈するのはPAの約半数以下であるので、PAの診断における感度・特異度は低い。 A.スクリーニング法 まず、高血圧患者を対象に、血漿アルドステロン濃度 PAC 、血漿レニン活性 PRA または血漿活性レニン濃度 ARC の測定を行う(安静坐位)。 1 カプトプリル試験、 2 立位フロセミド負荷試験、 3 生理食塩水試験、 4 経口食塩負荷試験、 5 フルドロコルチゾン負荷試験などを行う(日本内分泌学会の手引きでは、 1 、 2 、 3 を推奨)。 3 では、生理食塩水2リットルを4時間かけて点滴静注し、4時間後に安静臥位で採血し、PAC>8. 日本内分泌学会では 1 〜 3 の中で2種類以上陽性ならば確定診断としている。 C.局在診断法 PAの腫瘍は小さいのが特徴であり、腫瘍径6mm未満の腫瘍はCTでは検出できない。 また、40歳以上では副腎偶発腫瘍の頻度が増加し、アルドステロン産生病変とは限らない。 そこで、手術を前提とする症例では、ACTH負荷副腎静脈サンプリング検査が必須である。 また、局在診断の結果、両側副腎病変と判定された場合や全身状態から手術不能例では、薬物療法を行う。 1.外科的処置 片側副腎腫瘍に対して、腹腔鏡下副腎摘出術を施行する。 2.薬物療法 原則として片側病変であれば、外科的処置を行うが、手術を希望しない例、手術不能例、両側副腎病変では薬物療法を行う。 APA, IHA, PAHに対して 1)単独あるいは2)を追加する。 GRAに対して 1)単独、2)単独あるいは1)と2)を併用する。 <処方例> 1) デカドロン錠(0. APCに対して 1)、2)、3)のいずれかを用いる。 これは、手術までの罹病期間や本態性高血圧の合併などが想定されている。 高アルドステロン血症は、脳血管疾患や心肥大などの危険因子であることから、早期の診断および治療が重要である。 副腎ホルモン産生異常に関する調査研究班から (pdf 22KB) この疾患に関する調査研究の進捗状況につき、主任研究者よりご回答いただいたものを掲載いたします。 この疾患に関する関連リンク 情報提供者 研究班名 内分泌系疾患調査研究班(副腎ホルモン産生異常) 情報更新日 平成20年1月28日.

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