ホモ サピエンス ネアンデルタール。 ①ホモ=サピエンスとホモ=サピエンス・サピエンスの違いは何ですか?...

我々はネアンデルタール人との混血だった 覆る進化の定説 :日本経済新聞

ホモ サピエンス ネアンデルタール

遠い祖先から現生人類に至る人類進化の歴史は今、全面的に書き換えられようとしている。 画像はイメージ。 イラストはKaty Wiedemannによる 従来の説ではホモ・サピエンス、つまり現生人類がアフリカを出て世界中に広がり始めると、それまでユーラシア大陸に住んでいた同じホモ属のネアンデルタール人などの旧人類は絶滅へと追いやられたとされている。 進出にあたって、ホモ・サピエンスは旧人類とは交わらず、ネアンデルタール人の遺伝子を次世代に伝える混血の子どもは生まれなかったと考えられてきた。 旧人類は競争に負け、新参のホモ・サピエンスに取って代わられた。 ホモ・サピエンスがアフリカから世界各地に広がる際、出会った旧人類をことごとく全滅させた可能性も指摘されていた。 ところが、ここ約10年の化石人類の発見ラッシュと遺伝学的研究の発展によって、この定説は大きく書き換えられることになった。 現生人類とネアンデルタール人の間の解剖学的な共通点に加え、遺伝学的研究からも両者の間に混血があったことがわかってきた。 人によってそれぞれネアンデルタール人由来の異なるDNA断片を持っている。 ホモ・サピエンスとの混血があった旧人類はネアンデルタール人だけではなかった。 近年発見されたデニソワ人(シベリアの洞窟で見つかった4万年ほど前の謎めいた指の骨から回収されたDNAによって特定された人類集団)も、私たちの先祖との間に混血があった。 例えばネアンデルタール人から受け継いだDNAは免疫力を高めたらしい。 またデニソワ人由来のある遺伝子変異は、チベット人が酸素が希薄な高地で生活するのを助けている。 ホモ属の起源に関する定説も揺らいでいる。 従来、ホモ属は東アフリカが起源とされていたが、近年、南アフリカ共和国のマラパで発見された200万年近く前の人類化石は、ホモ属がアフリカ南部に現れた可能性を示唆している。 (詳細は25日発売の日経サイエンス12月号に掲載).

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ネアンデルタール人の絶滅、ホモ・サピエンスの発展

ホモ サピエンス ネアンデルタール

遠い祖先から現生人類に至る人類進化の歴史は今、全面的に書き換えられようとしている。 画像はイメージ。 イラストはKaty Wiedemannによる 従来の説ではホモ・サピエンス、つまり現生人類がアフリカを出て世界中に広がり始めると、それまでユーラシア大陸に住んでいた同じホモ属のネアンデルタール人などの旧人類は絶滅へと追いやられたとされている。 進出にあたって、ホモ・サピエンスは旧人類とは交わらず、ネアンデルタール人の遺伝子を次世代に伝える混血の子どもは生まれなかったと考えられてきた。 旧人類は競争に負け、新参のホモ・サピエンスに取って代わられた。 ホモ・サピエンスがアフリカから世界各地に広がる際、出会った旧人類をことごとく全滅させた可能性も指摘されていた。 ところが、ここ約10年の化石人類の発見ラッシュと遺伝学的研究の発展によって、この定説は大きく書き換えられることになった。 現生人類とネアンデルタール人の間の解剖学的な共通点に加え、遺伝学的研究からも両者の間に混血があったことがわかってきた。 人によってそれぞれネアンデルタール人由来の異なるDNA断片を持っている。 ホモ・サピエンスとの混血があった旧人類はネアンデルタール人だけではなかった。 近年発見されたデニソワ人(シベリアの洞窟で見つかった4万年ほど前の謎めいた指の骨から回収されたDNAによって特定された人類集団)も、私たちの先祖との間に混血があった。 例えばネアンデルタール人から受け継いだDNAは免疫力を高めたらしい。 またデニソワ人由来のある遺伝子変異は、チベット人が酸素が希薄な高地で生活するのを助けている。 ホモ属の起源に関する定説も揺らいでいる。 従来、ホモ属は東アフリカが起源とされていたが、近年、南アフリカ共和国のマラパで発見された200万年近く前の人類化石は、ホモ属がアフリカ南部に現れた可能性を示唆している。 (詳細は25日発売の日経サイエンス12月号に掲載).

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ホモサピエンスが生き残った理由は「頭が良かったから」ではない!?『絶滅の人類史』著者に聞く

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ホモ・ネアンデルターレンシス(左)と現代のホモ・サピエンスの女性(右)の頭蓋骨。 Photographs by David Liitschwager, National Geographic ネアンデルタール人は先史人類の中で現代の人類に最も近い種と考えられている。 極めて近い親類同士であり、現生人類(ホモ・サピエンス)はネアンデルタール人と異種交配を行っていたことが分かっている。 系統をさかのぼっていくと、有史以前のいずれかの時点で、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の最後の共通の祖先に行きあたるはずだ。 だが、我々の祖先とはいったい誰なのか? 化石記録の中から直接の祖先の痕跡を見つけるのは容易ではない。 ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の最後の共通祖先が生きていた時代を突き止めるべく、遺伝学と解剖学の両面から綿密な捜査が進められている。 祖先が生きていた時代については、古くは80万年以上前から30万年前までと、さまざまな仮説があるが、40万年前あたりとする見方が大半を占めている。 これまでの研究結果を見ると、この年代はアフリカとヨーロッパ、そしておそらくはアジアにもいたと思われる絶滅種、ホモ・ハイデルベルゲンシスが生きていた時代と一致する。 しかし、別の可能性も考えられる。 化石証拠は見つかっていないものの、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の最後の共通祖先が、これまで考えられていたよりも古い時代に生存していたことを結論づける新たな研究結果が発表された。 にあるジョージ・ワシントン大学の人類学者アイーダ・ゴメス・ロブレス(Aida Gomez-Robles)氏らの研究チームは、歯を使って遺伝学的な情報のテストを行っている。 さまざまな先史人類から集められた小臼歯と臼歯1200本を使って、研究者たちは指標となる歯の解剖学的構造を突き止めた。 この方法の背後にあるロジックについてゴメス・ロブレス氏は、「祖先種の歯は両子孫種の中間の形状を取る可能性が最も高いと考えられる」と説明する。 祖先種の確実な証拠ではなく、その可能性という意味だがと断った上で、ゴメス・ロブレス氏はこう話す。 「ある化石種の歯の形状が、想定される祖先種の歯に非常に近かったとする。 そうなれば、その種が祖先である可能性が高いということになる」。 DNAを使った計算では、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の最後の共通の祖先はおよそ40万年前に生存していたことになる。 当時、広い地域で生存していたホモ・ハイデルベルゲンシスは、この祖先の有力な候補だ。 ゴメス・ロブレス氏らの研究はこの見解を覆すものだ。 ゴメス・ロブレス氏らによって再生された現生人類とネアンデルタール人の最後の共通の祖先の歯は、ホモ・ハイデルベルゲンシスの歯と一致しない。 実際、遺伝学的データからこの時代に生きていたと推測される人類種の中に、今回の研究で作られた歯のパターンと一致するものは存在しなかった。 「ヨーロッパに生存していた人類種には、ネアンデルタール人との間に形態学的な類似点が見られる」とゴメス・ロブレス氏は話す。 このことは、これらの人類がネアンデルタール人に近い分派種であることを示している。 だとすれば、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の最後の共通の祖先は、これまでの定説よりもさらに古い時代に生存していた可能性があり、100万年ほど前までさかのぼると考えることもできる。 今回の研究結果からゴメス・ロブレス氏は、「候補となる種はアフリカにいたと考えられる」と結論づける。 現時点では、先史人類であるホモ・ローデシエンシスとホモ・エレクトスのものとされる100万年前の化石が祖先の化石として有力視されている。 アフリカに先史人類がいた時期についてはいまだ解明されていない。 「アフリカの化石で100万年前までさかのぼるものは決して多くはない」とゴメス・ロブレス氏は言う。 アフリカで発見されたこの時代の化石の多くが、ホモ・エレクトスのものとされている。 だが、それらはほんとうにホモ・エレクトスのものなのか? 化石の中には未知の人類種が隠れている可能性もある。 そしてその種こそが、我々の祖先がいつネアンデルタール人から分化したのかという謎を解き明かすカギとなるかもしれないのだ。 この研究結果は、「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌に10月21日付けで発表された。 Photographs by David Liitschwager, National Geographic 文=Brian Switek.

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