百田尚樹。 百田尚樹と小林よしのり。「右派本のマーケット」をつくった2人の決定的な違い

ルポ 百田尚樹現象

百田尚樹

6月17日に『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』を上梓するノンフィクションライター・石戸諭氏がレポートする。 『羽鳥慎一モーニングショー』で玉川徹は上機嫌だった。 現在、日本で最も注目されているテレビ朝日社員コメンテーターである。 玉川は最初期から一貫して新型コロナの怖さを大きく強調し、PCR検査を希望者に実施せよ、経済的な補償をせよと訴え、新型コロナ禍で『モーニングショー』を磐石の高視聴率番組にした。 「やっぱり頑張りましたよ、みんな。 法律で罰則がないにもかかわらず、抑えられたという事もうれしい」「我々は戦士だ。 でも、戦士にも休息が必要なんですよ」 その声は無邪気なまでに明るい。 4月28日放送回で、前日の東京都の感染者数(39人)について、「番組のスタッフが確認しているんですけど、39という件数は全部これ民間の検査の件数なんです」と発言したが、実際は行政機関による検査も含まれ、訂正・謝罪に追い込まれた一件である。 「誤報」すらも話題に変えていく姿勢、そして過去を引きずらずに今という瞬間を大事にする姿勢は本当に似ている、と思った。 誰に? 首相・安倍晋三に最も近いベストセラー作家・百田尚樹に、である。 百田も新型コロナ禍で、注目を集めた人物の一人と言っていいだろう。 私は『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』の取材で、百田を5時間半以上インタビューした。 玉川は緊急事態宣言について、国が躊躇していた当初は「早く出すべき」と主張し、宣言されたらされたで「まだ甘い」と、その時々で感じたままに発言する。 百田も新型コロナ対策をめぐり、安倍政権への評価を二転三転させている。 当初中国、韓国からの入国禁止策を取らなかった安倍政権を容赦無く批判したが、首相側が会食をセッティングし、2月28日に実現すると、百田は以降、しばらくの間、批判のトーンを弱めた。 表面的には一貫性のない言動に、リベラル派論客の中には、会食の効果があって批判を引っ込めたと見る向きもあった。 だが、そうした見方は間違っている。 その根拠は、2月27日に全国一律で「要請」した小中高校の一斉休校にある。 私のインタビューに、百田は「果敢にやらないといけないでしょう。 官僚っていうのは自分から決めませんからね、絶対に」と語り、官僚にはできないリーダーシップを高く評価した。 最大の評価ポイントは「総理が毅然とした対応をした」ということにある。 彼は安倍首相の果敢な姿勢に感動し、中国や韓国に臆病な姿勢をとったことに失望している。 その時々で彼は、自分の気持ちを正直に語っているだけなのだ。 インタビューでは生い立ちから思想信条、安倍首相との関係まで聞いたが、そこで見えてきたのは、意外なほど邪気がない人間性だった。 彼は自分の気持ちに正直であり、それを隠そうとしない。 百田も玉川も「正直に語る姿」に共感を覚える人が多いのだ。 リベラル派が嫌悪する百田と、拍手を送る玉川。 右派が讃辞を贈る百田と、非難する玉川。 一見すると水と油のような2人をつなぐのが、時代を席巻するポピュリズムだ。 ポピュリズムという言葉はよく「大衆迎合」と訳され、日本ではネガティブな記号となっているが、最近の政治学では捉え方が異なる。 オランダの政治学者、カス・ミュデらの定義が非常に端的に特徴を指し示している。 そして、大衆を第一に考えることにポピュリズムの本質がある。 彼らの主張は、右派であれ、リベラル派であれ、確固たる信念に基づく体系的な思考はなくていい。 大事なのは「何かに対峙すること」そのものだ。 玉川にとっての対峙すべき対象は「官僚」や「時の政権」であり、彼らを批判するための材料さえあれば、すぐさま使って「国民の味方」になる。 百田が対峙しているのは朝日新聞を中心とするリベラルメディアやリベラル派文化人という「権威」だ。 朝日新聞に立ち向かう自身を評して「反権威主義」と言う。 彼らに対し、論理的な一貫性がないという批判はまったく意味がない。 最初から、そんなものを目指していないからだ。 百田も玉川も、大衆に迎合していない。 「その時々の自分の気持ち、考え」を正直に発することで大きな権威と対峙する姿、空気を読まずにどんな相手にも物怖じしない「自分」を見せている。 この対峙こそが、人々の心を捉えるのだ。 私には、彼らが発する一つ一つの言葉に賞賛と批判が集まり社会現象となっていく社会は、人々がポピュリストに魅了されている社会に見える。 百田もまた間違いを潔く認める。 シリーズ累計100万部超の『日本国紀』(幻冬舎)で、ファクトのミスや似たような表現の記述が相次いで見つかり、重版の度に表現、表記が訂正されたことは記憶に新しい。 それを彼にぶつけると「間違いはいくつかありました。 恥ずかしいミスもありました。 僕の不徳の致すところです。 そこは申し訳ないです」と率直に認め、謝るのだ。 そして、『日本国紀』は売れ続けていく。 ポピュリストは瞬間を生きている。 時代の風は、視聴率や部数に変換され、彼らにとって追い風として吹く。 この事実とどう向き合うか。 本当の課題はここにある。 【プロフィール】いしど・さとる/1984年東京都生まれ。 立命館大学法学部卒業。 毎日新聞社、BuzzFeed Japanを経て2018年に独立。 2019年、「ニューズウィーク日本版」の特集「百田尚樹現象」にて第26回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。

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百田尚樹チャンネル(百田尚樹)

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この見出しだけを見ると方向指示器を出し忘れただけで逮捕だなんて名古屋の警察も随分と横暴なことをするなと思いますが、この男はそうされても万人が納得するとんでもない悪党だったのです。 6 月 10 日、警察に女性から「あおり運転をされた」と相談がありドライブレコーダーを確認したところ、この男の運転する軽自動車が急に女性の車の前方に割り込んだことがわかりました。 その乱暴なハンドルさばきから、ついうっかり合図を出し忘れたのではなく女性を威嚇しようとしたのは明らかでした。 警察の捜査により容疑者の男は特定されましたが、捕まえてみるとさらに驚くべき事実がわかりました。 なんとこの男は無免許だったのです。 免許もないのに公道を我が物顔で走っていただけでなく、公... 1週間前• 同様の訴訟は全国 29 か所の裁判所でも起こされており、判例となる今回の判断は今後の判決の指針となるものです。 原告は厚生労働大臣が勝手に支給額を下げるのはまかりならんとして提訴していましたが、裁判所は物価水準などを鑑みてその額が変動するのは問題ないとの判断を下したのです。 生活できない人が生活保護に頼るのは当然の権利だとして、合理的に決定されたその額が気に入らないからと、そのたびに訴訟を起こすのはいかがなものでしょう。 生活保護受給者が訴訟を起こすときの弁護士費用は国が設けた法律相談所「法テラス」が立て替え、勝訴した時は受け取った賠償金の中から返済しなければなりませんが、今回のように敗訴した場合はその支払いは免除されます。 生活だけでなく訴訟費用まで国が面倒をみることになっているのです。 負けても一銭も負担がないのですから「とりあえず提訴しよう」とはなっていないでしょうか。 2020-07-03• この男は夜の 10 時頃、路上で女子高生に声をかけたところ「キモイ」と言われたことに逆上し、逃げようとした女子高生の腕をつかみ髪を引っ張るなどの暴行を加えたのです。 さらに悲鳴を聞いて助けに駆けつけた 50 代の男性の顔も殴っていました。 県立病院の職員といえば、れっきとした公務員です。 そんな男が帰宅を急ぐ女子高生を夜遅くナンパするだけでも尋常じゃないのに、袖にされたからといって暴力を振るうのですから道徳観のかけらもありません。 男は調べに対し「正当防衛を主張します」と話して容疑を否認しているそうですが、まさか「キモイ」という言葉の暴力に対抗したとでも言うつもりでしょうか。 本当に自分本位のくだらない男です。 ところで今回の事件の発端となった「キモい」は元々「気持ち悪い」を略した若者言葉でしたが、いまやすっかり市民権を得て多くの人が自然に使う言葉になりました。 他人に対し「気持ち悪い」は少々言いにくい言葉ですが、「キモい」はそのハードルが若干下がり、... 2020-06-26.

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百田尚樹のトンデモツイート集

百田尚樹

2月15日 20:56 「永遠の0」の原作者として知られる百田尚樹の同名小説を、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 16 や『坂道のアポロン』 18 などを手がけた青春映画の名匠・三木孝浩監督が実写映画化した『フォルトゥナの瞳』の初日舞台挨… 12月4日 12:00 神木隆之介と有村架純、三木孝浩監督がタッグを組み『永遠の0』 12 や『海賊と呼ばれた男』 16 の原作者として知られる百田尚樹の同名小説を実写映画化した『フォルトゥナの瞳』 2019年2月15日公開。 このたび本作の… 11月2日 10:00 「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」の百田尚樹による小説「フォルトゥナの瞳」が、実写映画化。 神木隆之介が初の本格ラブストーリーに挑戦し、相手役を有村架純が務めることでも話題の本作の公開日が、19年2月15日 金 に決定。 あわ… 9月19日 10:00 「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」で知られる百田尚樹の同名小説を、『ソラニン』 10 や『坂道のアポロン』 18 などで知られる青春映画の名匠・三木孝浩監督が映画化した『フォルトゥナの瞳』 19年公開。 このたび本作のポ… 5月7日 05:00 興行収入87. 6億円の大ヒットを記録した『永遠の0』 13 の原作者、百田尚樹が2014年に発表した小説「フォルトゥナの瞳」の映画化が決定。 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 16 や『坂道のアポロン』 18 などで… 7月22日 16:12 百田尚樹の同名ベストセラー小説を、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴が映画化した『永遠の0』 12月21日公開 が完成。 本作の完成報告会が、7月22日にグランドハイアット東京で開催。 主演の岡田准一、三浦春馬、… 4月10日 11:07 4月9日、2013年の本屋大賞が発表された。 百田尚樹の大賞受賞作「海賊とよばれた男」など、本年度の受賞結果が話題を呼んでいるが、映画ファンが注目したいのは本屋大賞作品の映画化率。 今年で10回目となる本屋大賞を受賞した過去… 5月21日 15:41 現在累計100万部突破の百田尚樹の長編戦争小説「永遠の0」が岡田准一、三浦春馬、井上真央の出演で映画化されることがわかった。 監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴。 岡田と山崎監督がタッグを組むのは今回が初め… 4月4日 19:07 イッチーこと市原隼人が『ボックス!』 5月22日公開 で、思わぬ才能を発揮した! 市原が演じるのは、怠け者だが天性のボクシングの才能をもつ高校生・鏑矢義平。 あのプロボクサー亀田興毅選手も驚くほど、プロ級のボクシングの腕前….

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