やら おん。 『お宝』発掘.に思い起こす「あの日」..♪│島唄ライブ居食屋「和おん」宮古島日記! &「愛音(カノン)」小太郎の宮古島「移住」見聞録♪ NHK朝ドラ『純と愛』のロケ店ですよ。。

保育園の謝恩会はやるべきか

やら おん

『断捨離&整理整頓』... の毎日 で、眠っていた? CDやらDVDやら、 本やら漫画やら、、 た~~~くさん!!! なので作業中のBGMや ちょこっと一息のDVD... 下川裕治さんの... 当時の人気書籍? 『好きになっちゃった沖縄』 シリーズの 『離島版』に なんと 掲載していただいたのも 今はもう 懐かしい『想い出』? 『読めば宮古』『書けば宮古』 @さいが族... 沢山、 思い起こすよね、、 移住間もないあの日あの頃 ズミィさいが! 「コロナ」な時は 『お宝』発掘!... の日々だったりもするよね あ~~今夜もまた 眠れない 笑) 南の島に住んでみて、好きな音楽をやってみる。。 長年住んだ、生まれし東京を離れ、宮古に移住してきたのが2005年6月、約3ヶ月の「放浪&リセット」の旅を経て・・・『TWO BIG』の活動を、相棒重ちゃん・相方か~ずと始めたのが同年8月。 東平安名崎の『人力マン』、『ぶんみゃあ』のマサ坊師匠、そして歌の先生下地暁さん、、数々の恩人との 幸運なる「出逢い」を重ね・・2006年2月に1stCD『ずぅ~~』発売、同年8月『オリオンビアフェスト』出演、2007年5月『ミュージックコンベーション』出演。 そして程なく、かみさんゆかりとの新ユニット『愛音(カノン)』を2007年6月に結成(現在、盟友か~ず、てっちゃん、愛里もサポートメンバーで参加してます!)待望の息子、麗音(レオ)も同年6月に誕生し、2008年には・・なんと両親も東京から移住。

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『お宝』発掘.に思い起こす「あの日」..♪│島唄ライブ居食屋「和おん」宮古島日記! &「愛音(カノン)」小太郎の宮古島「移住」見聞録♪ NHK朝ドラ『純と愛』のロケ店ですよ。。

やら おん

去 ( さ )んぬる頃、日本長崎の「さんた・るちや」と申す「えけれしや」(寺院)に、「ろおれんぞ」と申すこの国の少年がござつた。 これは或年御降誕の祭の夜、その「えけれしや」の戸口に、餓ゑ疲れてうち伏して居つたを、参詣の 奉教人衆 ( ほうけうにんしゆう )が介抱し、それより 伴天連 ( ばてれん )の憐みにて、寺中に養はれる事となつたげでござるが、何故かその身の 素性 ( すじやう )を問へば、 故郷 ( ふるさと )は「はらいそ」(天国)父の名は「でうす」(天主)などと、何時も事もなげな笑に紛らいて、とんとまことは明した事もござない。 なれど親の代から「ぜんちよ」(異教徒)の 輩 ( ともがら )であらなんだ事だけは、手くびにかけた 青玉 ( あをだま )の「こんたつ」(念珠)を見ても、知れたと申す。 されば伴天連はじめ、多くの「いるまん」衆(法兄弟)も、よも怪しいものではござるまいとおぼされて、ねんごろに扶持して置かれたが、その信心の堅固なは、幼いにも似ず「すぺりおれす」(長老衆)が舌を捲くばかりであつたれば、一同も「ろおれんぞ」は天童の生れがはりであらうずなど申し、いづくの生れ、たれの子とも知れぬものを、 無下 ( むげ )にめでいつくしんで居つたげでござる。 して又この「ろおれんぞ」は、顔かたちが玉のやうに清らかであつたに、声ざまも女のやうに優しかつたれば、 一 ( ひと )しほ人々のあはれみを 惹 ( ひ )いたのでござらう。 中でもこの国の「いるまん」に「しめおん」と申したは、「ろおれんぞ」を 弟 ( おとと )のやうにもてなし、「えけれしや」の出入りにも、 必 ( かならず )仲よう手を組み合せて居つた。 この「しめおん」は、元さる大名に仕へた、槍一すぢの家がらなものぢや。 されば身のたけも抜群なに、 性得 ( しやうとく )の剛力であつたに由つて、伴天連が「ぜんちよ」ばらの石瓦にうたるるを、防いで進ぜた事も、一度二度の沙汰ではごさない。 それが「ろおれんぞ」と 睦 ( むつま )じうするさまは、とんと鳩になづむ荒鷲のやうであつたとも申さうか。 或は「ればのん」山の 檜 ( ひのき )に、 葡萄 ( えび )かづらが 纏 ( まと )ひついて、花咲いたやうであつたとも申さうず。 さる程に三年あまりの年月は、流るるやうにすぎたに由つて、「ろおれんぞ」はやがて元服もすべき時節となつた。 したがその頃怪しげな噂が伝はつたと申すは、「さんた・るちや」から遠からぬ町方の傘張の娘が、「ろおれんぞ」と親しうすると云ふ事ぢや。 この傘張の 翁 ( おきな )も天主の御教を奉ずる人故、娘ともども「えけれしや」へは参る 慣 ( ならはし )であつたに、御祈の暇にも、娘は香炉をさげた「ろおれんぞ」の姿から、眼を離したと申す事がござない。 まして「えけれしや」への出入りには、 必 ( かならず )髪かたちを美しうして、「ろおれんぞ」のゐる方へ眼づかひをするが 定 ( ぢやう )であつた。 さればおのづと奉教人衆の人目にも止り、娘が行きずりに「ろおれんぞ」の足を踏んだと云ひ出すものもあれば、二人が艶書をとりかはすをしかと見とどけたと申すものも、出て来たげでござる。 由つて伴天連にも、すて置かれず 思 ( おぼ )されたのでござらう。 或日「ろおれんぞ」を召されて、白ひげを噛みながら、「その方、傘張の娘と兎角の噂ある由を聞いたが、よもやまことではあるまい。 どうぢや」ともの優しう尋ねられた。 したが「ろおれんぞ」は、 唯 ( ただ )憂はしげに頭を振つて、「そのやうな事は一向に存じよう筈もござらぬ」と、涙声に繰返すばかり故、伴天達もさすがに 我 ( が )を折られて、年配と云ひ、日頃の信心と云ひ、かうまで申すものに偽はあるまいと思されたげでござる。 さて一応伴天連の 疑 ( うたがひ )は晴れてぢやが、「さんた・るちや」へ参る人々の間では、容易にとかうの沙汰が絶えさうもござない。 されば兄弟同様にして居つた「しめおん」の気がかりは、又人一倍ぢや。 始はかやうな 淫 ( みだら )な事を、ものものしう詮議立てするが、おのれにも恥しうて、うちつけに尋ねようは元より、「ろおれんぞ」の顔さへまさかとは見られぬ程であつたが、或時「さんた・るちや」の後の庭で、「ろおれんぞ」へ宛てた娘の艶書を拾うたに由つて、 人気 ( ひとけ )ない部屋にゐたを 幸 ( さいはひ )、「ろおれんぞ」の前にその文をつきつけて、 嚇 ( おど )しつ 賺 ( すか )しつ、さまざまに問ひただいた。 なれど「ろおれんぞ」は唯、美しい顔を赤らめて、「娘は私に心を寄せましたげでござれど、私は文を貰うたばかり、とんと口を 利 ( き )いた事もござらぬ」と申す。 なれど世間のそしりもある事でござれば、「しめおん」は 猶 ( なほ )も押して問ひ 詰 ( なじ )つたに、「ろおれんぞ」はわびしげな眼で、ぢつと相手を見つめたと思へば、「私はお 主 ( ぬし )にさへ、嘘をつきさうな人間に見えるさうな」と、 咎 ( とが )めるやうに云ひ放つて、とんと 燕 ( つばくろ )か何ぞのやうに、その儘つと部屋を立つて行つてしまうた。 かう云はれて見れば、「しめおん」も己の疑深かつたのが恥しうもなつたに由つて、 悄々 ( すごすご )その場を去らうとしたに、いきなり駈けこんで来たは、少年の「ろおれんぞ」ぢや。 それが飛びつくやうに「しめおん」の 頸 ( うなじ )を抱くと、 喘 ( あへ )ぐやうに「私が悪かつた。 許して下されい」と 囁 ( ささや )いて、こなたが 一言 ( ひとこと )も答へぬ間に、涙に濡れた顔を隠さう為か、相手をつきのけるやうに身を開いて、一散に又元来た方へ、走つて 往 ( い )んでしまうたと申す。 さればその「私が悪かつた」と囁いたのも、娘と密通したのが悪かつたと云ふのやら、或は「しめおん」につれなうしたのが悪かつたと云ふのやら、 一円合点 ( いちゑんがてん )の致さうやうがなかつたとの事でござる。 するとその後間もなう起つたのは、その傘張の娘が 孕 ( みごも )つたと云ふ騒ぎぢや。 しかも腹の子の父親は、「さんた・るちや」の「ろおれんぞ」ぢやと、 正 ( まさ )しう父の前で申したげでござる。 されば傘張の翁は火のやうに 憤 ( いきどほ )つて、即刻伴天連のもとへ委細を訴へに参つた。 かうなる上は「ろおれんぞ」も、かつふつ云ひ訳の致しやうがござない。 その日の中に伴天連を始め、「いるまん」衆一同の談合に由つて、破門を申し渡される事になつた。 元より破門の沙汰がある上は、伴天連の手もとをも追ひ払はれる事でござれば、糊口のよすがに困るのも目前ぢや。 したがかやうな罪人を、この儘「さんた・るちや」に止めて置いては、 御主 ( おんあるじ )の「ぐろおりや」(栄光)にも 関 ( かかは )る事ゆゑ、日頃親しう致いた人々も、涙をのんで「ろおれんぞ」を追ひ払つたと申す事でござる。 その中でも哀れをとどめたは、兄弟のやうにして居つた「しめおん」の身の上ぢや。 これは「ろおれんぞ」が追ひ出されると云ふ悲しさよりも、「ろおれんぞ」に欺かれたと云ふ腹立たしさが一倍故、あのいたいけな少年が、折からの 凩 ( こがらし )が吹く中へ、しをしをと戸口を出かかつたに、傍から 拳 ( こぶし )をふるうて、したたかその美しい顔を打つた。 「ろおれんぞ」は剛力に打たれたに由つて、思はずそこへ倒れたが、やがて起きあがると、涙ぐんだ眼で、空を仰ぎながら、「御主も許させ給へ。 『しめおん』は、 己 ( おの )が仕業もわきまへぬものでござる」と、わななく声で祈つたと申す事ぢや。 「しめおん」もこれには気が挫けたのでござらう。 暫くは唯戸口に立つて、拳を 空 ( くう )にふるうて居つたが、その外の「いるまん」衆も、いろいろととりないたれば、それを 機会 ( しほ )に手を 束 ( つか )ねて、嵐も吹き出でようず空の如く、 凄 ( すさま )じく顔を曇らせながら、 悄々 ( すごすご )「さんた・るちや」の門を出る「ろおれんぞ」の後姿を、貪るやうにきつと見送つて居つた。 その時居合はせた奉教人衆の話を伝へ聞けば、時しも凩にゆらぐ日輪が、うなだれて歩む「ろおれんぞ」の頭のかなた、長崎の西の空に沈まうず景色であつたに由つて、あの少年のやさしい姿は、とんと一天の火焔の中に、立ちきはまつたやうに見えたと申す。 その後の「ろおれんぞ」は、「さんた・るちや」の内陣に香炉をかざした昔とは打つて変つて、町はづれの非人小屋に起き伏しする、世にも哀れな 乞食 ( こつじき )であつた。 ましてその前身は、「ぜんちよ」の 輩 ( ともがら )にはゑとりのやうにさげしまるる、天主の御教を奉ずるものぢや。 されば町を行けば、心ない 童部 ( わらべ )に 嘲 ( あざけ )らるるは元より、 刀杖瓦石 ( たうぢやうぐわせき )の難に 遭 ( あ )うた事も、度々ござるげに聞き及んだ。 いや、 嘗 ( か )つては、長崎の町にはびこつた、恐しい熱病にとりつかれて、七日七夜の間、道ばたに伏しまろんでは、苦み 悶 ( もだ )えたとも申す事でござる。 したが、「でうす」無量無辺の御愛憐は、その都度「ろおれんぞ」が一命を救はせ給うたのみか、施物の米銭のない折々には、山の木の実、海の魚介など、その日の 糧 ( かて )を恵ませ給ふのが常であつた。 由つて「ろおれんぞ」も、朝夕の祈は「さんた・るちや」に在つた昔を忘れず、手くびにかけた「こんたつ」も、青玉の色を変へなかつたと申す事ぢや。 なんの、それのみか、夜毎に 更闌 ( かうた )けて人音も静まる頃となれば、この少年はひそかに町はづれの非人小屋を脱け 出 ( いだ )いて、月を踏んでは住み馴れた「さんた・るちや」へ、御主「ぜす・きりしと」の御加護を祈りまゐらせに詣でて居つた。 なれど同じ「えけれしや」に詣づる奉教人衆も、その頃はとんと「ろおれんぞ」を 疎 ( うと )んじはてて、伴天連はじめ、誰一人憐みをかくるものもござらなんだ。 ことわりかな、破門の折から 所行無慚 ( しよぎやうむざん )の少年と思ひこんで居つたに由つて、何として夜毎に、独り「えけれしや」へ参る程の、信心ものぢやとは知られうぞ。 これも「でうす」千万無量の御計らひの一つ故、よしない儀とは申しながら、「ろおれんぞ」が身にとつては、いみじくも亦哀れな事でござつた。 さる程に、こなたはあの傘張の娘ぢや。 「ろおれんぞ」が破門されると間もなく、月も満たず女の子を産み落いたが、さすがにかたくなしい父の翁も、初孫の顔は憎からず思うたのでござらう、娘ともども大切に介抱して、自ら抱きもしかかへもし、時にはもてあそびの人形などもとらせたと申す事でござる。 翁は元よりさもあらうずなれど、ここに 稀有 ( けう )なは「いるまん」の「しめおん」ぢや。 あの「ぢやぼ」(悪魔)をも 挫 ( ひし )がうず大男が、娘に子が産まれるや否や、暇ある毎に傘張の翁を訪れて、無骨な腕に幼子を抱き上げては、にがにがしげな顔に涙を浮べて、弟と 愛 ( いつく )しんだ、あえかな「ろおれんぞ」の優姿を、思ひ慕つて居つたと申す。 唯、娘のみは、「さんた・るちや」を出でてこの方、絶えて「ろおれんぞ」が姿を見せぬのを、怨めしう歎きわびた 気色 ( けしき )であつたれば、「しめおん」の訪れるのさへ、何かと快からず思ふげに見えた。 この国の 諺 ( ことわざ )にも、光陰に 関守 ( せきもり )なしと申す通り、とかうする程に、 一年 ( ひととせ )あまりの年月は、 瞬 ( またた )くひまに過ぎたと 思召 ( おぼしめ )されい。 ここに思ひもよらぬ大変が起つたと申すは、一夜の中に長崎の町の半ばを焼き払つた、あの大火事のあつた事ぢや。 まことにその折の景色の凄じさは、 末期 ( まつご )の 御裁判 ( おんさばき )の 喇叭 ( らつぱ )の音が、一天の火の光をつんざいて、鳴り渡つたかと思はれるばかり、世にも身の毛のよだつものでござつた。 その時、あの傘張の翁の家は、運悪う風下にあつたに由つて、見る見る焔に包れたが、さて親子 眷族 ( けんぞく )、慌てふためいて、逃げ 出 ( いだ )いて見れば、娘が産んだ女の子の姿が見えぬと云ふ始末ぢや。 一定 ( いちぢやう )、 一間 ( ひとま )どころに寝かいて置いたを、忘れてここまで逃げのびたのであらうず。 されば翁は足ずりをして罵りわめく。 娘も亦、人に 遮 ( さへぎ )られずば、火の中へも 馳 ( は )せ入つて、助け出さう 気色 ( けしき )に見えた。 なれど風は 益 ( ますます )加はつて、焔の舌は天上の星をも焦さうず 吼 ( たけ )りやうぢや。 それ故火を救ひに集つた町方の人々も、唯、あれよあれよと立ち騒いで、狂気のやうな娘をとり鎮めるより外に、せん方も亦あるまじい。 所へひとり、多くの人を押しわけて、 馳 ( か )けつけて参つたは、あの「いるまん」の「しめおん」でござる。 これは矢玉の下もくぐつたげな、逞しい大丈夫でござれば、ありやうを見るより早く、勇んで焔の中へ向うたが、あまりの火勢に 辟易 ( へきえき )致いたのでござらう。 二三度煙をくぐつたと見る間に、 背 ( そびら )をめぐらして、一散に逃げ出いた。 して翁と娘とが 佇 ( たたず )んだ前へ来て、「これも『でうす』万事にかなはせたまふ御計らひの一つぢや。 詮ない事とあきらめられい」と申す。 その時翁の傍から、誰とも知らず、高らかに「 御主 ( おんあるじ )、助け給へ」と叫ぶものがござつた。 声ざまに聞き覚えもござれば、「しめおん」が 頭 ( かうべ )をめぐらして、その声の主をきつと見れば、いかな事、これは 紛 ( まが )ひもない「ろおれんぞ」ぢや。 清らかに痩せ細つた顔は、火の光に赤うかがやいて、風に乱れる黒髪も、肩に余るげに思はれたが、哀れにも美しい 眉目 ( みめ )のかたちは、一目見てそれと知られた。 その「ろおれんぞ」が、乞食の姿のまま、 群 ( むらが )る人々の前に立つて、目もはなたず燃えさかる家を眺めて居る。 と思うたのは、まことに 瞬 ( またた )く間もない程ぢや。 一しきり焔を 煽 ( あふ )つて、恐しい風が吹き渡つたと見れば、「ろおれんぞ」の姿はまつしぐらに、早くも火の柱、火の壁、火の 梁 ( うつばり )の中にはいつて居つた。 「しめおん」は思はず遍身に汗を流いて、空高く「くるす」(十字)を描きながら、己も「御主、助け給へ」と叫んだが、何故かその時心の眼には、 凩 ( こがらし )に揺るる日輪の光を浴びて、「さんた・るちや」の門に立ちきはまつた、美しく悲しげな、「ろおれんぞ」の姿が浮んだと申す。 なれどあたりに居つた奉教人衆は、「ろおれんぞ」が 健気 ( けなげ )な振舞に驚きながらも、破戒の昔を忘れかねたのでもござらう。 忽 ( たちまち )兎角の批判は風に乗つて、人どよめきの上を渡つて参つた。 と申すは、「さすが親子の情あひは争はれぬものと見えた。 己が身の罪を恥ぢて、このあたりへは影も見せなんだ『ろおれんぞ』が、今こそ一人子の命を救はうとて、火の中へはいつたぞよ」と、誰ともなく罵りかはしたのでござる。 これには 翁 ( おきな )さへ同心と覚えて、「ろおれんぞ」の姿を眺めてからは、怪しい心の騒ぎを隠さうず為か、立ちつ居つ身を悶えて、何やら 愚 ( おろか )しい事のみを、 声高 ( こわだか )わめいて [#「わめいて」は底本では「わめいつて」]居つた。 なれど当の娘ばかりは、狂ほしく大地に 跪 ( ひざまづ )いて、両の手で顔をうづめながら、一心不乱に祈誓を 凝 ( こ )らいて、身動きをする気色さへもござない。 その空には火の粉が雨のやうに降りかかる。 煙も地を 掃 ( はら )つて、 面 ( おもて )を打つた。 したが娘は黙然と頭を垂れて、身も世も忘れた祈り 三昧 ( ざんまい )でござる。 とかうする程に、 再 ( ふたたび )火の前に群つた人々が、一度にどつとどよめくかと見れば、髪をふり乱いた「ろおれんぞ」が、もろ手に幼子をかい抱いて、乱れとぶ焔の中から、 天 ( あま )くだるやうに姿を 現 ( あらは )いた。 なれどその時、燃え尽きた 梁 ( うつばり )の一つが、 俄 ( にはか )に半ばから折れたのでござらう。 凄じい音と共に、一なだれの 煙焔 ( えんえん )が 半空 ( なかぞら )に 迸 ( ほとばし )つたと思ふ間もなく、「ろおれんぞ」の姿ははたと見えずなつて、跡には唯火の柱が、珊瑚の如くそば立つたばかりでござる。 あまりの凶事に心も消えて、「しめおん」をはじめ翁まで、居あはせた程の奉教人衆は、皆目の 眩 ( くら )む思ひがござつた。 中にも娘はけたたましう泣き叫んで、一度は 脛 ( はぎ )もあらはに躍り立つたが、やがて 雷 ( いかづち )に打たれた人のやうに、そのまま大地にひれふしたと申す。 さもあらばあれ、ひれふした娘の手には、何時かあの幼い女の子が、 生死不定 ( しやうじふぢやう )の姿ながら、ひしと抱かれて居つたをいかにしようぞ。 ああ、広大無辺なる「でうす」の 御知慧 ( おんちゑ )、御力は、何とたたへ奉る 詞 ( ことば )だにござない。 燃え崩れる梁に打たれながら、「ろおれんぞ」が必死の力をしぼつて、こなたへ投げた幼子は、折よく娘の足もとへ、怪我もなくまろび落ちたのでござる。 されば娘が大地にひれ伏して、嬉し涙に 咽 ( むせ )んだ声と共に、もろ手をさしあげて立つた翁の口からは、「でうす」の御慈悲をほめ奉る声が、自らおごそかに溢れて参つた。 いや、まさに溢れようずけはひであつたとも申さうか。 それより先に「しめおん」は、さかまく火の嵐の中へ、「ろおれんぞ」を救はうず一念から、真一文字に躍りこんだに由つて、翁の声は 再 ( ふたたび )気づかはしげな、いたましい祈りの 言 ( ことば )となつて、夜空に高くあがつたのでござる。 これは元より翁のみではござない。 親子を囲んだ奉教人衆は、皆一同に声を揃へて、「御主、助け給へ」と、泣く泣く祈りを捧げたのぢや。 して「びるぜん・まりや」の 御子 ( みこ )、なべての人の苦しみと悲しみとを 己 ( おの )がものの如くに見そなはす、われらが御主「ぜす・きりしと」は、遂にこの祈りを聞き入れ給うた。 見られい。 むごたらしう焼けただれた「ろおれんぞ」は、「しめおん」が腕に抱かれて、早くも火と煙とのただ中から、救ひ出されて参つたではないか。 なれどその夜の大変は、これのみではござなんだ。 息も絶え絶えな「ろおれんぞ」が、とりあへず奉教人衆の手に 舁 ( か )かれて、風上にあつたあの「えけれしや」の門へ横へられた時の事ぢや。 それまで幼子を胸に抱きしめて、涙にくれてゐた傘張の娘は、折から門へ出でられた伴天連の足もとに 跪 ( ひざまづ )くと、並み居る人々の目前で、「この 女子 ( をなご )は『ろおれんぞ』様の種ではおぢやらぬ。 まことは妾が家隣の『ぜんちよ』の子と密通して、まうけた娘でおぢやるわいの」と思ひもよらぬ「こひさん」(懴悔)を 仕 ( つかま )つた。 その思ひつめた声ざまの震へと申し、その泣きぬれた双の眼のかがやきと申し、この「こひさん」には、露ばかりの偽さへ、あらうとは思はれ申さぬ。 道理 ( ことわり )かな、肩を並べた奉教人衆は、天を焦がす猛火も忘れて、息さへつかぬやうに声を呑んだ。 娘が涙ををさめて、申し次いだは、「妾は日頃『ろおれんぞ』様を恋ひ慕うて居つたなれど、御信心の堅固さからあまりにつれなくもてなされる故、つい怨む心も出て、腹の子を『ろおれんぞ』様の種と申し偽り、妾につらかつた口惜しさを思ひ知らさうと致いたのでおぢやる。 なれど『ろおれんぞ』様のお心の気高さは、妾が大罪をも憎ませ給はいで、今宵は御身の危さをもうち忘れ、『いんへるの』(地獄)にもまがふ火焔の中から、妾娘の一命を 辱 ( かたじけな )くも救はせ給うた。 その御憐み、御計らひ、まことに御主『ぜす・きりしと』の再来かともをがまれ申す。 さるにても妾が重々の極悪を思へば、この五体は 忽 ( たちまち )『ぢやぼ』の爪にかかつて、寸々に裂かれようとも、中々怨む所はおぢやるまい。 」娘は「こひさん」を致いも果てず、大地に身を投げて泣き伏した。 二重三重 ( ふたへみへ )に群つた奉教人衆の間から、「まるちり」(殉教)ぢや、「まるちり」ぢやと云ふ声が、波のやうに起つたのは、丁度この時の事でござる。 殊勝にも「ろおれんぞ」は、罪人を憐む心から、御主「ぜす・きりしと」の御行跡を踏んで、乞食にまで身を落いた。 して父と仰ぐ伴天連も、兄とたのむ「しめおん」も、皆その心を知らなんだ。 これが「まるちり」でなうて、何でござらう。 したが、当の「ろおれんぞ」は、娘の「こひさん」を聞きながらも、僅に二三度 頷 ( うなづ )いて見せたばかり、髪は焼け肌は焦げて、手も足も動かぬ上に、口をきかう 気色 ( けしき )さへも今は全く尽きたげでござる。 娘の「こひさん」に胸を破つた翁と「しめおん」とは、その枕がみに 蹲 ( うづくま )つて、何かと介抱を致いて居つたが、「ろおれんぞ」の息は、刻々に短うなつて、 最期 ( さいご )ももはや遠くはあるまじい。 唯、日頃と変らぬのは、遙に天上を仰いで居る、星のやうな瞳の色ばかりぢや。 やがて娘の「こひさん」に耳をすまされた伴天連は、吹き 荒 ( すさ )ぶ夜風に白ひげをなびかせながら、「さんた・るちや」の門を後にして、おごそかに申されたは、「悔い改むるものは、 幸 ( さいはひ )ぢや。 何しにその幸なものを、人間の手に罰しようぞ。 これより 益 ( ますます )、『でうす』の 御戒 ( おんいましめ )を身にしめて、心静に 末期 ( まつご )の 御裁判 ( おんさばき )の日を待つたがよい。 又『ろおれんぞ』がわが身の行儀を、御主『ぜす・きりしと』とひとしく奉らうず志は、この国の奉教人衆の中にあつても、 類 ( たぐひ )稀なる徳行でござる。 ここまで申された伴天連は、 俄 ( にはか )にはたと口を 噤 ( つぐ )んで、あたかも「はらいそ」の光を望んだやうに、ぢつと足もとの「ろおれんぞ」の姿を見守られた。 その 恭 ( うやうや )しげな 容子 ( ようす )はどうぢや。 その両の手のふるへざまも、 尋常 ( よのつね )の事ではござるまい。 おう、伴天連のからびた頬の上には、とめどなく涙が溢れ流れるぞよ。 見られい。 「しめおん」。 見られい。 傘張の翁。 御主「ぜす・きりしと」の御血潮よりも赤い、火の光を一身に浴びて、声もなく「さんた・るちや」の門に横はつた、いみじくも美しい少年の胸には、焦げ破れた 衣 ( ころも )のひまから、清らかな二つの乳房が、玉のやうに 露 ( あらは )れて居るではないか。 今は焼けただれた 面輪 ( おもわ )にも、 自 ( おのづか )らなやさしさは、隠れようすべもあるまじい。 おう、「ろおれんぞ」は女ぢや。 「ろおれんぞ」は女ぢや。 見られい。 猛火を後にして、垣のやうに佇んでゐる奉教人衆、邪淫の戒を破つたに由つて「さんた・るちや」を 逐 ( お )はれた「ろおれんぞ」は、傘張の娘と同じ、 眼 ( ま )なざしのあでやかなこの国の女ぢや。 まことにその 刹那 ( せつな )の尊い恐しさは、あたかも「でうす」の御声が、星の光も見えぬ遠い空から、伝はつて来るやうであつたと申す。 されば「さんた・るちや」の前に居並んだ奉教人衆は、風に吹かれる穂麦のやうに、誰からともなく頭を垂れて、 悉 ( ことごとく )「ろおれんぞ」のまはりに 跪 ( ひざまづ )いた。 その中で聞えるものは、唯、空をどよもして燃えしきる、万丈の焔の響ばかりでござる。 いや、誰やらの 啜 ( すす )り泣く声も聞えたが、それは傘張の娘でござらうか。 或は又自ら兄とも思うた、あの「いるまん」の「しめおん」でござらうか。 やがてその 寂寞 ( じやくまく )たるあたりをふるはせて、「ろおれんぞ」の上に高く手をかざしながら、伴天連の御経を 誦 ( ず )せられる声が、おごそかに悲しく耳にはいつた。 して御経の声がやんだ時、「ろおれんぞ」と呼ばれた、この国のうら若い女は、まだ暗い夜のあなたに、「はらいそ」の「ぐろおりや」を仰ぎ見て、安らかなほほ笑みを唇に止めたまま、静に息が絶えたのでござる。 …… その女の一生は、この外に何一つ、知られなんだげに聞き及んだ。 なれどそれが、何事でござらうぞ。 なべて人の世の尊さは、何ものにも換へ難い、刹那の感動に極るものぢや。 暗夜の海にも 譬 ( たと )へようず 煩悩心 ( ぼんなうしん )の空に一波をあげて、 未 ( いまだ )出ぬ月の光を、 水沫 ( みなわ )の中に捕へてこそ、生きて甲斐ある命とも申さうず。 されば「ろおれんぞ」が最期を知るものは、「ろおれんぞ」の一生を知るものではござるまいか。 予が所蔵に関る、長崎耶蘇会出版の一書、題して「れげんだ・おうれあ」と云ふ。 蓋 ( けだ )し、LEGENDA AUREA の意なり。 されど内容は必しも、西欧の 所謂 ( いはゆる )「黄金伝説」ならず。 彼土 ( かのど )の使徒聖人が言行を録すると共に、 併 ( あは )せて本邦西教徒が勇猛精進の事蹟をも採録し、以て福音伝道の一助たらしめんとせしものの如し。 体裁は上下二巻、 美濃紙摺 ( みのがみずり ) 草体交 ( さうたいまじ )り平仮名文にして、印刷甚しく鮮明を欠き、活字なりや否やを明にせず。 上巻の扉には、 羅甸 ( ラテン )字にて書名を横書し、その下に漢字にて「御出世以来千五百九十六年、慶長二年三月上旬 鏤刻 ( るこく )也」の二行を縦書す。 年代の左右には 喇叭 ( らつぱ )を吹ける天使の画像あり。 技巧 頗 ( すこぶる )幼稚なれども、亦 掬 ( きく )す可き趣致なしとせず。 下巻も扉に「五月中旬鏤刻也」の句あるを除いては、全く上巻と異同なし。 両巻とも紙数は約六十頁にして、 載 ( の )する所の黄金伝説は、上巻八章、下巻十章を数ふ。 その他各巻の巻首に著者不明の序文及 羅甸 ( ラテン )字を加へたる目次あり。 序文は文章 雅馴 ( がじゆん )ならずして、 間々 ( まま )欧文を直訳せる如き語法を交へ、一見その伴天連たる西人の手になりしやを疑はしむ。 以上採録したる「奉教人の死」は、 該 ( がい )「れげんだ・おうれあ」下巻第二章に依るものにして、恐らくは当時長崎の一西教寺院に起りし、事実の忠実なる記録ならんか。 但、記事中の大火なるものは、「長崎港草」以下諸書に徴するも、その有無をすら明にせざるを以て、事実の正確なる年代に至つては、全くこれを決定するを得ず。 予は「奉教人の死」に於て、発表の必要上、多少の文飾を 敢 ( あへ )てしたり。 もし原文の平易雅馴なる筆致にして、甚しく 毀損 ( きそん )せらるる事なからんか、予の幸甚とする所なりと 云爾 ( しかいふ )。

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おんJ速報 : デレマスキャラに野球やらせるとしたらで打線組んだwwwww

やら おん

新型コロナは、いつ終息するのか全く見通しがつきませんねぇ 何やらライヴハウスが悪の巣窟的に騒がれている中・・・ 今月は参加者が少ないかと思っていましたが、皆さん体力・抵抗力に自信があるようで、思った以上の方々が来店してくれました 早く通常モードに戻って欲しいですね はい、では3月のご報告です ちゃっともーもーの演奏 Breaking up is hard to do からのぉ~ おんざぁーなーう マッキーさん みんな夢の中に対して反省文が記入されていました。 パンゲアーノさん パンゲアーノさんは椅子に腰かけて演奏をします。 今回使用した椅子の調子が悪くてすみませんでした でもいつも通りの弾き語りをしてくれました 今回は、全て女性ボーカリストの楽曲でしたね ・どうぞこのまま ・悪女 ・思い出は美しすぎて モジン・アーニさん 先月初めて参加してくれたモジン・アーニさん。 今回も渋く決めてくれました サックスの音色はいいですね 最後の演歌メドレーは良かったですねぇ ・馬と鹿 ・Summertime ・演歌メドレー 畑中明政さん コロナの影響で、多数のイベントが中止になり、畑中さんもライヴに行けなくなってしまい残念がっていましたね 今月は尺八での演奏もしてくれました ギター弾き語りで熱くなったようで、最後はTシャツ姿での演奏でした ・キセキ ・卒業 ・都山流尺八本曲 「鶴の巣籠」(独奏部抜粋) TAKETAKEさん TAKETAKEさんが参加予定だったイベントが軒並み中止になったようで、このおんざNOW! が無かったら、3月は演奏する機会が無かったようです ライヴが出来ないのも残念だけど、何より残念なのは「ドラえもん」の映画が延期になったことだそうですよぉ 今回は、久しぶりに「ひまわりの約束」をやってくれました ・さくら(独唱) ・恋するフォーチュンクッキー ・ひまわりの約束 鳥居さん 本当はカホンも持参したかったようですが、あいにくの雨だったのでそれは断念 本当はアルコールを少し体に入れて弾き語りをしたいところなんでしょうね 早朝からのお仕事があるから、あまり遅くまでいられない鳥居さん。 今回はちょっと早めの帰宅でした。 いつも掛川から、ありがとうございます ・木綿のハンカチーフ ・東京 ・かもめが翔んだ日 市川家 with リエさん 毎回思います なんて素敵な家族なんだろうと 家族を持っている人たちは皆そう思いながら見ていると思います 今回は、家族それぞれがボーカルを ・しょうちのすけ(母が歌いました) ・勝手にしやがれ(父が歌いました) ・田園(タカラ君が歌いました) お知らせ りん Open Mic 日にち : 2020年3月15日(日) 時 間 : open 16:30 start 17:00 会 場 : かふぇ りん チャージ : ¥2000(ソフトドリンク飲み放題) さとりぼっち & だい Lacto(ラクト)+田中っちで参加予定が、結局さとりぼっちになってしまったようで・・・。 役不足だとはおもいましたが僕がお手伝い Lacto(ラクト)のバンドバージョンが最近結成されて、張り切っている様子ですね ・雨の別離 ・ずっとここにいる ・Over the rainbow お知らせ OPENーLIVE Lacto(ラクト)バンドバージョン 日にち : 2020年3月8日(日) 時 間 : open 18:30 start 19:00 会 場 : チャージ : ¥1500 1dr付き お菓子食べ放題 お知らせ ピンクな夜ライヴ SOLCARAバンドバージョン 日にち : 2020年4月4日(土) 時 間 : start 15:00 会 場 : 今月はTAKETAKEさんが誕生月でした いつものように、皆でハッピーバースデイを歌いお祝いをさせて頂きました いつも遠方からの参加、有難うございます ついでに僕、だいも誕生月でした そしてそして、更に・・・ ちゃっともーもー、3月1日で結成まる11年を迎えました 12年目に突入したわけですが、いろいろ挑戦していきたいと気持ちは思っています・・・が、なんといっても我々牛歩なものですから あとむ「 オメェだけが牛歩だからっ 」 最後は、ちゃっともーもー メドレーをお届け どうにもとまらない コーヒー・ルンバ 恋のバカンス ま、そんなこんなで今月も無事におんざNOW! ができました。 ありがとうございます。 まだまだ、感染が広がる様子ですから、皆さんアルコール消毒などしっかりと予防してくださいね 次回は4月1日(水) 20:00~ ON THE ROAD 2F エイプリルフールですが、開催はウソではありませんよ お待ちしていまぁす.

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