ダニ に 噛ま れ た あと。 ダニに刺された(噛まれた)症状の写真や対処法、おすすめな駆除方法は?

ダニに刺された跡の判断基準!蚊やノミとアレルギー症状との違いは?

ダニ に 噛ま れ た あと

著者プロフィール 島野智之(しまの さとし) 1968年生まれ。 横浜国立大学大学院工学研究科修了。 博士(学術)。 農林水産省東北農業研究所研究員、OECDリサーチフェロー(ニューヨーク州立大学)、2005年宮城教育大学准教授、フランス国立科学研究所フェロー(招聘、2009年)を経て、2014年4月法政大学教授に着任。 2017年日本土壌動物学会賞受賞。 これから暖かくなる時期のダニをテーマに話が進む中で、出演者からたくさん受けた質問の中で、ある質問への答えに窮してしまった。 家の中で虫に刺されて痒くなったときに、 「2つ穴の刺し口があるとき、原因はダニですよね?」 当たり前のように同意を求められたが、さて困った。 同意できない理由があるのだ。 家の中で虫に刺された場合。 蚊に刺されると吸い口の跡は1つ。 蚊の口器は1本だから。 しかし、時々蚊のようなかゆみを伴う虫刺されで、刺し口が2つの場合がある。 確かに僕もこれは経験している。 そして、いつの頃からか、確かに僕も「残された刺し口が2つ穴のものはダニの仕業」と思い込んでいたことは認めなければならない。 必殺仕事人、ツメダニの旦那のやり口はいつも同じ。 傷跡2つを残した鮮やかな手口なのだ。 といえば、こちらもスッキリするが。 それがそうとは言えないところがあるので、スタジオでもらった質問にはとても困った。 せっかくのいい機会なので、ここから2つの穴を刺したものの正体を推理していこう。 そのツメダニ類には鋭い触肢が1対ある。 これがツメダニの名前の由来だ。 鋭い触肢で、他の微小な昆虫やダニを捕まえ、鋭利に尖り1つに合わさった鋏角でその体液をすう。 主な餌は、家の中のコナダニの仲間やチャタテムシの仲間である。 僕は、随分以前から何となく誤解していたのである。 ツメダニは、この鋭い爪状の2つの触肢を使って皮膚をつかみ、口器で皮膚を刺すので刺し口に2つ穴が残るのだと思っていた。 しかし、ちょっと考えてみれば違うことがわかる。 2つ残った刺し口のあいだの距離は2mmほど。 ダニの体長は種類にもよるが0. 3〜0. 5mm。 とすると2つの穴の距離は、ダニの身体4つ分よりも離れている。 2つの刺し口が、1匹のダニの触肢で1度に作れるわけがない。 人間のサイズに例えるなら、6畳間の端と端くらい離れているのだから。 さて、私自身急に不安になって、さまざまな専門家・研究者にも改めて聞いてみた。 そうして得られた回答がこれだ。 クワガタツメダニの触肢は2つ。 確かに、過去に専門家のあいだで、刺し口2つ穴はダニの仕業と言われたこともあるらしい。 しかしながら、現在のところ刺し口2つ穴がツメダニ類と断定することはできないようである。 ツメダニ類の場合には、刺し口は2つ穴以上のこともあるのだ。 どういうことか? ツメダニ類は外皮のやわらかいチャタテムシや、同様に外皮の柔らかいダニの体液を吸って餌にしていたのであった。 しかし、稀に人間を刺すことがある。 ところが、人間の皮膚はこれらの昆虫やダニに比べてひどく硬い。 そこで、ツメダニ類は、口器の刺し直しをするために刺し口が2つ以上、生じるらしいのだ。 もちろん、ツメダニ類もその人の体質や、刺される条件によってさまざまな刺し口が生じるので、一概に「刺し口2つ穴はツメダニ類の仕業」とは言えないらしい。 今回、相談に乗っていたたダニ専門家のうちのひとり吉川翠先生のご研究によると、ツメダニは人の皮下のアルブミンを吸って24時間で体重が13倍にも増えたらしい。 【結論】確かに以前に「刺し口2つ穴はツメダニ類の仕業」と専門家のあいだで言われたことはあり、ツメダニ類は刺し口を複数個残すことも知られている。 その理由は刺し直しとみられる。 ただし、誰もまだその刺し直すダニの行動を実際に見てはいない。 長い時間かけて観察した研究者もいるが、結局、その行動を観察できなかったという。 そうなると、家庭での刺し口2つ以上の虫刺されは、ツメダニ類以外の犯人の可能性も考えなければならないだろう。 家庭内で起きる虫刺されの主な犯人は、ハチ、アリ、サシガメ、カ、ブユ、ヌカカ、ノミ、トコジラミ、カミキリモドキ、アタマジラミ、ケジラミなどの昆虫類、ムカデ、サソリ、イエダニ、ヒゼンダニ、シラミダニなどの昆虫以外の節足動物になるだろう。 クワガタツメダニの光学顕微鏡写真 (写真提供:武田富美子先生、立命館大学) 例えば、人が寝ているときに刺されるトコジラミは露出部を好むので顔や首の周り、手、足首などに刺し跡が残り、イエダニは人間の身体の柔らかい部分を好むので人の足の付け根や脇の下を好む。 ツメダニは主にクビから下で膝から下はあまり刺されないので、イエダニと同じと考えていい。 人が起きているときに刺されるネコのノミは主に我々の膝から下に指し跡がのこる(ツメダニ以外は文献から引用)。 注意してほしいのは、イエダニは、主にネズミに寄生していて、ネズミと共に人家に入り込み、ヒトを刺す。 したがって、近年の人家はネズミが少ないので、イエダニはほとんど見られない。 前の質問の回答に悩んでいた僕は、新たな質問の意味が一瞬つかめずに戸惑ったが、ダニ学者の僕にとって常識的な質問にホッとして「ツメダニは身体の中に入ることはありません」とかすかに笑って答えていたようだ。 司会者から「島野先生に鼻で笑われましたね」と言われたが、安心からでた微笑みで、決して鼻で笑ったわけではない。 ことわざに「人を呪わば穴二つ」がある。 意味は、人のことを悪く思っていると自分にもその悪い影響が及ぶので人を悪く思ったりするものではない、というもの。 呪いという言葉がいかにも怖い。 「ダニに刺されると穴2つ」という都市伝説のような通説は、見えないダニへの怖さがどこかでリンクしていたのかもしれないと、ちょっと思った。 御多忙中にもかかわらず、私の相談に乗っていただいた吉川翠先生、夏秋優先生、川上裕司先生には、感謝を申し上げます。

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これってダニ刺され?【写真あり】ダニに噛まれた跡の特徴と症状

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人を刺すダニの種類 ダニは世界中で2万種類以上いるといわれています。 その中には人を刺すダニがいます。 日本において代表的な人を刺すダニは、ツメダニ・イエダニ・マダニの3種類です。 ダニに刺されないためにも、まずはこれら人を刺すダニの大きさや特徴について見比べてみましょう。 ツメダニ 大きさ:0. 8mm 体の特徴:大きな触肢を持ち、末端に爪を有している。 背中はウロコ上の模様をしている。 活動時期:梅雨や秋口。 とくに8月~9月は活動的。 生態:他のダニを捕食するために2次的に現れる。 たまに人を間違えて刺すことがある。 ツメダニが持つ針は、釣り針のように「かえし」がついており、簡単には抜けない。 イエダニ 大きさ:0. 5mm~0. 7mm 体の特徴:体が楕円(だえん)の形をしている。 体は白いが、吸血後は赤黒い色になる。 また、吸血後は体の大きさが1. 2mm程まで大きくなる。 活動時期:6月~9月 生態:イエダニは卵をネズミの巣に生み落とし、ネズミに寄生してネズミの血液を吸血している。 寄生していたネズミが死ぬと人に移行し吸血することがある。 マダニ 大きさ:2mm~3mm 体の特徴:体が楕円(だえん)の形をしていて、全体に占める割合が大きい。 「口下片(こうかへん)」といわれるギザギザの歯を持つ。 森や草むらに侵入した人に飛び移り吸血する。 人を刺すのではなく「噛む」ことで吸血しており、吸血をはじめると6日~10日くっ付いて吸血し続ける。 吸血する際には口からセメントのようなものを流し込んで固め、人の体と自分の体をしっかりと接続する。 マダニ特有のハーラー器官 マダニは「ハーラー器官」という特有の感覚器官を持っています。 この器官は、ほ乳類が発する二酸化炭素の匂いや体温、体臭、物理的振動を感知することができ、これらに反応することで吸血行為をおこないます。 マダニの休眠期間 夏の季節にもっとも活動的になりますが、秋以降活動がみられない期間があります。 マダニはこの期間に休眠をしているといわれており、活動が停止しています。 ダニに刺されたときの症状 以上の3種類のダニに刺されたときは、ダニによって症状が違います。 それぞれの症状について取り上げます。 ツメダニの場合 ・0. 5cm~1. 0cm程の赤い腫れがみられる。 ・数か所の穴があく。 ・刺されてから2日~数日後に強烈なかゆみがあり、1週間程続くことがある。 かゆみがひどい場合は、水ぶくれができたり雑菌が入って「とびひ」などの2次感染を起こしたりすることがある。 イエダニの場合 ・刺された場所に、最大2cm程の紅斑ができる。 ・かゆみが出てくるのに個人差があり、刺された直後から2日後の間でかゆみが発生する。 水ぶくれや火傷のような症状が起きることがあり、「とびひ」などの2次感染のおそれもある。 マダニの場合 ・刺された箇所が10cm程の大きさに腫れることがある。 ・刺されるとかゆみや痛み、高熱が出る。 ・刺された箇所に跡が残ることがある。 ダニに刺されやすい場所 人の体の中にはダニに刺されやすい場所があります。 それはこちらです。 ・お腹周り ・太もも ・二の腕 ・脇腹 これらの場所は、体の中で柔らかい場所です。 そのため、男性よりも女性や子どものほうがダニに刺されやすいという傾向があります。 また、これらの場所は夏の季節に露出していることが多いです。 ダニは夏にかけて活動的になりますから、夏場の露出には気を付けたほうがよいかもしれません。 寝るときにも肌を露出することが多いですから、夏場は長そで長ズボンで通気性のよいパジャマを着用するのもよいと思います。 マダニは屋外で人に飛び移って吸血しますから、これらの柔らかい場所の他にヒザの裏や脇などが刺されることがあります。 汗っかきの人はダニに刺されやすい? 汗っかきの人はダニに刺されやすいといわれています。 それはダニが好む環境に関係があるとされています。 ダニは湿度が高い環境が好きなため、汗っかきの人はダニを寄せ付けやすいのではと考えられています。 ダニに移される感染症に注意 ダニの症状をご説明したときに、ダニによる感染症について少し触れました。 ダニは吸血により病原体を人の体に持ち込むことがあります。 そのため、以下の感染症にかかるリスクがあります。 とびひ とびひは、正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。 細菌などの病原体が皮膚に感染することで発症します。 強いかゆみが生じて、かきむしってしまうと水ぶくれができ、症状が全身に広がっていきます。 とびひがさらに合併症を引き起こす? マダニによってとびひの症状を発症させますが、さらに合併症を引き起こす原因にもなりかねません。 とびひは「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)」や「腎炎」などの合併症を引き起こしますことがあります。 これらは全身に火傷症状を起こし皮膚がめくれあがったり、むくみやだるさが起こったりします。 マダニによってここまで症状が悪化する可能性がないとはいえません。 日本紅斑熱 「リケッチア」と呼ばれる細菌が別の生物の体内で増殖することで発症します。 この最近はマダニによって人の体内に運ばれます。 発症すると、まず発熱や発疹によるかゆみが出ます。 数日経つと頭痛や倦怠感などひどい症状が現れ、最悪の場合は手足の壊死(えし)や死亡に至ることがあります。 近年では患者数が増えており、1年の間に100人以上の被害者がいた年もあります。 Q熱 Q熱は、人獣感染症の1つです。 小さな菌を1つ吸い込んだだけで感染することから、危険度が高い感染症とされています。 ダニだけでなく家畜やペットの糞などから感染することもあります。 2~4週間の潜伏期間があり、高熱や頭痛、筋肉痛や倦怠感などインフルエンザに似た症状が発生します。 また、肺炎や肝炎などに発展する場合もあります。 低確率ですが死亡するケースもあるようです。 ライム病 マダニによって人に感染する代表的な感染症で、こちらも人獣感染症の1つとされています。 Q熱と同じようにインフルエンザに似た症状が起きます。 また、病原体が全身に広がっていくことにより神経のマヒや心疾患、または不整脈などの症状を引き起こすことがあります。 ライム病は治療後にも体や脳に影響があることがあり、自殺傾向や侵入思考の精神的な症状に繋がる場合があります。 重症熱性血小板減少症候群(SFTS) ウイルスを持ったマダニによって人に感染する症状です。 2週間程の潜伏期間を経て、発熱や吐き気、または意識障害などの症状が発生します。 重症化すると死亡するケースがあり、日本ではこれまでに40件以上の死亡例が出ています。 これらの感染症のリスクを避けるためには、ダニによって刺されないことが対策となります。 ダニの予防方法や駆除方法については後述しています。 マダニは菌の媒介者?! 実はマダニはベクター(媒介者)と呼ばれており、菌を媒介しやすい存在として知られています。 人や動物の間で菌を媒介していることで、双方の間で感染症を引き起こすことがあります。 マダニの吸血によりさまざまな動物の間で病原体が行き来することになり、日本紅斑熱やQ熱、またはライム病などの深刻な感染症にかかる危険性があります。 ダニ以外の虫刺されとの比較 ここでは、他の虫による虫刺されの症状を見てみます。 ダニと虫刺されの症状と比較することで、刺された箇所が何の虫によって刺されたのかがわかりやすくなります。 蜂 蜂の種類によって症状を分けてみました。 ミツバチ :1cm程の腫れで、中央に赤い点。 クマバチ :大きくて3cm~5cm程の腫れになるときがある。 赤い腫れ。 刺されたときに痛みが伴う。 アシナガバチ:5cm程の腫れになるときがある。 刺されたときは強い痛みが伴う。 スズメバチ :5cm程の大きな腫れ。 刺されたとき激痛が伴う。 1週間程腫れが引かないときがある。 蜂に刺されると、これらの症状以外に「アナフィラキシーショック」と呼ばれるアレルギー性の症状が起こることがあります。 アナフィラキシーショックが起きると、頭痛やめまいが発生します。 重症だと呼吸困難や意識障害などが起き、最悪の場合死に至ることがあります。 ムカデ 1cm~3cmの腫れ。 噛まれると激痛が走り、めまいや吐き気、または発熱などの症状が起きます。 また、内側から湧き上がるようなかゆみが起きます。 ムカデに噛まれたときは激痛が走るため、噛まれた瞬間がわかりやすいです。 また噛まれた箇所は2箇所にわたって傷があるため、ムカデだと断定できることもあります。 ムカデに噛まれたときにもアナフィラキシーショックを起こすことがあります。 蚊 1cm程の腫れ。 刺されたらかゆみが生じます。 蚊に刺されたことがある人は多いと思いますが、刺されたときにはあまり痛みなどがありません。 しかしかゆみは数日続くことがあります。 ノミ 数か所の赤い斑点が見られ、水ぶくれも発生することがあります。 ノミに刺されたときの症状は、ダニの症状とよく似ています。 そのため、医師でも判断がつかないことがあるようです。 しかし、ノミは体の中でも足を中心に人を刺すことが多いですから、足に集中して赤い斑点などがみられるときはノミによって刺されたと判断してよいかもしれません。 トコジラミ(南京虫) 刺されると、赤い斑点ができます。 刺し傷は小さい傷が2箇所付いていることがあり、かゆみは1~2週間にわたって発生します。 トコジラミは刺すときに自分の唾液を人の体内に入れます。 その唾液がアレルギー症状を引き起こし強いかゆみが生じます。 また、同時に麻酔のような物質も注入しますから、刺されてから時間が経ってかゆみの症状が出ることがあります。 ツツガムシ 刺されると、全身に自覚のない1cm~2cmの紅斑が発生します。 ツツガムシに刺された箇所には「刺し口」とよばれる跡が残り、黒いかさぶたのようなものができます。 また、ツツガムシ病という感染症にかかるおそれもあります。 「ツツガムシ病リケッチア」という細菌を保有するツツガムシに刺されると、全身の倦怠感や食欲不振などの症状が起きます。 駆除しなくてもできるダニ予防方法 ダニに刺されると感染症などのリスクもあり危険です。 ここでは、ダニの発生を抑える予防方法について取り上げます。 室内と屋外に生息するダニに分けて方法をご紹介します。 家の中に生息するダニの予防方法 ダニには好む環境というのがあります。 それはこちらです。 そのため、予防方法としては布団などがこの環境下にならないことに気を付ければよいということです。 具体的には以下のような方法が有効です。 そして下がった状態を維持することが大切です。 換気を効率よくおこなうためには、空気の通り道をしっかり確保することも重要です。 いくつか窓を開けて風通しをよくするとよいでしょう。 また、余裕があれば1日の間に2~3度の換気がおこなえるとよいです。 梅雨の時期などは外で干すことが難しいかもしれませんが、一度に大量に洗うなどの工夫をしてできるだけ室内干しを避けるようにしましょう。 室内干しをするにしても、寝室など布団の近くで干すことは避けたほうがよいです。 そのため、布団などは定期的に天日干しをしておきましょう。 部屋を換気するなどして湿度を下げても、布団自体の湿度が変わらないとあまり意味がありません。 よく晴れた日の天日干しは布団の湿度を下げることにとても有効です。 また、布団の下のマットレスや畳なども定期的に清掃しておくことも重要です。 これらの方法はすぐにおこなうことができるので試しやすいです。 しかし、これらの方法はダニの発生などを抑えるための予防方法のため、ダニが死滅することはありません。 実は、ダニの死がいや糞などを吸い込んでしまった場合でも、アレルギー性のアトピーなどを引き起こす危険性があります。 そのため、寿命などで死滅したダニでも除去したほうがよいのです。 死滅したダニを駆除する方法はこちらです。 この作業は夏の季節はとくに定期的におこないましょう。 しかし、これは生きているダニにはあまり効果がないことを知っておくとよいです。 生きているダニは、布団の繊維などにしがみつくことができますから、掃除機では吸い取ることができないのです。 洗った後は、天日干しによりしっかりと乾かしてから使用しましょう。 実は洗う作業でも、生きているダニが死滅することはありません。 ダニは厄介なほどしぶといのです。 屋外に生息するダニの予防方法 外に生息しているマダニへの予防方法です。 マダニの生息地は森や草むらですから、家の周りに草むらなどがある場合はとくに注意したほうがよいです。 予防方法はこちらです。 手首や足首、または首元などにも注意をはらっておくとよいです。 また、靴下や手袋などを着用するときは布の下に袖などを入れ込んで着用しましょう。 しかし、忌避剤を使うからといって露出が多い恰好をするのはリスクがあります。 服装の準備をした上で、服の上から忌避剤を吹きかける使い方がおすすめです。 これらの予防をおこなって帰宅したときに、服にマダニが付いている可能性があります。 そのため帰宅したら着用した服のチェックをおこないましょう。 テープなどを使いホコリを取る感覚で簡単な清掃を試みてもよいです。 また、森や草むらなどに入った日の風呂場などでは体にマダニが付いていないか確認しておくことも大切です。 ダニを駆除する方法 ダニの予防方法がわかったところで、ダニの駆除方法をご紹介します。 ダニはしぶといため、前章で説明した方法ではなかなか死滅することがありません。 家の中のダニを死滅させるには、以下の方法が有効です。 身近なものでこの環境下にするには、乾燥機が適しています。 乾燥機では一定時間において高温の状態を保つことができます。 もし自宅の乾燥機に高温機能がないという場合には、クリーニング店で高温の乾燥機を使用していることがありますから、連絡してみるとよいと思います。 また、終わったあとは天日干しする必要があるため、よく晴れた日におこなうことが大切です。 駆除するにあたって布団を何枚もおこなうことは手間と日数がかかります。 ダニの駆除に困ったときはダニ駆除業者に依頼してみるのもひとつの手だと思います。 マダニに刺されたとき マダニは、人を刺して吸血する時間が長いため、吸血されていることに気づく場合があります。 気づいたときは、急いで駆除しようとすると思いますが、吸血中のマダニにはむやみに触れないほうがよいです。 自分でマダニを除去しようとすると、以下のような状態になってしまい危険です。 ・マダニの歯が体内に残り、化膿する。 ・マダニが吸血した血液が体内に逆流して感染症のリスクが高まる。 ピンセットなどを使ってマダニの歯ごとキレイに取り除くことができるようですが、不安がある場合はひとりでおこなわないほうがよいです。 すみやかに病院に行ってマダニを取ってもらいましょう。 まとめ 人を刺すことがあるダニは、ツメダニ・イエダニ・マダニが代表されます。 ダニに刺されると赤い斑点や腫れによりかゆみが出ます。 そのかゆみは1日では終わらず数日にかけて生じることが多いです。 また、ダニは人の体の中でお腹や太ももなどの柔らかい場所を指すため、夏場や寝るときの服装には注意が必要といえます。 ダニに刺されたと思ったときは、その他の人を刺す虫と症状を見比べて適切な対処をするとよいです。 場合によっては病院へ行くことも大切です。 ダニに刺されるとさまざまな感染症を引き起こし、最悪の場合では死に至ることもあります。 ダニに刺されることにはたくさんのリスクがありますから、できるだけ刺されないようにすることが重要です。 ダニの予防方法や駆除方法を試してダニに刺されない環境づくりを意識しましょう。 ダニの駆除に不安があるときは、駆除業者に依頼して徹底的に駆除してもらうのも手のひとつだと思います。 気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

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ノミとダニの違いはどう見分ける?刺され痕の特徴や区別のしかた

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被災地でも危惧される大型ダニ 「フジロック・フェスティバル」は終了しましたが、いわゆる『夏フェス』は、まだまだ各地で開催されます。 会場が自然に囲まれたロケーションもあるでしょう。 また、この季節は山や河川にレジャーに出かけることも多いと思います。 そうした場所の草むらに、 「殺人ダニ」とも呼ばれるダニが潜んでいることがあります。 それが「マダニ」です。 「殺人ダニ」と呼ばれる所以は、「マダニ」に噛まれたことで感染症になり、死亡してしまう例が、ここ数年相次いだからです。 「ダニ」と聞くと、家の中の畳やカーペットに住む、目に見えない小さな生物を連想しますが、「マダニ」はそれとはまったく別の種類の生き物です。 家ダニより、ずっと体が大きく、通常時でも3mm~4mm程度、小型のテントウムシぐらいの大きさです。 北海道から南西諸島まで、日本全国に生息しています。 主に、山中の茂み、裏山や畑、河川近辺に生息しますが、郊外の住宅地や都市部の草かげにも潜んでいます。 草むらがあるところなら、どこにでも生息しているのです。 「マダニ」の活動は、気温が高いと活発化することから、今後は豪雨被災地での「マダニ」発生も危惧されています。 強力に食いつき、1週間にわたって吸血 「マダニ」の最大の特徴は、とりついた相手(宿主)から吸血すること。 「マダニ」は、草むらの葉陰で、動物や人を待ち伏せしています。 葉っぱに潜みながら、体温、振動、二酸化炭素、匂いなどで宿主を感知するのです。 そして、宿主(人間やイヌ・ネコ等)が直接植物に触れたときに、うまく乗り移って寄生します。 このとき、「マダニ」はノミのようにジャンプしたりはしません。 そのため、気が付かないうちに衣類や肌に付着していることがあります。 宿主の体表に乗り移れた「マダニ」は、まずその動物の皮膚が薄くて吸血しやすい部分を探します。 わきの下、足首、膝の裏、髪の毛の中などが吸血ポイントです。 ポイントを選んだ「マダニ」は、鋭い歯で咬みつきます。 さらに、ノコギリのような歯を皮膚の奥に差し込み、セメント物質を分泌して固着するのです。 ちょっとやそっとでは取れません。 そうして、宿主から1週間以上の時間をかけてゆっくりと、そしてたっぷりと血を吸い上げていきます。 吸血で肥え太り、ついには宿主の体で交尾も! 寄生から日が経つにつれ、「マダニ」は吸った血でどんどん大きくなっていき、ついには風船のようにパンパンに膨れ上がります! 何と、体重は100倍以上に。 全長は1cmを超えるぐらいにまで大きくなります。 1週間以上にわたる吸血を済ませたあとは、一度宿主の体から外れ、脱皮の時間を設けます。 その後、再び別の宿主を見つけて吸血し、それが終わればまた脱皮。 このサイクルを3回繰り返し、3度目の吸血の際には、宿主の体の上で交尾を行うのです。 無理に引きはがすのは絶対NG! ちょっとゾっとしてしまいますが、「マダニ」の唾液には麻酔物質が含まれており、吸血されていても、気付かないことが多いようです。 血を吸ってどんどん大きくなっていく過程で、寄生されていることに気付くようです。 ただし、寄生に気付いても「マダニ」を無理にひきはがすことは止めて下さい。 無理に引き抜こうとすると、「マダニ」の頭部や差し込まれている突起物が体内に残ってしまいます。 「マダニ」の体が一部でも残ると、後に炎症や感染症をきたすことがあります。 これが怖いのです。 また、「マダニ」を強く掴むことで、「マダニ」の体液が逆流、自分のからだに「注射」することになりかねません。 こちらも感染症のリスクが高まってしまいます。 では、「マダニ」の寄生に気づいたら、どうすればいいでしょうか。 「マダニ」専用のピンセットも売られていますが、一番確実なのは病院にいくことです。 最寄りの皮膚科を受診し、除去してもらいましょう。 ただしメスを入れて切開することもあります。 噛まれることで、致死率高い感染症に! さらに、最も怖いのは、「マダニ」に寄生・吸血されることで感染症になることです。 「日本紅斑熱」「ライム病」「重症熱性血小板減少症候群SFTS」などの感染症を媒介されることがあります。 中でも、 「重症熱性血小板減少症候群SFTS」は、6%から30%と致死率が高い疾患です。 感染者も増加傾向にあり、近年 死亡例が相次ぎました。 「SFTS」は11年に中国で発見され、日本でも13年に初めて患者が報告されました。 現在までに,全国で355例の症例が確認されており、うち63例で死亡しているのです(平成30年6月27日現在)。 感染すると6日~2週間の潜伏期を経て、嘔吐、下痢、頭痛などを引き起こし、倦怠感、リンパ節のはれ、出血症状などの症状が現れます。 意識障害が起きて重症化することがあり、最悪の場合、死に至ります。 ただ、初期症状は風邪に似ているため、患者本人が「SFTS」だと気づかないことが多いようです。 感染の報告は「マダニ」の活動が活発な、3月から11月ごろまでに集中します。 「SFTS」に抜本的な治療法はありません。 有効な薬剤やワクチンは無く、対症療法的な治療を施すしかありません。 さらに16年、50代の女性が、「SFTS」に感染した野良猫にかまれたことで「SFTS」を発症し、数日後に死亡するという例が報道されました。 自分自身はマダニに噛まれていなくても、「SFTS」を発症している動物の体液に触れることで、人にも感染することが確認されたのです。 厚労省でも、ペットが体調を崩したら動物病院を受診するように注意喚起しています。 温暖化などの気候変動、自然環境の変化によって、「マダニ」の生息域が広がりつつあり、世界各国で警戒が呼びかけられています。 20cm以上の草があれば、「マダニ」がいる可能性は十分にあります。 これから秋にかけて、草むら等に近づく際には、肌の露出を避けましょう。 長袖・長ズボンを着用し、帽子や手袋なども利用しましょう。 また、帰宅時には衣類をチェックし、家の中に「マダニ」を持ち込まないことも大切です。 人間だけでなく、ペットのイヌやネコにも寄生しますので、同様の注意が必要です。 千春皮フ科クリニック 院長 渡邊千春(医学博士).

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