ヨーン バインツェル。 騎士 (ファイブスター物語)

ミラージュ騎士団

ヨーン バインツェル

ファイブスター物語、連続掲載継続中。 「第6話 時の詩女 act4 スプラウト・ソング〜ショウメ争奪戦 」、Both 3037。 扉絵入れて11ページ。 他の号はこちらから。 以下、宣伝のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。 【広告】 (余談) 毎月恒例の新号の発売日ということもあり多数アクセスいただくFSS関連記事を抑えて、 今日になってなぜか「猫のお寺の知恩さん」の12月の記事が今さら「最近のアクセス」1位になる現象が自分のブログながら意味がわかりません。 (扉絵) ・momokoエスト 自分はmomokoって知らないんですけど、 なんか人形がエストの服着てる写真とテキスト ・がんばれ エストちゃんmomoko エストとアイシャのどつき漫才3コマ漫画 本編でエストがミラージュ預かりになる際はこの2人仲良くできるのかしらね… ・近況テキスト バイオハザードRE2にハマったそうです (本編) ラーンの地下、詩女の瞑想室にモラードを誘うフンフト。 ここで「タワー」を育成するとよい。 ハスハ旧首都ペイジの広場。 水玉のワンピースにハイヒール、鍔広の帽子をかぶった黒髪の女がバッハトマが駐屯する建物に近づく。 居室でくつろぐデコース。 黒髪の女が入室、室外の部下たちは既に沈黙させられている。 剣に手を伸ばすデコースの顔面に掌底くれて吹っ飛ばす。 誰何するも支離滅裂な言動。 服を脱ぎながらデコースに跨り彼の服も脱がしていく。 デコースにのしかかり支離滅裂な述懐を続けるマドラ。 その貌はマドラですらなくなり額に超帝國の紋様が浮かぶ。 再びラーン地下。 ラキシス、タワーの顛末を見届けたいモラードに、フンフトは自らも識るシステム・カリギュラの技術を勧める。 「次号、ラキシスに懐かしい出会いが…!?」(ニュータイプ2019年4月号より) (所感) ホ ン ト に 騎 乗 位 だ っ た。 ある意味当たり前か。 2018年4月号の扉で「今後のエピソード」として「剣聖マドラとデコースの出会い」として予告されてたシーンではあるんですけど、出会い…出会い…?最悪のボーイ・ミーツ・ガール。 出会い系でももう少しマシというか、肉食獣の捕食風景にしか見えません。 「騎士だけに騎乗位」というギャグとしては怖すぎてスベッてると思う。 ラーンの地下施設のゲート、天照家内宮地下にもゲートがあり2020年に開き、同時期にラーンの地下でウラニウムが花の詩女から花の種を渡された?時空がメチャクチャなのはフンフトも言及してるので置いといて、2020年てなんかあったかね。 東京オリンピック?(追記:年表見たらあっさり、天照帝の誕生年でした。 暦は違えど、来年って天照帝の誕生年なんですねw) 物語に登場する「ゲート」は自然発生したものでない限りは、未来を予見した何者かによって作られ、開くときは来る者か行く者かが居て、出会いが起こるものだけど。 普通に考えればサタン絡みだけど、関連して出て来る人名が初代ミコト、ナカカラ、ウラニウム・バランス、花の詩女ラーンと伝説級に胡散臭い方たちばかりなので、情報開示されるのはいつになることやら。 「花の種」は花の種なんでオートマティックフラワーズ(AF)、ファティマ開発の基情報かな。 リチウム・バランスによる星団初の4ファティマ誕生が2310年、2020年はその290年前。 (追記:その5年後、2025年にミコトにグリース王国に呼び出されたウラニウム・バランスが初期のファティマ構想を語る(リブート4・247ページ~))今回育成されるタワーがいわば「ファティマ2. 0」であることの暗示か。 その場合、ファティマ1. 0の誕生に必要だったのは「代々バランス家の天才」「ナッカンドラ・スバースの遺伝子情報」に加えて「花の詩女ラーンがもたらした花の種」だったことに。 映画「ゴティックメード」を機にファティマが「オートマティックフラワーズ」となり、同時にベリン・ラーンが花の詩女として花の種を撒いてたこと自体を伏線として、騎士であるトリハロンと気持ちでしか結ばれることのなかったベリンが「全てのファティマの母」みたいなことになり・・・「花の種」って超常の能力を持つ詩女であるベリン自身の因子情報だったりするのかしら。 全てのファティマは「薄めた超帝國剣聖」であると同時に「薄めた詩女」でもあり、ファティマの身体能力や反射神経はスバース因子由来で、情報処理能力や演算能力はバランス家の血ではなく詩女ラーン因子由来だった・・・あー、妄想が止まらん。 あー映画観たい。 ソー、ファーラウェーイ。 そっちの映画じゃなーい。 ボスやんは「星都ペイジから引き上げ空白を生み出し混沌を呼び寄せる」と言ってましたが、バッハトマ、駐屯してたのね。 星典舎使って探すほどの居場所でもねえな。 普通やん。 エストは主の元を離れて単独で配下の騎士・ファティマの育成指導中とのこと。 ちょっとバーシャを思い出しますが、騎士団所属で主持ちのファティマもそういうことも単独行動でするのね。 バッハトマが人手不足なのもあるんでしょうけど。 知らん間にメヨーヨでGTM開発を手伝ったり、エストって見てないところで実はメチャクチャ働いてますよね。 デコース受難というか、描写としては完全に雑魚扱いでかわいそうですけど相手が悪すぎ。 ギャグコマで泣いてんのはともかくシリアスコマでも涙が出てて割とガチ泣き。 「マドラ」の存在は完全に知らなかった模様。 右と左で貌が違ったりしてあしゅら男爵状態。 マドラの人格を分割したのも確かフンフトでしたよね。 タワーが生まれるのも、マドラが現在ああなのも、ショーカムと璃里が結ばれてバランシェ邸に身を寄せてジークと茄里が生まれたのも、アルルと桜子が生まれたのも、眠ってたカイエンを起こしたのも、ハリコンの帰還も、全部フンフトのプロデュースなんですけど、なんなんあの人。 月刊ニュータイプの編集長並みの影響力なんですけど。 マドラの目的は「子供を作り幸せな家庭をもつ」ためとのことですが、子作りはともかく「幸せな家庭をもつ」はどうなんですかね。 いつだかの未来回想シーンでデコースと6本指のデーモン系の女性が一輪の花を見つめて微笑む仲睦まじい様子を見た記憶がありますが、あのデーモン系の女性が設定上プロミネンスに上書きされたということなのかしらん。 (追記:確認して訂正。 リブート2、265ページ。 6本指の女性ミラージュ騎士と一輪の花を見つめて微笑んでる男は別人。 カーレル・クリサリス? デコースは同じページの別のカットで、黒騎士のスーツでエストと微笑み合うデコース。 でした。 ) 「今の時代一番の騎士様の子供を授かる」 ベルベットの誕生が決まっているから、というメタな理由を置いておくと、ログナーでいいじゃんという気もするけど、超帝國絡み同士でインブリードすぎるのがダメなのか?血統的に超帝國剣聖、天照家などの血を引かない野良代表みたいなデコースでアウトブリードだからいいのかな。 それとも子どもログナーだからダメなのか。 子どもログナーを殴って押し倒し脱がせて跨るマドラ。 絵ヅラ的に出版社的に大いにダメですね。 序列で言えば強天位のジャコーもいますけど、強天位と黒騎士ってどっちが強いんでしょ。 とりあえずミューズくん、デコースに勝たずに時間切れ引き分けでホントよかったね・・・押し倒されて跨られるの、デコースより似合いそうだけど・・・ デコースの今後についてですけど、1巻以来のキャラということもあり ・フィルモア、ヴィ家との因縁 ・天照・ラキシスとの因縁 ・ヨーンの復讐相手 ・3代目黒騎士 ・エストの主 ・剣聖ベルベット・ワイズメルの父親 ・バッハトマ幹部 ・ミラージュの復讐相手 ・"背徳者"ジィッドの上司 ・破烈の人形との因縁 といろんな属性を持ち、伏線やフラグがあるキャラで、また ・年表上はこの後エストが天照預かりの時期を控えている ・4代目黒騎士バンドライン・ゴールが未だ正体不明 だったりする要因もあり、将来予想も「マドラに殺される」「ヨーンに倒される」「ジィッドに裏切られる」「ミラージュ入りする」等たくさんのバリエーションが。 もういっそのこと全部盛りで、ジィッドに裏切られてミラージュ入りするもヨーンに倒されてマドラに殺される、とかどうですかね。 イヤな人生だな。 「44分間の奇蹟」、マドラ、マキシ、デプレ等が一堂に会するバッハトマ攻囲戦の3075年の時点でエストが連合側(反バッハトマ)で且つそのことを感慨深けに述懐されてますが、(意図的にエストのマスターの情報が伏せられ)デコースに関する述懐はなく、また例えばデコースがミラージュとしてバッハトマを攻撃するのも違和感バリバリなので、自分はデコースの死期が近いのは間違いないとは思うんですけど。 あー、自分は「バンドライン・ゴール=ヨーン・バインツェルの偽名」説(というか願望)派なんですけど、バンドライン・ゴール自体がデコース・ワイズメルの悪名を回避するためのデコース自身の偽名って手もあるっちゃある…か?でもそしたらヨーンやミラージュ騎士との関係がアレだし、ベルベット・ワイズメルも「ベルベット・ゴール」や「ベルベット・モイライ」を名乗りそうなもんだよね。 ダメだな、没。 マドラはせっかくハスハまで出張ってきたんで、ギーレルに居るアルルから懐園剣を受け取ってナカカラのラキシスと合流したいところ。 マドラの精神を安定させるのと、ついでにベルベットの名付け親も、タイミング的にラキシスかもしんないね。 能力的にも匹敵する、フンフトの撒いた種の刈り取り役。 最後のページ、カリギュラのポリメリゼーション転化技術まで修めているらしい、なんでもできるフンフトの、制御不能が予想されるタワーを制御するための「私の力では無理」な「私に考え」とはなんでしょうね。 「ラキシスの居るミラージュに放り込みましょう!どうせマドラとマキシも居るし頭おかしいの面倒みるの2人も3人も一緒っしょ!」で天照にぶん投げて終了な気もしますが。

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太天位

ヨーン バインツェル

「ドンッ、ドドドド……」コックピットに入ってくる振動音、体中を覆うコントロールシステム、 それらから伝わる大地の感触。 搭乗者の一人ヨーン・バインツェルはボォス星ハスハの大平原を モーターヘッド『クロス・ミラージュ』を駆って最大戦速で移動していた。 「マスター、当該戦闘区域まで約200秒です」 コックピットにこの巨人のもう一人の搭乗者ファティマ・パルスェットの声が響く。 「了解、パルセット。 現速度、コースを維持、到達30秒前にビヨンド・シーカーをサテライト モードで上空に射出、目標発見まではコンシールモードで無駄な戦闘を極力避けるぞ」 「ヤー、マスター。 ビヨンド・シーカープログラム入力、モードはサテライトにセット。 到達まで搭載索敵スキャナーによる戦域情報収集を継続します」 「わかった、よろしく頼む」そう彼は返した。 モーターヘッド頭部にあるファティマルームからの音声が途絶えた胸部コックピットの中で、 ヨーンは今回の目標(今回とはいえ、ヨーンにとってはこれがモーターヘッド戦闘の初陣 になる)『ザ・ナイト・オブ・ゴールド・ルミナス』のパイロット、ワスチャ・コーダンテ・ メル・ダージリング・天照の事を回想する。 ワスチャ、彼女はジョーカー宇宙において人類が繁栄する主要な5つの星、 すなわちカラミティ、デルタ・ベルン、アドラー、ボォス、ジュノーの内、 デルタ・ベルン星丸々一つを統べる天照王朝の重要人物である。 といっても、それも最近の事で実態は王朝内における貴族官僚の思惑によって、 本人の意思に関係なく王位継承順位が上がった結果であった。 しかし、この若者ヨーンにとって、彼女はそれ以外の意味がある。 『ちゃあ』それが彼の知る彼女だった。 王位や戦争など関係なかった頃、二人は出会った。 そう遠くない過去、デルタ・ベルンはフェイツ公国にあるメサ・ルミナス学園で。 その頃ヨーンは既にモーターヘッドを駆れる人種『騎士』の力を持ち、常人を遥かに凌ぐ 反射速度、怪力、身体能力を備えていたが、世の一般教養を身につけるという理由から、 知人のつてで一般人が通う普通の高校、ルミナス学園に入学した。 それまで人の保護を受けず、あちらこちらを自分の力と何かの縁で知り合った人達の助力のみで 過ごしてきたヨーンにとって、学園での生活は新鮮な事の連続だった。 そんな日々の中、彼は彼女に出会う。 綺麗な金髪のミディアムヘア、やさしい印象を受ける たれ気味の目、そして小柄な身長。 おっとりした女の子というのがヨーンが抱いた第一印象 だった。 一方、ヨーンは『騎士』の例にもれず180cm近い長身を誇り、黒髪のミディアム ストレートに涼しい目を持つ青年で周りから『ジョーディー』と呼ばれていた。 彼女『ちゃあ・ティ』は並木通り沿いにあるカフェでバイトをしていて、 ヨーンはほぼ毎日下校途中にそこで帰宅までの一時を過ごした。 「よっ、ちゃあ。 今日もバイト頑張ってんのか?最近暑くなったよなー」とヨーン。 「あっ、先パイお疲れ様です。 確かに暑いでスねー。 そういえば今日は来るの随分遅いんですね」 ちゃあはカウンター奥でティーカップとケーキ皿を準備しながら答える。 ヨーンはいつもそのカフェの名物、プレーンプレッツェルと何か飲み物が定番だったから。 「あぁ、最終学年にもなるとやる事が色々あるんだよ」と微笑みながらヨーンは返す。 こういった他愛のない会話での時間がヨーンとちゃあの共通点だった。 そんな風に続いた学園生活も終わりに近付き、生徒が晴れて巣立って行くのを祝う 卒業パーティー『プロム』の最後でヨーンはちゃあをダンスに誘った。 学園で過ごした最後に悔いが残らない様に…。 フロアに響く音楽、ペアを組んで踊っている最中にちゃあは言った。 「I… think… of you(先パイがどこにいても私ずっと先パイの事心配してますからね!)」と。 ヨーンはそう言ったちゃあの綺麗な目を見て「ありがとう…ちゃあ…オレ……その一言で何か 生きていけそうだ…」と答えた。 これからの日々に思う事があったから。 ダンスが終わった後、彼は準備して旅立つ。 自身の求める事の解決法を探す旅に。 それからしばらくの間、ヨーンは再び流浪の人となった。 彼の目的の為には『力』を得る必要があったから。 [newpage] そして今、ヨーンは『力』を手に入れた。 全高約16. 3m、自重148t、他のモーターヘッドの倍近い3兆馬力を弾き出す、デルタベルン星 君主天照のミラージュマシン『クロス・ミラージュ』を。 それをサポートするのは学園に入る前、ヨーンが助け、一時は拒みながらもパートナーとなった ファティマ・パルスェット。 騎士を基に生み出され、騎士のサポートを行い、モーターヘッドに 騎士の力全てを伝える為に存在するファティマという人工生命体。 『力』を与えてくれたのは流浪の先に再会したアイシャ・ルーマー、他でも無いワスチャの 姉だった。 少年の頃に抱いた特権階級『騎士』への反発、しかしヨーンの目的の為には騎士の力 全てを奮う必要があるのだ。 そうアイシャに諭され、ヨーンはクロスとパルスェットを預かった。 そしてアイシャの依頼で、どういう理由からか、あれから戦渦に飛び込んだ自分の知る 不器用な後輩ちゃあを助ける為に働く身となった。 「マスター、指定時間です。 シーカー打ち上げますか?」パルセットの音声が入る。 「やってくれ、パルセット。 センサーからの情報は?」「依然、戦闘ノイズが多い為、 ルミナスの位置を特定するのは不可能です。 現在判明する点で57機の稼働モーターヘッドを確認、国籍及び所属まではノイズが多い為、特定出来ません」 「分かった、コンシールモードスタート、戦闘プログラムを入力、武装は実剣、抜刀する」 そう答え、コントロールシステムの感触を今一度確認する。 各部が望み通りに動くか、 不備のある稼働箇所が無いかを体で感じながら。 ヨーンにとって初めての実戦であるが、モーターヘッドの知識と操作は戦場付近までの移動中に モーターヘッドキャリアー『ドーリー』内で学習、シュミレーションしている。 後は実戦場での心理プレッシャー下で学んだ事を発揮出来るかどうかだったが、 少年期に強力な敵と戦い、生死の境を彷徨った経験をし、あるファティマから鍛えられ彼女から 多くの事を学んだ彼には、破壊と混乱の中に飛び込んでゆく現状も冷静に捉える事が出来た。 そうする内に外部を映すスクリーンモニターの真ん中に煙の壁が迫ってきた。 全長16mの巨人達が暴れている為、渦中では大地が轟き大地震が発生しているのだ。 生身では到底近付く事の出来ない、荒ぶる機械達の戦場。 騎士の力をその巨体で再現するモーターヘッドは、中世の、それこそ甲冑を纏った 騎士達の様に、相手を鎧ごと本体を剣や斧あるいは実棍といったもので破壊していく。 100tを超える恐るべき機械の固まりが1兆数千馬力を誇るイレーザーエンジンの力を伝え、 相手を倒す為に怒濤の力を以て打ち合うのである。 それがジョーカー宇宙での戦の姿。 モーターヘッドという巨人には通常兵器や歩兵師団などは全く敵わないのである。 凄まじい轟音の中でヨーンは目標、ルミナスを探す。 現在、自分の駆るクロスはコンシールモードの為、乱戦の事もあり周りのモーターヘッドには 知覚されてない筈だ。 相手のセンサー群に対してクロス自身がアクティブ、パッシブの両方式で ジャミングを発振している為である。 上ではパルセットがサテライトモードのシーカー、 情報収集用の子機からの収集データを基にルミナスを探している。 自分をマスターとして、今は全力で自分を支えてくれる頼れるパートナーが。 ヨーンはディスプレイに意識を集中し、アイシャからのデータで見たルミナスの外見、 戦場ではさぞ目立つであろうピンク色の外装が一辺でも視界に入ってこないかと注視した。 周りでは多くのモーターヘッドがそれぞれの相手に打ち合い、一撃で倒される者、片腕が無く なっても戦い続ける者、各部の装甲が剝がれても勝負のつかない組等、様々な様相を呈している。 それらの脇を通過し、右斜め前の重装甲モーターヘッドの首がオイルと共に宙を飛んだ時、 声が響いた。 「マスター、ワスチャ様のモーターヘッド補足しました!10時方向、 距離500mです。 」「わかった、目標までの予想到達時間及び間にいるモーターヘッド を回避する最短ルートを送ってくれ!」すかさず答える。 「了解、………ルート計算完了、 送ります。 」スクリーンに表示されたルートに沿う様、クロスを疾走させる。 自分の知るちゃあが無事でいる事を祈りつつ。 [newpage] 十数機のモーターヘッドを横目に戦場を駆けた頃、ピンク色の装甲が土煙の隙間から見えてくる。 「パルセット、コンシールモード解除!エンジン最大出力!!」「イエス、マスター!」 「キュンキュンキュィィ、フィィィ———イ!キィィィイイイイイ———————ン!」 クロス・ミラージュの両脚にそれぞれ一基ずつあるスーパーイレーザーエンジンが甲高い咆哮を 上げ、同時にコンシールモードを解除した機体はザ・ナイト・オブ・ゴールド・ルミナスと それに対峙していた相手モーターヘッドの間に割って入った。 相手からすれば不意に謎のモーターヘッドが眼前に現れたと感じる事だろう。 ヨーンはスパイドを構えつつ、通信をルミナスに向けて開く。 「ちゃあ、下がれッー!」「その声はジョーディー先パイ? どうしてここに!?」 「・・・まったくあいつの妹がこいつだったなんて、ミラージュってのは一体 どうなってるんだ?」ちゃあ=ワスチャの戦場に似合わない気の抜けた応答を聞いて、 内心安堵しつつ、思った事が口からこぼれてしまう。 「え?なにか言いましたかー、先パーイ!!」しまったと思いつつ、間髪入れず返す。 「何でもないっ、とにかくお前は下がってろ、不器用なんだからな!行くぞっパルセット!!」 通信を切り、おとなしくルミナスが下がるのを背後に感じながら、目の前の相手に対峙する。 敵モーターヘッドは対戦相手の変更に戸惑う事なく武器を構え直した。 相手から受けるプレッシャー、それを感じつつヨーンはあのちゃあが何故こんな強い相手に 挑んだのか不思議に思ったが、相手が間合いを詰める気配に思考を中断し剣を上段で構えた。 「パルセット、初の実戦だ。 俺に君の力を貸してほしい、ここで倒れる訳にはいかないから」 戦闘通話モードでパルセットに語りかける。 「…イエス、マイマスター」これまでと違う声で 彼女が返事する。 と、同時に「ヴォォン!ドドドドドッ!!」相手が大上段で迫る。 全神経を手足に集中し、ヨーンはこれまでの戦いで学んだ体が憶えている打ち込み動作に入った。 他のモーターヘッドを軽く凌駕するイレーザーパワーが装甲下にある各部パワーシリンダーに 送り込まれ、クロス・ミラージュは驚嘆すべき速さで並のモーターヘッドの間合いの倍はある 距離を一気に詰め、その星団最強レベルの硬度を誇る玉鋼の一太刀を振るった。 「ヴィィィィ————、ドゥッ!!ドゴォォ—————————ン!!」 星団歴3031年、5つの星の一つ第二太陽ウエスタ系第二惑星ボォス、 魔導大戦に揺れ動くハスハにて、クロス・ミラージュを駆る騎士ヨーン・バインツェルは 幾多の悲しみと苦難が待つであろう戦火の道を、今ここに歩み出したのだった。

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コーデ No.7504

ヨーン バインツェル

騎士の力を持って生まれたがために、父親が世間から嫉みの対象となることに耐え切れず、家を飛び出したらしい。 その後カステポーにて、FF『 バーシャ』 と出会う。 彼女と共に行動するが、心無い大人たちの彼女への仕打ちがトラウマとなり、騎士に嫌悪感を抱くようになる。 様様な技、戦い方などを教わり、かなりの実力を身につけた。 『 エスト』に戻った彼女はデコースを黒騎士にする。 バーシャを取り戻したい彼は、打倒デコースを誓うのだった。 後に天位を頂くことになるのだが、一体誰から受けるのかは不明。 『 バッシュ』に乗るのかは不明だが、その可能性は低そうだ。 やわらかな色使いに感激です。 ボクは割とヨーンくんが好きなのですが、どうも大人の男ってのが描けなくて、いつも少年のヨーンくんしか描いていません。 なのデ、うさみサンのこのヨーンくんには惚れ惚れしてしまいました。 本当にありがとうございます〜。 バーシャのマスターになればバーシャはエストになり、バーシャは消えてしまう。 それとも黒騎士になりたいのでしょうか?何にしてもこれからが楽しみなキャラです。 うさみさんのHPですっ。

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