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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち

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「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆であり、2015年にはカンヌ国際映画祭で史上6人目となるパルム・ドール名誉賞、2017年には60年以上にも渡る映画作りの功労が認められアカデミー名誉賞を受賞したアニエス・ヴァルダ。 そして、大都市から紛争地帯、様々な場所で、そこに住む人々の大きなポートレートを貼り出す参加型アートプロジェクト「Inside Out(インサイド・アウト)」で知られるフランス人アーティストJR(ジェイアール)。 『顔たち、ところどころ』は、そんなふたりがフランスの田舎を旅しながら、村々に住む市井の人々と接し作品を一緒に作り残していく、ロードムービー・スタイルのハートウォーミングなドキュメンタリー。 辛口批評サイトとして知られる「ロッテン・トマト」では2018年2月22日現在、100%という驚異の満足度を記録し、メディアでも「大いに感動させられ、面白く、すべてが素晴らしい!」(INDIEWIRE)、「忘れられない一本」(The New York Times)「完璧!!!」(Rolling Stone)と絶賛評が並んでいます。 第70回カンヌ国際映画祭にて最優秀ドキュメンタリー賞ルイユ・ドール(金の眼賞)、同年のトロント国際映画祭では最高賞にあたるピープルズ・チョイス・アワード(観客賞)のドキュメンタリー部門を受賞。 また、第90回米国アカデミー賞、 第43回セザール賞 にもノミネートされるなど、世界の映画祭を席巻しました。 間違いなく今世紀最高の ノンフィクション映画の一本。 CriterionCast• 不完全かつ、かけがえのない 記憶の地図だ。 LA Times• ヒューマニズムの奇跡! Rolling Stone• パワフルで革新的。 優しく心に突き刺さる。 一度見たらあなたの大切な お守りのような作品になるだろう。 NY Times• アートと人生を祝福する、 なんとも喜びに満ちた映画だ。 Screendaily• ヌーヴェルヴァーグの巨匠 アニエス・ヴァルダと、 写真家でアーティストのJR、 54歳差の二人旅。 映画監督アニエス・ヴァルダ(作中で87歳)と、写真家でアーティストのJR(作中で33歳)は、ある日一緒に映画を作ることにした。 JRのスタジオ付きトラックで人々の顔を撮ることにした二人は、さっそくフランスの村々をめぐり始めた。 炭鉱労働者の村に一人で住む女性、ヤギの角を切らずに飼育することを信条とする養牧者、港湾労働者の妻たち、廃墟の村でピクニック、アンリ・カルティエ・ブレッソンのお墓、ギイ・ブルタンとの思い出の海岸、JRの100歳の祖母に会いに行き、J. ゴダールが映画『はなればなれに』で作ったルーブル美術館の最短見学記録を塗り替える・・・。 アニエスのだんだん見えづらくなる目、そしてサングラスを決して取ろうとしないJR、時に歌い、険悪になり、笑いながら、でこぼこな二人旅は続く。 「JRは願いを叶えてくれた。 人と出会い顔を撮ることだ。 これなら皆を忘れない」とアニエスはつぶやく。 願いを叶えてくれたお礼にと、彼女はJRにあるプレゼントをしようとするが・・・。• アニエス・ヴァルダ• 1928年、ベルギーのブリュッセルに生まれる。 父親はギリシャ人、母親はフランス人で、5人兄弟姉妹の真ん中として育つ。 第二次世界大戦中の1940年、家族で南フランスに疎開。 高校を卒業後、パリに移りソルボンヌ大学で文学と心理学の学士号を取得する。 その後、学芸員になるためにルーヴル学院で美術史を学ぶも、手に職をつけたいとルイ・リュミエール国立学校で写真の夜間クラスを受講した。 幼馴染だった演出家のジャン・ヴィラールが1948年にアヴィニョン演劇祭を始めた時に専属カメラマンになり、ヴィラール率いるTNP(フランス国立民衆劇場)の専属カメラマンも1951年から10年間務めた。 1954年、自宅の庭で初の個展を開催。 同じ年、写真に飽き足らなくなり、友人アラン・レネの勧めで映画制作を開始し、デビュー作『ラ・ポワント・クールト』を監督した。 この作品でヌーヴェル・ヴァーグの一派である"セーヌ左岸派"を代表する作家となる。 1958年、同じく左岸派の映画監督だったジャック・ドゥミと出会い、1962年に結婚。 同年に初長編『5時から7時までのクレオ』を制作。 1965年の『幸福』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。 以降、フィクションとドキュメンタリー双方の作品を多数、監督しており、2018年、第90回アカデミー賞で、長年の功績を称え名誉賞が授与された。 によるジェーンb. 10代の頃からグラフィティ・ペインティングを始め、17歳のときにパリの地下鉄で拾ったカメラで、自分と仲間たちによるストリートアートの写真を撮って街の壁に貼り付けるようになる。 以来、自らを「photograffeur(フォトグラファー)=フォトグラファー+グラフィティ・アーティスト」と称し、ケニアのゲットー、ブラジルの貧民街、パレスチナの分離壁、東日本大震災後の日本など、各国の壁を展示場所として、人々の巨大ポートレートを貼り、世界で最も注目されるアーティストの一人となる。 匿名を守り、作品に何の解説も加えず、見る人に解釈してもらうことを基本的なスタンスとしている。 2010年に非営利団体メディアのTED Prizeを受賞し、そこで得た賞金10万ドルで個人参加型の「Inside Out」プロジェクトを開始。 そのアジア初の展示が東京・ワタリウム美術館で2013年に開催された。 現在はパリとニューヨークを拠点に活動している。 敬称略・順不同 谷川俊太郎 詩人 底抜けに楽しく、そして美しい!時代の憂さを晴らしてくれる快作。 小林聡美 俳優 友情に年齢は関係ない。 惹かれあうのはお互いのセンス。 そんなアニエスとJRの旅は、ゆく先々で人々を驚かせ笑顔にする。 大写しになった顔の美しさ。 力強さ。 顔以上に魅力的な部位が人間の体にあるだろうか。 彼らの作品は私たちの想像力に問いかけ、教えてくれる。 私たちみんな、こんなにスゴイ顔をもっているのだと。 このフィルムに写っている時間の何倍も人々に寄り添いアプローチしたであろうことがプリントアウトされた顔たちによって語られる。 世界の隅々が愛おしくなる映画でした。 ホンマタカシ 写真家 アニエスのフェミニズムと、ゴダールの意地悪がよかった 飯沢耕太郎 写真評論家 54歳差のでこぼこコンビの「顔」を探し求める旅。 写真というメディアを活用することで、 偶然が必然に転化していく瞬間の醍醐味を味わうことができる。 JRも魅力的だが、 アニエス・ヴァルダが、信じられないくらいチャーミングだ。 原田郁子 クラムボン !!!!!???!!!!! 言葉にならない感嘆符がたくさん。 違和感や戸惑いは消え、その人の目は輝き、思わず笑みがこぼれる。 人々の心を溶かし、新しい風を吹き込む、芸術の力を、見た気がします。 「顔は人生を語る」そうつぶやくアニエス・ヴァルダの顔は、とても魅力的(足の指も!)。 頼もしい相棒、共犯者に、出逢えてよかったね。 続編もぜひ、みたいなあ。 祖父江慎 デザイナー まだ見ぬことにワクワクしたい。 めざす作品イメージを限定しないように注意しながら作品を作り続けるふたりを見ていると、自分の中にあるあいまいな未来への不安なんてふっとんでしまいます。 次の「偶然」はどんな素敵を連れてきてくれるんだろう?ってワクワクしてしまいます。 たとえ体がくたびれちゃってても、見る喜びのためだったらゴーゴーゴーですね。 そして映像も美しく、うっとりです。 鈴木芳雄 編集者・美術ジャーナリスト アーティストJRがとてつもなく魅力的な人物に見えてきてしまった。 この映画のせいだ。 見る前に感じていた辛口で、不遜で、クールで、もしかしたら嫌なヤツ、すれ違っても気づけないサングラス男で良かったのに。 若木信吾 写真家 映画を人生を導く手法とすることは、 とても素直な考えで、素晴らしいことだと思う。 それが 優しい気持ちを生み出す結果となれば このうえない幸せだ。 その 全てがこの映画に詰まっている。 いとうせいこう 作家・クリエイター ヌーヴェルヴァーグの始原にいるアニエス・ヴァルダと、若いJRの二人がフランスの村々に緩やかな「非日常」を醸し出していく。 無計画な旅を映画にしてしまう手法は、つまり偶然を必然にする芸術家の手並み。 鈴木ヒラク アーティスト 記憶が、時間のシワのようなものだとしたら。 場所にも人にも、それはある。 完成した時点で既にシワシワな作品を作ろうとしてきたJRが、アニエス・ヴァルダが刻んできた深いシワに触れた。 ここでは、いくつかのささやかだが印象的なシワが寄り添うことで、リズムが生まれ、映画という新しい記憶が作り出されている。 河村康輔 コラージュアーティスト 暗い世の中をカメラというフィルターを通し、出会った人々との繋がりで明るい未来へと変えていく映画でした。 一枚の写真の力、小さな力でも人を巻き込む事によって大きな力に変わるという事を改めて再確認しました。 そして、 これは暗闇の奥に隠れた綺麗な目(心)の物語です。 エリーローズ モデル、DJ こんなにたくさん感動して泣いたドキュメンタリー映画は初めて。 行き先の決まっていない、奇跡任せの長いゆったり旅。 どこか懐かしい、夢のような旅をいつか必ずしてみたい。 去年、カンヌ映画祭でアニエスベーのカクテルパーティーにひょこっと現れた小さくて可愛いおばあちゃんのアニエス・ヴェルダと私と年が数個しか違わないミステリアスなアーティストJR。 このふたりがフランスの田舎町で出会う人々とお話しをしたり、写真を撮って、アートで喜びと楽しさを分かち合い旅する映画を作っていたとは知らずに。 年はすごく離れているけど関係性が常にフラットで息もぴったり。 でもお互いものすごいリスペクトもある。 アニエスとJRの穏やかで優しい、特別な出会いと友情。 人生は完璧じゃなくていい、予想外の展開が面白いんだってことを教えてくれました。 一度観たら、忘れることのできない作品。

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全日本柔道連盟は27日、東京・講道館で強化委員会を開き、東京オリンピック(五輪)代表12人を決めた。 男子代表の井上康生監督(41)は記者会見で各階級の代表選手の名前を読み上げた後、感極まって涙した。 「選考を思い浮かべる中で、ギリギリで落ちた選手たちの顔しか浮かばない。 60の永山、73の橋本、海老沼…90の長沢、村尾もそう。 100の飯田、羽賀、100超の影浦…。 本当に彼らは全てをかけてここまで戦ってくれた。 彼らの思いもしっかり持った上で、日本代表として責任をもって戦いたい」。 声を詰まらせながら代表2、3番手の選手たちへ敬意を示し、東京五輪への決意を述べた。 その後は、指揮官として「一番やってはいけないこと。 本当に申し訳ない」と報道陣へ頭を下げ、質疑応答に応じた。 photo• 東京五輪2020 正しく恐れ、正しく行動できれば五輪は開催できる []• 東京オリンピック2020 [6月30日 5:00]• 東京オリンピック2020 [6月29日 15:10]• 東京オリンピック2020 [6月29日 14:09]• 東京オリンピック2020 [6月28日 18:50]• 東京オリンピック2020 [6月28日 18:39]• テニス [6月27日 17:47]• 東京オリンピック2020 [6月27日 6:01]• パラリンピック 国枝慎吾「意図理解」全米OP車いす1度中止発表に []• パラスポーツ [6月28日 20:11]• パラスポーツ [6月24日 13:43]• パラスポーツ [6月22日 17:51]• パラスポーツ [6月20日 17:50]• パラスポーツ [6月14日 17:05]• パラスポーツ [6月11日 13:44]• パラスポーツ [6月10日 13:48]• パラスポーツ [6月9日 10:41]• パラスポーツ [6月8日 13:19]• パラスポーツ [6月5日 12:04]• リオ五輪•

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声上げるウーバーイーツの配達員たち。「顔写真は必要?」女性配達員ならではの危険も

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CONTENTS• 映画『顔たち、ところどころ』の作品情報 C Agnes Varda-JR-Cine-Tamaris, Social Animals 2016 【公開】 2018年(フランス映画) 【原題】 Visages Villages 【監督】 アニエス・ヴァルダ、JR 【キャスト】 アニエス・ヴァルダ、JR 【作品概要】 ヌーヴェルヴァーグの祖母とも呼ばれるフランスの名匠アニエス・ヴァルダとフランス人アーティストのJRがタッグを組んだロードムービースタイルのチャーミングなドキュメンタリー。 アニエス・ヴァルダとJRは、自動車でフランスの田舎を旅しながら、その村々に住む人々と接して作品を作り上げていく。 第70回カンヌ国際映画祭にて最優秀ドキュメンタリー賞ルイユ・ドール(金の眼賞)を授賞。 同年のトロント国際映画祭では最高賞にあたるピープルズ・チョイス・アワード(観客賞)のドキュメンタリー部門を受賞。 また、第90回米国アカデミー賞、 第43回セザール賞 にもノミネートされるなど、世界の映画祭で絶賛された。 映画『顔たち、ところどころ』のあらすじとネタバレ C Agnes Varda-JR-Cine-Tamaris, Social Animals 2016 映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家でアーティストのJR。 二人の年の差は54歳。 二人はどのようにして出逢ったのでしょうか? 「まず、ダゲール街の彼女に会いにいった。 次に彼女がうちへ」とJRは語ります。 二人は一緒に映画を作ることにしました。 JRの写真ブース付きトラックに乗り込み、フランスの田舎町を目指します。 炭鉱労働者の村として知られるオー=ド=フランス地方 ブリュエ=ラ=ビュイシェールにやってきた二人。 長い歴史を持った、労働者たちの住宅が取り壊される予定になっていました。 アニエスとJRは、坑夫の写真を集めようと考えました。 街の人々の思い出の写真が集まってきました。 その写真を拡大してプリントし、それらを住宅に貼り付けます。 炭鉱住宅に今でも住む最後の住人の女性の家には彼女の顔を貼りました。 家から出てきた女性は、それを観て、驚き涙まで流すのでした。 「最後に出ていくと言っていたけれど、まだいるわ。 家族の思い出がつまった家を出ていくなんてとてもできない」 イル=ド=フランス地方 シュランスでは800ヘクタールの広大な土地を一人で耕している男性と出会い、写真を撮って倉庫に貼りました。 プロヴァンス=アルプ=コートダジュール地方 レスカルの街では、バケットを食べる人の顔写真を一人、一人撮り、並べて壁に貼り付けました。 大勢の人がそれはそれは長いバケットを食べている画が出来上がりました。 また、角のないヤギの群れをみたアニエスとJRは、農家になぜ角がないのか尋ねてみました。 すぐに喧嘩を始めてしまうので怪我をさせないために小さい頃に角を焼いてしまうのだそうです。 しかしある農家のヤギたちには角がはえていました。 養牧者の女性は角を持ってうまれてくるのだから、切ろうとは思わない、自然な形が一番だと信念を持っていました。 ここでは立派な角をもったヤギの写真が風景を飾りました。 アルケマの工場では、昼に働く従業員と夜に働く従業員の集合写真を撮って並べてみました。 片方が右手に片方が左手に体を乗り出して手をむけていて、まるで互いにエールを送っているようです。 ノルマンディ地方のル・アーヴルではストライキ中の港湾労働者の奥さんに来てもらい、話を聞いて写真を撮りました。 コンテナを高く積み上げると、彼女たちの全身像が現れ、その心臓の部分に座ってもらいました。 建設を途中で中断したまま放置された廃墟の街でピクニックをしたり、写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンのお墓を訪ねたり、JRの100歳になった御祖母さんを訪ねたり・・・。 JRが決してサングラスをはずそうとしないことで、時にはちょっとした喧嘩になることも。 アニエスは昔撮った友人たちの写真を引き伸ばして貼れないだろうかと思案していました。 そんな中、JRは浜辺に落とされたドイツ軍のトーチに、アニエスの撮ったギイ・ブルダンの写真を貼りました。 翌朝、来てみると、写真は見事に潮に流されて消えていました。 アニエスは、ゴダールを訪ねてスイスのローザンヌへ行こうと持ちかけます。 ゴダールの映画をどれも素晴らしいと絶賛し、しばらく会っていないけれど、ゴダールは友人だというアニエス。 ローザンヌに出向き、朝、9時半にゴダールの家の近くのお店で落ち合う約束していましたが、ゴダールは来ません。 家を訪ねていくと門はしっかり閉じられ、呼びかけても応答はありません。 すると、ガラス窓にゴダールによる文字が書き込まれていました。 ゴダールから受けた仕打ちに涙を流すアニエスをなんとか慰めようとするJR。 レマン湖のほとりに二人は移動し、JRはまだ彼女を慰めていました。 あなたが書くのをわかっていたから彼は先に書いたんだ(つまり彼は物語を作ってくれたんだ)と。 そしてJRはあれほど頑なに外したがらなかったサングラスを外して、彼女を見つめました。 優しいのね、とアニエスは礼を言うのでした。 「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれ、1962年には『シェルブールの雨傘』などの作品で知られるジャック・ドゥミと結婚。 昨年、日本で「ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語」という特集上映が開催されたのも記憶に新しいところです。 アニエス・ヴァルダは、本作『顔たち、ところどころ』撮影時は87歳。 一方の写真家・アーティストのJRは33歳でした。 C Agnes Varda-JR-Cine-Tamaris, Social Animals 2016 映画はまず二人の出会いを語ります。 「道では出会わなかった」とアニエスのナレーションが入り、同時に同じ道にいながら知らないもの同士の二人というシーンが現れます。 出会いがいかに貴重で大切なものだったか、よくぞ出会えたねという互いの気持ちが、この冒頭にあらわれています。 出会った二人は一緒に仕事をしようと意気投合します。 フランスの田舎を車でまわり、市井の人々のポートレイトを撮って大きく拡大し、建物や壁に貼り付けます。 C Agnes Varda-JR-Cine-Tamaris, Social Animals 2016 人から見放された場所が華々しく蘇ったり、なんの変哲もない普通の建物が思いもかけない変身をとげたりする様は圧巻です。 巨人が現れたかのような畏怖の気持ちを覚えたり、まるで祝祭の場が突然現れたような愉快な気分になって心躍らされます。 アニエスは人々にインタビューも試みますが、彼ら、彼女たちの返答も素敵です。 800ヘクタールの広大な土地を一人で耕している男性が、倉庫に大きく拡大された自分の全身が貼られたのを観て、「これで農地一面が見渡されるね」と感想を述べていたのがとりわけ気に入りました。 なんて気の利いたことを言うんでしょうか! 映画は人々の笑顔で溢れています。 それぞれの土地へのリスペクトやそこに暮らす人々への敬意があるからこそ、人々の笑顔を誘うのでしょう。 C Agnes Varda-JR-Cine-Tamaris, Social Animals 2016 映画も半ばをすぎると、アニエスが若かりし頃を回想することが多くなっていきます。 自分が昔に撮った想い出の写真を引き伸ばして貼ることはできないか、考え始めます。 砂浜に突き刺さったドイツ軍のトーチ(要塞)にギイ・ブルダンの写真を貼り付けた作品は素晴らしい限りなのですが、それが翌朝には波にさらわれてあとかたもなくなっている、その清々しいまでのあっけなさと来たら、なんだか人生の儚さを象徴しているようなエピソードです。 二人が観ている風景は映画を観ている観客とは微妙に違っているのかもしれません。 JRは、アニエスが物をどのように観ているのか視覚化して大いに笑わせてくれますが、アニエスの方も、ずっとサングラスのJRはどのように風景が見えているのか、興味津々です。 時には、サングラスをはずすよう求めて喧嘩になることも。 C Agnes Varda-JR-Cine-Tamaris, Social Animals 2016 作品の序盤には、ゴダールとの思い出が語られ、彼がサングラスをはずした瞬間のアニエスが撮った映画のワンシーンも登場してくるのですが、アニエスは、JRの姿にゴダールを重ねあわせたのかもしれません。 ゴダールの『はなればなれに』の中で、アンナ・カリーナらが、ルーブル美術館を最速で観るために走りぬける場面がありましたが、アニエスとJRもそれに挑戦します。 車椅子に乗ったアニエスをJRが押して走るのです。 ラストもゴダールとのエピソードなのですが、ある意味予想されていた通りというか、期待を裏切らないというか、パブリックイメージそのままのゴダール像がそこにはありました。 まるで少女のように泣き始めるアニエス・ヴァルダが愛おしく、またJRが取る行動に、二人の関係の素晴らしさを思うのでした。 C Agnes Varda-JR-Cine-Tamaris, Social Animals 2016 まとめ C Agnes Varda-JR-Cine-Tamaris, Social Animals 2016 可愛らしいコラージュが施されたフィルム。 祖母と孫のような凸凹コンビが漫画チックな車に乗って旅をするロードムービー。 ジェンダーの意識も見逃すことはできません。 ある意味無造作に建物や壁に貼られていく顔に、階級や序列などはありません。 このプロジェクトにおいて、それはかなり意識された部分なのではないでしょうか? メルヘンのような遊び心と、信念を持った主張が一体となった作品-、『顔たち、ところどころ』はそんな作品なのです。

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